売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02047 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績

当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が5類へと移行したことに伴い、社会・経済活動の正常化が一段と進展しました。一方でロシア・ウクライナ情勢の長期化や中東地域の地政学的リスクの高まり、円安の進行に伴う物価上昇など先行きについては依然として不透明な状況が続いております。

当社グループにおきましては、プリント基板分野においてはパソコンやスマートフォンなどの主要な民生機器需要、及びデータセンター投資も減速したことから半導体向けパッケージ基板の需要が減少し、液晶関連分野におきましても液晶パネルの需要減少が続いております。中国においても現地経済の減速に伴い電子部品実装需要が調整局面に入っております。

このような環境のもと、当第3四半期連結累計期間の売上高は122億82百万円(前年同期比2.5%減)となり、営業利益は11億81百万円(前年同期比8.7%減)、経常利益は12億94百万円(前年同期比2.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は10億12百万円(前年同期比2.5%減)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

(電子機器部品製造装置)

プリント基板分野では、前期の高水準の受注残高を順調に売上高へと繋げた一方で足元では半導体向けパッケージ基板の需要減速に伴い顧客の設備需要も減少したことから売上高は前年同期を下回りました。

液晶関連分野におきましても、巣ごもり需要の終了に伴う液晶パネル需要の減少からパネルメーカーの生産調整が続いており、生産消耗品、液晶パネル製造装置の販売がともに減少したため売上高は前年同期を下回りました。

その結果、売上高は31億10百万円(前年同期比19.7%減)、営業利益は3億55百万円(前年同期比51.6%減)となりました。

 

(ディスプレイ及び電子部品)

自動車向け印刷製品は、新規量産品の受注を獲得し前年同期と比較して売上高は増加いたしました。工作機械及び産業用機械向け操作パネルについても、電子部品等の部材の調達難が部分的に解消され売上高は前年同期と比較し増加いたしましたが、足元では顧客の生産調整が続き、受注実績は減少しております。

連結子会社であるJPN,INC.は、顧客の生産調整の動きがあり前年同期と比較して減収減益となりました。上海賽路客電子有限公司につきましては中国経済の減速に伴い一部顧客に生産調整の動きがありますが、前年同期は中国上海市におけるロックダウンの影響もあったことから前年同期と比較し増収増益となりました。

その結果、売上高は91億63百万円(前年同期比5.2%増)、営業利益は8億25百万円(前年同期比47.5%増)となりました。

 

② 財政状態

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ7億63百万円増加の170億2百万円となりました。

流動資産は、111億76百万円となり前連結会計年度末と比べ6億75百万円増加いたしました。これは受取手形及び売掛金が4億14百万円減少したものの現金及び預金が7億68百万円、棚卸資産が4億19百万円それぞれ増加したことなどによるものであります。

固定資産は、58億25百万円となり前連結会計年度末と比べ87百万円増加いたしました。これは投資その他の資産合計が96百万円増加したことなどによるものであります。

負債は、前連結会計年度末と比べて5億3百万円減少の83億12百万円となりました。

流動負債は、57億24百万円となり前連結会計年度末と比べ2億31百万円減少いたしました。これは、短期借入金が7億7百万円増加したものの、支払手形及び買掛金が5億99百万円、前受金が2億56百万円それぞれ減少したことなどによるものであります。

固定負債は、25億87百万円となり前連結会計年度末と比べ2億72百万円減少いたしました。これは長期借入金が3億15百万円減少したことなどによるものであります。

純資産は、86億89百万円となり前連結会計年度末と比べ12億67百万円増加いたしました。これは剰余金の配当を81百万円実施したものの、親会社株主に帰属する四半期純利益を10億12百万円計上し、利益剰余金が9億31百万円増加したこと、為替換算調整勘定が3億33百万円増加したことなどによるものであります。

この結果、自己資本比率は51.1%になりました。

 

(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

(3) 経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 また、当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題はありません。

(5) 研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億3百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

(6) 主要な設備

 当第3四半期連結累計期間において、主要な設備計画の変更は次のとおりです。

 前連結会計年度末において計画中であった当社本社工場の自動印刷ライン86,350千円については、当第3四半期連結累計期間に完了予定でありましたが、完了予定年月を2023年10月から延期しております。