売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01541 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における世界経済は、欧米の金融引き締めによるドイツをはじめとした欧州経済の落ち込みがあるものの、底堅い雇用や堅調な個人消費に下支えされました。しかしながら、中国経済は不動産不況による停滞が顕著であり、長期化が見込まれるウクライナや中東での紛争などリスク要因は多く、先行きは予断を許さない状況が続いております。国内では賃上げや原材料・エネルギー価格、人件費等の上昇分の販売価格への転嫁が進み、景気が緩やかに回復している状況であります。

当社グループの事業環境につきましては、電子部品等の調達難は一部を除いて収束の兆しが見えてきておりますが、工事等の人手不足感によるコスト影響が見受けられます。主要なお客様である自動車業界では、自動車需要が回復してきており、これを受けて国内ではEV化による二次電池市場向け設備需要の高まりや、幅広い業界で生産に貢献する設備が堅調に推移しておりますが、収益に直接影響する消耗品の価格改定による一部お客様の買い控えにより、部品・消耗品は軟調に推移しております。

こうした情勢下、受注高は対前年同四半期比10,464百万円増加の95,774百万円(前年同四半期比12.3%増)、売上高は同6,205百万円増加の83,978百万円(同8.0%増)、受注残高は同12,042百万円増加の63,969百万円(同23.2%増)となりました。収益につきましては、営業利益は増収要因と原価低減要因により同2,257百万円増加の3,339百万円(同208.6%増)、経常利益は同2,131百万円増加の4,815百万円(同79.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は同1,585百万円増加の3,115百万円(同103.6%増)となりました。

 

 セグメントの業績は次のとおりであります。なお、セグメントごとの経営成績については、セグメント間の内部売上高等を含めて表示しております。

[表面処理事業]

売上高は、建築や製鋼分野等で機械装置は堅調でありましたが、概して新商品開発に関連する分野であり、既存分野は低調で、部品・消耗品を含めたトータル金額は、同15百万円減少の34,230百万円(同0.0%減)となりました。営業利益は、装置売上高の増収と原材料やエネルギー価格上昇の見積価格への反映により同679百万円増加の2,766百万円(同32.6%増)となりました。

なお、受注高は、発電、航空機、自動車分野で伸長しましたが、昨年の電子分野向けのような大口案件がなく、同1,814百万円減少の36,164百万円(同4.8%減)、受注残高は同585百万円増加の10,340百万円(同6.0%増)となりました。

[鋳造事業]

売上高は、海外案件で顧客都合による納期延期や電気制御部品の長納期化による影響があったものの、大型案件の進捗売上が順調に推移し、同2,688百万円増加の29,258百万円(同10.1%増)となりました。営業利益は、大型案件の見積提出時点からの原材料やエネルギーコスト、海上運賃等の上昇による影響により、同443百万円増加の36百万円(前年同四半期は407百万円の損失)となりました。

なお、受注高は、国内の生産設備の受注が堅調に回復し、同12,291百万円増加の37,221百万円(前年同四半期比49.3%増)、受注残高は同11,402百万円増加の36,161百万円(同46.1%増)となりました。

[環境事業]

売上高は、主力の集塵装置が堅調に推移したことにより、同1,100百万円増加の8,266百万円(同15.4%増)となりました。営業利益は、原材料やエネルギー価格上昇の見積価格への反映が順調に推移し、同464百万円増加の836百万円(同124.7%増)となりました。

なお、受注高は、鋳造や鉄鋼向けの大型機種や二次電池向け集塵機が伸長しており、同1,163百万円増加の9,230百万円(同14.4%増)、受注残高は同724百万円増加の6,311百万円(同13.0%増)となりました。

[搬送事業]

売上高は、工作機械や物流業界の堅調により、同1,915百万円増加の6,572百万円(同41.1%増)となりました。営業利益は、増収により同393百万円増加の820百万円(同92.0%増)となりました。

なお、受注高は通販向け需要の継続や自動車向けで長納期部品を考慮した早期発注の動きがあり、同639百万円増加の6,552百万円(同10.8%増)、受注残高は同860百万円増加の4,188百万円(同25.9%増)となりました。

 

 

[特機事業]

売上高は、二次電池市場向け高圧ロールプレスの海外大型案件の進捗売上が順調に推移したことで、同470百万円増加の6,227百万円(同8.2%増)となりました。営業損益は、原価改善や販売価格の見直しが進みましたが、85百万円の損失(前年同四半期は471百万円の損失)となりました。

なお、受注高は同1,847百万円減少の6,453百万円(前年同四半期比22.3%減)、受注残高は同1,530百万円減少の6,967百万円(同18.0%減)となりました。

 

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。

 

(3)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は1,905百万円であります。
 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(4)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しについて、重要な変更はありません。

 

(5)経営者の問題認識と今後の方針について

当第3四半期連結累計期間において、経営者の問題認識と今後の方針について、重要な変更はありません。