売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E33601 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 ①経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、行動制限の緩和と経済活動の正常化が進んだことにより、個人消費や設備投資を中心に持ち直しの兆しがみられる状況となりました。一方で、世界的なエネルギー価格や原材料価格の高騰、円安の進行、ウクライナ情勢の不透明さなどの影響により、依然として先行きは不透明な状況であります。

このような環境の中で、首都圏を中心とした人材不足及び働き方改革への関心の高まり、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進の加速、地方創生の促進を背景に、当社グループのプロフェッショナル人材向けサービス事業は、様々な事業会社を中心に受注を拡大し、売上高は成長を続けております。

当社グループでは、プロフェッショナル・エージェント事業を主軸事業とし、付随事業としてWebプラットフォーム・サービス、ソリューション提供サービスを展開しております。

プロフェッショナル・エージェント事業においては、顧客企業から委託された業務について次の二つの方法で遂行しております。

主に、当社グループが受託した業務を業務受託契約に基づいて、プロフェッショナル人材向けの人材登録システム「FreeConsultant.jp」に登録のあるプロフェッショナル人材へ再委託する方法で遂行しております。

その他、当社グループが受託した業務を人材派遣契約に基づいて、同じく「FreeConsultant.jp」に登録のあるプロフェッショナル人材を当社グループが有期雇用し、顧客企業へ人材派遣をする方法で遂行しております。

また、顧客企業より依頼があれば、正規雇用の採用支援も行っております。

Webプラットフォーム・サービスにおいては、社会課題である東京一極集中の是正を目指して、首都圏のプロ人材と地方の企業の間での副業・転職マッチング・サービスの提供を行っております。

副業マッチング・サイト「Skill Shift」においては、都市部人材の持つ業務スキルによる地方企業の経営課題の解決を目指して、地方金融機関や自治体と連携して、地方企業へ副業人材を紹介しております。

転職マッチング・サイト「Glocal Mission Jobs」「Glocal Mission Times」においては、都市部プロ人材に対して、地方での働き方や地方企業に関する情報発信を通じ地方への興味喚起を行い、魅力ある地方優良企業の経営幹部ポジションなどの転職先を紹介しております。

また、プロ人材の転職力を拡張するための情報提供メディアである「FIND CAREERS」を運営し、人生100年時代におけるみらいの働き方に関わる情報提供プラットフォームを目指しております。

ソリューション提供サービスにおいては、プロフェッショナル・エージェント事業及びWebプラットフォーム・サービスにより蓄積されたノウハウを活用して、大企業、自治体に対してソリューションの提供を遂行しております。現状では、以下の3つのソリューション提供のサービスを行っております。

一つ目は「実践型リスキリング・サービス」で、社員のウェルビーイング向上・人的資本経営推進を目的とするリスキリング推進を支援しております。

二つ目は「イノベーション・サポート・サービス」で、企業・自治体が進めるイノベーションの推進を社内外の人材を活用することで支援しております。

三つ目は「みらいインキュベーション・サービス」で、起業を志すプロフェッショナル人材や、成長段階にある企業に対し資金面を含めた総合的な支援を行っております。

これら事業推進の結果、特にプロフェッショナル・エージェント事業の売上高に関連する各種KPI(契約数、直接営業人員数、大手企業取引数等)が順調に推移したことで、当第2四半期連結累計期間の売上高は5,097,363千円(前年同期比23.3%増)となりました。

また、利益面に関しても、自治体売上の計上が3月末に集中するという例年の傾向がありつつも、主力事業であるプロフェッショナル・エージェント事業を中心に各事業・サービスが順調に推移したことで、営業利益は238,929千円(前年同期比94.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は129,383千円(前年同期比80.2%増)となりました。

なお、当社グループは、プロフェッショナル人材向けサービス事業を中心とした様々な事業を展開しておりますが、経済的特徴が概ね類似していること等から、セグメント別の記載はしておりません。

 

(注)  サービス名は商標又は登録商標です。

 

 ②財政状態の状況

(資産)

当第2四半期連結会計期間末における資産の残高は、3,186,847千円となりました。主な内訳は、現金及び預金が 1,114,529千円、売掛金及び契約資産が1,363,610千円、有形固定資産が69,444千円、無形固定資産が403,819千円、投資その他の資産が160,551千円であります。

(負債)

当第2四半期連結会計期間末における負債の残高は、1,906,265千円となりました。主な内訳は、買掛金が1,420,619千円、未払法人税等が112,769千円、賞与引当金が61,181千円であります。

(純資産)

当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は、1,280,581千円となりました。主な内訳は、資本金が77,315千円、資本剰余金が377,777千円、利益剰余金が850,399千円であります。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、1,114,529千円となりました。

また、当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とその要因は以下の通りであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間において営業活動により獲得した資金は、271,013千円となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益240,750千円の計上、仕入債務の増加266,785千円、のれん償却額の計上52,791千円、支出の主な内訳は、売上債権の増加266,006千円によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間において投資活動により使用した資金は、42,760千円となりました。これは、投資有価証券の取得による支出29,700千円、無形固定資産の取得による支出13,060千円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間において、該当事項はありません。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間において、該当事項はありません。