売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02255 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

   文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する感染対策と経済活動の両立が進んだことに伴い、景気回復の兆しが見られましたが、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を背景とした資源・エネルギー価格の高騰やインフレリスクに対応した欧米諸国での政策金利の引き上げや急激な為替変動等、依然として先行き不透明な状況が継続しております。このような環境下にありまして、当社グループは各分野の受注確保と拡販に努めるとともに新製品の開発と用途拡大に取組んでまいりました。

 当第3四半期連結累計期間の経営成績につきましては、民間航空機向け機器は円安効果に加えて需要の一部回復により販売が増加しました。また、半導体市場の好調を受けてオゾン発生装置およびMEMS・半導体製造装置の販売も増加したこと等により、売上高は30,302百万円(前年同期比5.0%増)となりましたが、営業損益は産業機器事業において中国の景気減速に伴い油圧ポンプの販売数量が減少したこと等により、173百万円(前年同期比△83.1%)となりました。経常損益は738百万円(前年同期比△47.7%)となり、親会社株主に帰属する四半期純損益は752百万円(前年同期比32.4%増)となりました。

 

   セグメント別の経営成績は次のとおりであります。

①航空宇宙事業

 民間航空機向け機器の販売回復に加え、円安による販売価格の上昇と採算性の改善に伴い、売上高は14,047百万円(前年同期比4.0%増)、営業損益は774百万円(前年同期比480.3%増)となりました。

 

  ②産業機器事業

 精密油圧機器は中国の景気減速により販売が減少しており、また、産業用熱交換器は受注時期が想定よりも遅れたことから販売数量が前期を下回り、売上高は6,661百万円(前年同期比24.6%減)、営業損益は△958百万円(前年同期は711百万円)となりました。

 

  ③ICT事業

 半導体向けオゾン発生装置およびMEMS・半導体製造装置の販売増加により、売上高は9,594百万円(前年同期比47.2%増)、営業損益は357百万円(前年同期比97.0%増)となりました。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)財政状態

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は前期末と比べて4,148百万円増加し、80,795百万円となりました。また、負債合計は前期末に比べて3,212百万円増加し、50,641百万円となりました。なお、純資産は30,154百万円となり、自己資本比率は前期末に比べ0.9ポイント減少し、36.4%となっております。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、697百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(7)経営成績に重要な影響を与える要因

 当第3四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。