売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E35767 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、個人消費や設備投資に持ち直しが見られ、景気は緩やかな回復基調で推移いたしましたが、ウクライナ情勢の長期化やパレスチナ問題などの影響によるエネルギー・原材料価格の高騰や物価上昇が懸念されるなどの海外景気の外的要因により金融市場の見通しは不透明な状況が続いております。

一方、経済活動の再開に伴い、国全体の構造的な人手不足による企業活動における採用課題などが顕著化、それに伴った各産業におけるITの活用やデジタル変革の必要性が増しており、IT専門家や一般のITスキルの向上の要求は増加の一途を辿っています。

このような経済状況のもと、国内の人材市場については緩やかな回復傾向が続いており、厚生労働省調査による2023年12月の有効求人倍率は1.27倍となりました。

当社の事業領域と相関の高いIT市場におきましては、デジタルトランスフォーメーションへの投資案件も増加基調は続いており、ITエンジニアに対する企業の採用意欲は依然として高い水準になることから、デジタルシフトを進める企業にITエンジニアを提供する当社の役割は、より重要なものになると認識しております。

このような事業環境下におきまして、当社は昨年に引き続き企業のデジタル化を推進すべく、企業に対しITエンジニアリソースの提供を行うとともに、ITエンジニアの独立支援を行うMidworks事業を中心としたエンジニアプラットフォームサービスの拡大に注力いたしました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高6,490,800千円(前年同期比41.5%増)、営業利益67,225千円(前年同期比52.2%減)、経常利益65,701千円(前年同期比53.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は13,548千円(前年同期比86.2%減)となりました。

 

   セグメント別の業績は、次のとおりです。

 

① エンジニアプラットフォームサービス

エンジニアプラットフォームサービスは、株式会社Branding Engineerによって運営される企業とフリーランスエンジニアをマッチングするMidworks事業、システムの受託開発やエンジニア組織のコンサルティングを行っているFCS事業、株式会社Branding Careerによって運営されるITエンジニア特化型転職支援サービスであるTechStars事業、個人・法人双方に対してプログラミング教育を提供するtech boost事業、株式会社Yellowstone Consultingによって運営されるコンサルティング事業、株式会社Growth Oneによって運営される受託開発事業に加え、エンジニアマッチングサービスを営むTSRソリューションズ株式会社、株式会社DeProp、株式会社UPTORY、株式会社ジンアース、株式会社MapleSystemsおよびTSR株式会社で構成されています。

当第2四半期連結会計期間においては、主にMidworks事業において、前期に引き続き新規取引先の獲得に注力するとともに、稼働エンジニア数を増加させるための施策としてエンジニア獲得のための広告投資のほか、内勤の営業人材の採用および教育に関する投資を積極的に行いました。

この結果、本報告セグメントの売上高は6,098,705千円(前年同期比44.2%増)、セグメント利益は448,866千円(前年同期比5.2%増)となりました。

 

 

 

② マーケティングプラットフォームサービス

マーケティングプラットフォームサービスは、株式会社Digital Arrow Partnersによって運営されるWEBマーケコンサルティングサービスであるDigital Arrow Partners事業、クローズドASPサービスであるASP事業、フリーランスマーケターをマッチングするExpert Partners Marketing事業に加え、株式会社2Hundredによって運営されるBtoCプラットフォーム事業で構成されております。
 当第2四半期連結会計期間においては、一部のクライアントの広告予算が減少の傾向が続いた中、WEBマーケティング全般のコンサルティング、フリーランスマーケターマッチングへとサービスの拡充を行いました。

この結果、本報告セグメントの売上高は280,915千円(前年同期比18.9%減)、セグメント利益は33,692千円(前年同期比54.6%減)となりました。

 

③ その他事業

その他事業は、M&Aアドバイザリー事業を行う株式会社M&A承継機構により構成されております。

この結果、本事業セグメントの売上高は111,180千円(前年同期は売上高9,414千円)、セグメント利益は26,512千円(前年同期はセグメント利益5,600千円)となりました。

 

(2)財政状態の状況

当第2四半期連結会計期間末における総資産は、4,697,226千円となり、前連結会計年度末に比べ611,137千円増加いたしました。これは主に、売掛金が237,597千円増加し、のれんが122,622千円増加したことによるものであります。

負債は、3,807,325千円となり、前連結会計年度末に比べ618,311千円増加いたしました。これは主に長期借入金が450,839千円、買掛金が56,793千円、1年内返済予定の長期借入金が178,574千円増加し、短期借入金が200,000千円減少したことによるものであります。

純資産は、889,900千円となり、前連結会計年度末に比べ7,173千円減少いたしました。これは主に利益剰余金が9,328千円減少したことによるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況 

 当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は1,490,614千円となり、前連結会計年度末に比べ200,943千円増加いたしました。

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは23,915千円の収入となりました(前年同期は4,980千円の収入)。主な内訳は、売上債権が133,849千円増加した一方で、税金等調整前四半期純利益の計上65,701千円、仕入債務が56,793千円増加したことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動よって支出した資金は127,984千円となりました(前年同期は62,383千円の支出)。主な内訳は、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出111,663千円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

  財務活動によるキャッシュフローは、305,012千円の収入となりました(前年同期は109,464千円の収入)。主な内訳は、短期借入金の返済による支出200,000千円および長期借入金の返済による支出224,419千円があった一方で、長期借入れによる収入750,000千円があったことによるものであります。

 

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(7)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループの財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(8)研究開発活動

該当事項はありません。