売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02896 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営成績の分析

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済活動の正常化に向けた動きが進み、個人消費や設備投資に持ち直しが見られ、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方、ウクライナ情勢の長期化やパレスチナ問題などの影響によるエネルギー・原材料価格の高騰や物価上昇が懸念されるなど、依然として先行きは不透明な状況が継続しました。

当社グループの主要ユーザーである自動車業界におきましては、半導体不足の解消により自動車生産が回復し、電気自動車関連をはじめとする設備投資は堅調に推移しました。

このような事業環境のなか、当社グループでは、第4次中期経営計画「Change!Shinwa Moving Forward 2026」をスタートさせ、各種施策を実施してまいりました。昨年10月にはスマートファクトリーを実現するための実証施設「小牧SFiC(エスフィック※)ラボ」を本格稼働させ、12月には製造DXを推進する技術営業部門「デジタルドライブ推進室」を新設し、需要の拡大が見込まれる工場自動化分野の営業力を強化しました。

 その結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は384億34百万円(前年同期比7.4%減)、経常利益は18億36百万円(前年同期比44.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は12億75百万円(前年同期比44.3%減)となりました。

前年同期に計上した中国の日系自動車メーカー向けボディライン溶接設備や半導体・エレクトロニクスデバイスメーカー向け超精密塗布装置の大口プロジェクトの反動減が影響し、売上高、利益とも前年実績を下回る結果となりましたが、予算対比では概ね計画どおり推移しました。

※SFiCはSmart Factory Innovation Centerの略称です。

 

セグメントごとの業績は、次のとおりであります。

 

①日本

日系自動車メーカー・同部品メーカー向け生産設備・材料の売上が堅調に推移しましたが、前年同期に計  上した中国の半導体・エレクトロニクスデバイスメーカー向け超精密塗布装置や日系給湯器メーカー向け部品の 減少などにより、売上高は300億62百万円(前年同期比0.0%減)、セグメント利益は6億9百万円(前年同期比58.8%減)となりました。

 

②米州

米国およびメキシコの日系空調機器メーカー向けの複数プロジェクトの売上を計上したこと、日系自動車メーカー・同部品メーカー向け生産設備・材料の売上が堅調に推移したことなどにより売上高は59億91百万円(前年同期比43.5%増)、セグメント利益は6億3百万円(前年同期比63.9%増)となりました。

なお、第1四半期連結会計期間より、非連結子会社であったSHINWA ENGINEERING S.A. de C.V.(メキシコ)について重要性が増したことに伴い、連結の範囲に含めております。SHINWA ENGINEERING S.A. de C.V.(メキシコ)を連結の範囲に含めたことに伴い、報告セグメントの区分方法を見直しております。

従来のSHINWA USA CORPORATION(アメリカ)の区分を「米国」から「米州」へ名称変更し、SHINWA ENGINEERING S.A. de C.V.(メキシコ)を今期分より「米州」に含めております。また、「その他」に区分していたSHINWA REPRESENTAÇÃO COMERCIAL DO BRASIL LTDA.(ブラジル)を「米州」へ移管しております。

 

 

③東南アジア

タイの日系自動車・空調機器・タイヤメーカー向けの売上は堅調に推移しましたが、インドネシアおよびマレーシアの日系自動車メーカー向け生産設備の売上が検収の遅延等により減少したことから、売上高は25億19百万円(前年同期比20.0%減)、セグメント利益は3億4百万円(前年同期比18.9%減)となりました。

 

④中国

日系自動車メーカー向け新工場溶接ライン売上の反動減による影響が大きく、売上高は32億54百万円(前年同期比63.5%減)、セグメント利益は57百万円(前年同期比93.7%減)となりました。

 

⑤その他

イギリス日系空調機器メーカー向け生産設備や材料の売上を計上したことなどにより、売上高は7億66百万円(前年同期比179.2%増)、セグメント利益は43百万円(前年同期は2百万円の損失)となりました。

なお、前期まで本セグメントに含めていたSHINWA REPRESENTAÇÃO COMERCIAL DO BRASIL LTDA.(ブラジル)を第1四半期連結会計期間より米州セグメントに移管しております。

 

なお、セグメント別の売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。

 

(2) 財政状態の分析

①流動資産

流動資産は前連結会計年度末に比べ28億31百万円増加し、498億34百万円となりました。これは主に、現金及び預金が4億74百万円、受取手形が8億49百万円、原材料及び貯蔵品が77百万円、前渡金の減少等により流動資産のその他が9億47百万円減少しましたが、電子記録債権が1億64百万円、売掛金が36億73百万円、商品及び製品が12億49百万円、仕掛品が94百万円増加したことによるものであります

 

②固定資産

固定資産は前連結会計年度末に比べ91百万円減少し、118億30百万円となりました。これは主に投資その他の資産の投資有価証券が2億34百万円増加しましたが、有形固定資産の建物及び建物付属設備が1億17百万円、無形固定資産のその他が1億8百万円減少したことによるものであります。

 

③流動負債

流動負債は前連結会計年度末に比べ17億円増加し、197億18百万円となりました。これは主に、電子記録債務が3億22百万円、未払金の減少等により流動負債のその他が1億43百万円減少しましたが、支払手形及び買掛金17億86百万円、未払法人税等が90百万円、契約負債が2億76百万円、引当金が13百万円増加したことによるものであります。

 

④固定負債

固定負債は前連結会計年度末に比べ86百万円増加し、17億47百万円となりました。

 

⑤純資産

純資産は前連結会計年度末に比べ9億52百万円増加し、401億98百万円となりました。

 

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ38億8百万円減少し、134億60百万円となりました。

  当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、3億92百万円(前年同期は10億53百万円の収入)となりました。これは主に売上債権の増加額27億82百万円、棚卸資産の増加額11億89百万円により資金が減少しましたが、税金等調整前四半期純利益18億38百万円、仕入債務の増加額13億71百万円、前渡金の減少額10億96百万円により資金が増加したことなどによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、36億54百万円(前年同期は38億66百万円の支出)となりました。これは主に定期預金の払戻による収入1億18百万円により資金が増加しましたが、有形及び無形固定資産の取得による支出3億17百万円、定期預金の預入による支出34億51百万円により資金が減少したことなどによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、7億45百万円(前年同期は6億71百万円の支出)となりました。これは主に配当金の支払額7億22百万円、リース債務の返済による支出23百万円により資金が減少したことなどによるものであります。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(5) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は87百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。