売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E34720 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

なお、2023年1月16日(みなし取得日2023年1月1日)に行われたLaunch Group Holdings Pty Ltdとの企業結合において、前連結会計年度において暫定的な会計処理を行っておりましたが、第1四半期連結会計期間に確定したため、前連結会計年度との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いています。

 

(1) 経営成績の状況

当社グループはグランドビジョンに「21世紀で最も感動を与えた会社になる」を掲げ、ITフリーランスのデータベース、グローバルで活躍するITエンジニア育成など人材インフラを活かし、インターネットの普及によりめまぐるしく変化する人々の生活や企業の行動を積極的に捉え、変化対応力を強みに、提供サービスの創造・進化を通じて常に成長し続けることで、永続的な企業価値向上を目指しております。当社グループは子会社6社を含む全5事業で構成されており、各事業セグメントは「IT人材事業(国内)」、「IT人材事業(海外)」、「G2 Studios事業」、「Seed Tech事業」、「その他」の5つに分類されております。

なお、第1四半期連結会計期間より、セグメント区分を変更しており、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数字で比較分析しております。

当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年12月31日)におけるわが国経済は、個人消費の持ち直しや雇用情勢の改善がみられるなど、国内景気は回復傾向がみられました。一方、世界的な金融引締めや高止まりするインフレの影響によって、景気の先行きについては不透明な状態が継続しております。

ITやAI技術を活用した取り組みやデジタルトランスフォーメーションの推進によって、IT人材や個人のITスキル強化のニーズは今後さらに高まっていくと認識しております。当社グループは引き続き、技術リソースのシェアリングやIT人材育成サービス等によって、日本のIT人材不足を解決する会社となるべく事業体制を構築してまいります。

このような状況の中、当第3四半期連結累計期間の売上高は17,787,028千円(前年同期比50.7%増)、営業利益は57,743千円(前年同期比85.1%減)、経常利益は49,155千円(前年同期比86.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は103,770千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益159,747千円)となりました。

 

セグメント別の業績は次の通りであります。

 

<IT人材事業(国内)>

IT人材事業(国内)におきましては、ITフリーランスの新規登録者数および新規取引企業数が共に伸長し、事業は堅調に推移いたしました。組織強化のための採用強化と社内教育体制の拡充による強固な体制作りに注力してまいりました。

インボイス制度の施行に伴い当社は「免税事業者等からの仕入れにかかる経過措置」を適用し、当社を利用する免税事業者のITフリーランスが施行前と同水準の報酬を得ることができるよう対応を行ってまいりました。その結果、当社においては報酬の一部が仕入税額控除不可となり売上原価が増加しております。しかし、制度施行前より当影響を見越したテイクレートの見直しを図っておりましたため、獲得利益にかかる影響は限定的となります。

この結果、当第3四半期連結累計期間における当該事業分野の売上高は10,427,367千円(前年同期比11.3%増)、セグメント利益は813,368千円(同2.1%増)となりました。

 

 

IT人材事業(海外)

IT人材事業(海外)におきましては、2023年1月16日(みなし取得日2023年1月1日)より連結子会社とした豪州でIT人材サービス事業を行うLaunch Group Holdings Pty Ltdの損益計算書が第1四半期連結会計期間より連結対象となり業績に織り込んでおります。当連結会計年度においては、包括的な人材管理ソリューションを提供するMSP(Managed Services Providers)事業の新規契約獲得に注力しております。

この結果、当第3四半期連結累計期間における当該事業分野の売上高は5,455,940千円、セグメント損失は81,086千円となりました。

 

<G2 Studios事業>

G2 Studios事業におきましては、株式会社バンダイナムコオンラインが配信する「アイドリッシュセブン」や株式会社バンダイナムコエンターテインメントが配信する「僕のヒーローアカデミア ULTRA IMPACT」等の7本のタイトルの運営と、3本のタイトルの新規開発を行っております。当第3四半期連結会計期間においては、1本のタイトルの開発中止が生じたものの、新たに1本の新規タイトルを受注いたしました。一部タイトルの運用終了計画を見越して、営業活動を進めてまいります。

この結果、当第3四半期連結累計期間における当該事業分野の売上高は1,624,613千円(前年同期比25.1%減)、セグメント損失は249,109千円(前年同期はセグメント利益60,588千円)となりました。

 

<Seed Tech事業>

Seed Tech事業におきましては、日本とフィリピンに拠点を構え、拠点間の強固な連携でIT人材の育成を軸にした事業展開を行っております。SaaS型DX/IT人材育成サービス「ソダテク」の提供や、フィリピンセブ島へのIT留学事業、オフショア開発受託事業を行っております。当第3四半期連結会計期間において、IT職未経験の若者にIT人材としてのキャリアをスタートするための研修および実務機会を提供する「Seed Tech Camp」を開始するなどIT人材の育成に取り組んでまいりました。

この結果、当第3四半期連結累計期間における当該事業分野の売上高は197,093千円(前年同期比60.7%増)、セグメント損失20,560千円(前期はセグメント損失31,495千円)となりました。

 

<その他>

その他の事業におきましては、ギークス㈱のx-Tech事業が属しており、ゴルフ等のスポーツ領域を中心としたデジタルマーケティング支援やD2C支援を行っております。

この結果、当第3四半期連結累計期間における当該事業分野の売上高は107,896千円(前年同期比31.9%減)、セグメント利益は8,948千円(同77.3%減)となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

(流動資産)

当第3四半期連結会計期間末の流動資産の残高は前連結会計年度末と比較して89,136千円減少し、6,320,179千円となりました。これは主に前払費用が118,891千円増加した一方で、現金及び預金が260,421千円減少したことによるものであります。

(固定資産)

当第3四半期連結会計期間末の固定資産の残高は前連結会計年度末と比較して55,944千円減少し、2,534,119千円となりました。これは主にリース資産(純額)が38,560千円、投資有価証券が24,911千円減少したことによるものであります。

(流動負債)

当第3四半期連結会計期間末の流動負債の残高は前連結会計年度末と比較して67,969千円増加し、2,444,914千円となりました。これは主に未払費用が75,071千円増加したことによるものであります。

(固定負債)

当第3四半期連結会計期間末の固定負債の残高は前連結会計年度末と比較して187,802千円減少し、1,747,145千円となりました。これは主に長期借入金が129,006千円、リース債務(固定負債)が56,579千円減少したことによるものであります。

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末の純資産の残高は前連結会計年度末と比較して25,248千円減少し、4,662,238千円となりました。これは主に為替換算調整勘定が124,390千円増加した一方で、利益剰余金が527,988千円、自己株式が321,184千円減少したことによるものであります。