売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02896 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。 

(1) 経営成績の分析

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済活動の正常化に向けた動きが進み、個人消費や設備投資に持ち直しが見られ、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方、ウクライナ情勢の長期化やパレスチナ問題などの影響によるエネルギー・原材料価格の高騰や物価上昇が懸念されるなど、依然として先行きは不透明な状況が継続しました。

当社グループの主要ユーザーである自動車業界におきましては、半導体不足の解消により自動車生産が回復し、電気自動車関連をはじめとする設備投資は堅調に推移しました。

このような事業環境のなか、当社グループでは、第4次中期経営計画「Change!Shinwa Moving Forward 2026」をスタートさせ、各種施策を実施してまいりました。昨年10月にはスマートファクトリーを実現するための実証施設「小牧SFiC(エスフィック※)ラボ」を本格稼働させ、12月には製造DXを推進する技術営業部門「デジタルドライブ推進室」を新設し、需要の拡大が見込まれる工場自動化分野の営業力を強化しました。

その結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は569億91百万円(前年同期比2.6%減)、経常利益は26億34百万円(前年同期比35.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は18億12百万円(前年同期比36.2%減)となりました。

前年同期に計上した大口プロジェクトの反動減が影響し、売上高、利益とも前年実績を下回る結果となりましたが、予算対比では概ね計画どおり推移しました。

※SFiCはSmart Factory Innovation Centerの略称です。

 

セグメントごとの業績は、次のとおりであります。

 

①日本

日系自動車メーカー・同部品メーカー向け生産設備・材料の売上が堅調に推移しましたが、前年同期に計  上した好採算の中国の半導体・エレクトロニクスデバイスメーカー向け超精密塗布装置の減少などにより、売上高は460億94百万円(前年同期比3.5%増)、セグメント利益は10億47百万円(前年同期比48.8%減)となりました。

 

②米州

米国およびメキシコの日系空調機器メーカー向けの複数プロジェクトの売上を計上したこと、日系自動車メーカー・同部品メーカー向け生産設備・材料の売上が堅調に推移したことなどにより、売上高は91億65百万円(前年同期比49.0%増)、セグメント利益は9億60百万円(前年同期比78.5%増)となりました。

なお、第1四半期連結会計期間より、非連結子会社であったSHINWA ENGINEERING S.A. de C.V.(メキシコ)について重要性が増したことに伴い、連結の範囲に含めております。SHINWA ENGINEERING S.A. de C.V.(メキシコ)を連結の範囲に含めたことに伴い、報告セグメントの区分方法を見直しております。

従来のSHINWA USA CORPORATION(アメリカ)の区分を「米国」から「米州」へ名称変更し、SHINWA ENGINEERING S.A. de C.V.(メキシコ)を今期分より「米州」に含めております。また、「その他」に区分していたSHINWA REPRESENTAÇÃO COMERCIAL DO BRASIL LTDA.(ブラジル)を「米州」へ移管しております。

 

 

③東南アジア

タイの日系空調機器メーカー向け生産設備の売上を伸ばしましたが、日系自動車メーカー向け生産設備・材料の売上が前年同期に比べ減少したことなどにより、売上高は32億87百万円(前年同期比19.2%減)、セグメント利益は3億77百万円(前年同期比20.8%減)となりました。

 

④中国

日系自動車メーカー向け新工場溶接ライン売上の反動減による影響や中国経済の減速による設備投資の抑制などにより、売上高は38億80百万円(前年同期比60.4%減)、セグメント損失は0百万円(前年同期は9億13百万円のセグメント利益)となりました。

 

⑤その他

イギリスの日系空調機器メーカー向け生産設備の売上を計上したことなどにより、売上高は9億61百万円(前年同期比51.1%増)、セグメント利益は59百万円(前年同期比185.2%増)となりました。

なお、前期まで本セグメントに含めていたSHINWA REPRESENTAÇÃO COMERCIAL DO BRASIL LTDA.(ブラジル) 

を第1四半期連結会計期間より米州セグメントに移管しております。

 

なお、セグメント別の売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。

 

(2) 財政状態の分析

①流動資産

流動資産は前連結会計年度末に比べ40億86百万円増加し、510億89百万円となりました。これは主に現金及び預金が5億94百万円、受取手形が8億72百万円、仕掛品が1億71百万円、原材料及び貯蔵品が88百万円、前渡金の減少等により流動資産のその他が1億30百万円減少しましたが、売掛金が11億81百万円、電子記録債権が20億22百万円、商品及び製品が27億42百万円増加したことによるものであります。

 

②固定資産

固定資産は前連結会計年度末に比べ6億95百万円増加し、126億16百万円となりました。これは主に無形固定資産のソフトウェアが1億44百万円減少しましたが、有形固定資産の建物及び構築物が2億18百万円、投資その他の資産の投資有価証券が4億86百万円増加したことによるものであります。

 

③流動負債

流動負債は前連結会計年度末に比べ30億53百万円増加し、210億71百万円となりました。これは主に未払法人税等が1億10百万円、引当金が2億36百万円減少しましたが、支払手形及び買掛金が16億27百万円、電子記録債務が1億48百万円、契約負債が12億15百万円、未払費用等の増加等により流動負債のその他が4億9百万円増加したことによるものであります。

 

④固定負債

固定負債は前連結会計年度末に比べ2億76百万円増加し、19億37百万円となりました。

 

⑤純資産

純資産合計は前連結会計年度末に比べ14億51百万円増加し、406億98百万円となりました。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は1億26百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。