売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00035 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間の世界経済は、米国中心に緩やかに拡大している中、世界的な金融引き締めや中国経済の回復の遅れ等の影響により、先行き不透明な状況が続いております。日本経済は景気回復が続いておりますが、コロナ禍明けの需要回復が一巡しつつあり、回復ペースは緩やかにとどまっております。先行きについては、雇用・所得環境の改善により、緩やかな回復が続くことが期待されております。

 当社を取り巻く事業環境については、機械関連事業の舶用機器部門は、造船所の受注は引き続き順調であり需要回復基調が継続しています。産業機器部門は、火力発電は引き続き厳しい状況にありますが、水力発電、製鉄関連等に需要が見られました。また、資源関連事業については、半導体市況の低迷が継続し封止材等の需要回復が遅れております。賃貸ビル業においては、都内オフィスビルの平均空室率は低下基調にあり、下落傾向が続いた賃料は足許上昇に転じました。

 上述の如き環境の下、当第3四半期連結累計期間の売上高は6,079百万円(前年同期比3.2%増)、営業利益は228百万円(同1,239.4%増)、経常利益は187百万円(同313.1%増)となりました。固定資産売却益31百万円および持分法適用関連会社の持分譲渡費用等に係る債務免除益26百万円を特別利益に、機械関連事業のクレーン更新等に係る固定資産処分損130百万円を特別損失に計上したこと等から、親会社株主に帰属する四半期純利益は87百万円(前年同期は178百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

 

 セグメントの経営成績は次のとおりであります。

 

①機械関連事業

 舶用機器部門は、前年度に受注を積み上げたハッチカバーの売上が回復し、操業度も改善しました。産業機器部門も製鉄所の更新投資関連で売上を計上しました。

 この結果、機械関連事業全体では、売上高は3,906百万円(前年同期比16.5%増)、セグメント利益は93百万円(前年同期は124百万円のセグメント損失)となりました。

 

②資源関連事業

 ハイシリカ(精製珪石粉等)部門は、半導体封止材関連が市況低迷の影響を受けたものの、光学関連における半導体関連向けガラスの需要によりカバーし、同部門全体として増収となりました。

 結晶質石灰石部門の事業終了の影響もあり、資源関連事業全体では、売上高は1,579百万円(前年同期比15.3%減)、セグメント利益は89百万円(同3.5%増)となりました。

 

③不動産関連事業

 賃貸ビルの稼働状況が順調に推移したことにより、売上高が104百万円(前年同期比2.8%増)セグメント利益は37百万円(同29.1%増)となりました。

 

④素材関連事業

 耐熱塗料部門は、主力の設備用の好調に加え、工業用・輸出用に回復が見られました。ライナテックス(高純度天然ゴム)関連部門は、前年度のスポット要因の剥落で苦戦いたしました。

 この結果、素材関連事業全体では、売上高は489百万円(前年同期比14.2%減)、セグメント利益は4百万円(前年同期比79.8%減)となりました。

 

(2)財政状態の状況

(資産、負債、純資産の状況)

 当第3四半期連結会計期間末の総資産は、14,656百万円となり、前連結会計年度末比331百万円減少いたしました。これは、主に、現金及び預金の減少により流動資産合計で765百万円減少したことによるものであります。

 負債合計は4,223百万円となり、前連結会計年度末比484百万円減少いたしました。これは、主に、流動負債のその他に含まれる未払金等が減少したこと等によるものであります。

 純資産合計は10,433百万円となり、前連結会計年度末比152百万円増加いたしました。これは、主に、その他有価証券評価差額金が増加したことによるものであります。この結果、自己資本比率は71.2%となりました。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、6百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。