E02410 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、2025年3月期を最終年度とした第八次中期経営計画(RISO Vision 25)を策定し、『インクジェット事業を拡大するとともに顧客志向に基づく販売企画体制を構築する』を中期的な経営目標に掲げて運営しております。
当第3四半期連結累計期間の業績は、前年同期と比べ売上高は前年同期並み、営業利益は減益となりました。
売上高は529億5千5百万円(前年同期比0.0%増)、営業利益は31億9千7百万円(同11.8%減)、経常利益は36億9千1百万円(同2.1%減)となりました。特別利益に退職給付制度改定益4億3千2百万円を計上しました。親会社株主に帰属する四半期純利益は28億4千2百万円(同0.2%増)となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間の期中平均為替レートは、1米ドル143.29円(前年同期比6.78円の円安)、1ユーロ155.29円(同14.70円の円安)となりました。
セグメントごとの業績は次のとおりです。
・印刷機器事業
当社グループは、印刷機器事業として、高速カラープリンター「オルフィス」を主としたインクジェット事業とデジタル印刷機「リソグラフ」を主とした孔版事業を行っております。
印刷機器事業は、当第3四半期連結累計期間において、為替の円安影響があったものの、売上高は516億6千9百万円(前年同期比0.1%減)となり、セグメント利益は27億4千7百万円(同12.6%減)と前年同期と比べ減益となりました。日本において2023年4月からの商品価格改定に伴う前倒し需要が前期末にあり、その反動により販売が減少したことが要因です。
日本では、インクジェット事業の売上は前年同期並みとなり、孔版事業の売上は前年同期を下回りました。海外ではインクジェット事業の売上が前年同期を上回りましたが、孔版事業の売上は前年同期を下回りました。日本の売上高は236億8千8百万円(同4.7%減)、米州の売上高は43億円(同4.5%増)、欧州の売上高は126億7千万円(同8.0%増)、アジアの売上高は110億9百万円(同0.1%減)となりました。
・不動産事業
当社グループは、不動産事業として、ビルの賃貸を行っております。
不動産事業の売上高は、8億1千8百万円(前年同期比0.4%減)、セグメント利益は5億7千8百万円(同3.4%減)となりました。
・その他
当社グループは、上記の報告セグメントの他、プリントクリエイト事業、デジタルコミュニケーション事業及びアプリケーションソフトウェア事業を行っております。
その他の売上高は、4億6千7百万円(前年同期比14.0%増)、セグメント損失は1億2千7百万円(前年同期は1億1千6百万円のセグメント損失)となりました。
当第3四半期連結会計期間末の財政状態は、前連結会計年度末に比べ以下のとおりとなりました。
総資産は22億3千7百万円減少し825億3千5百万円となりました。また、純資産は9億6千3百万円減少し633億3千2百万円となりました。
主な増減内容は、資産の部では、商品及び製品3億1千3百万円、投資有価証券7億4千6百万円がそれぞれ増加し、受取手形及び売掛金33億3千2百万円が減少しました。負債の部では、支払手形及び買掛金1億1百万円が増加し、未払法人税等10億3千6百万円が減少しました。純資産の部では、利益剰余金78億9百万円、自己株式56億8千7百万円がそれぞれ減少し、為替換算調整勘定8億5千2百万円が増加しました。
この結果、自己資本比率は0.9ポイント増加し76.7%となりました。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は33億5千4百万円です。研究開発活動は主に印刷機器事業によるものです。
アプリケーションソフトウェア事業では、2023年10月12日に一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会と共同開発した「ヨミヤス」の提供を開始しました。「ヨミヤス」は情報の「見やすさ・読みやすさ」を検証する有償のクラウドサービスです。