売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03320 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 (1)業績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスが5類感染症に移行されたことに伴い経済活動の正常化が進み、景気は緩やかに回復いたしました。一方で、原材料及びエネルギー価格の高騰や円安の長期化に起因する物価上昇が続いており、先行きは依然として不透明な状況で推移しております。

このような環境の中、当社グループでは、商品構成及び広告販促施策の見直し、改善に努め、業績回復に向けて積極的に営業活動を行ってまいりました。当社グループにおける各事業部門別の状況は次のとおりであります。

 

〔和装店舗運営事業〕

和装店舗運営事業の受注高は前年同期比23.9%減の5,032百万円となりました。また、売上高(出荷高)については、21.2%減の4,982百万円となりました。既存顧客を対象とした「一般呉服」等の受注高については、前期に実施していた大規模店内催事の反動減が期初から継続し、前年同期比28.6%減となりました。「振袖」販売及びレンタルについては、引き続きお客様のレンタル志向の高まりやママ振袖・姉振袖ご利用のお客様が増加傾向で推移するなか、当社としては顧客ニーズに合わせた商品、サービスプランの新設、拡充に努めてまいりました。この第3四半期においては、10~11月にかけて来店者数が一時落ち込んだものの、直近においては来店者数、成約率ともに回復基調で推移しており、受注高は前年同期比1.9%減にとどまりました。

 

利益面においては、昨今の物価高、人件費高騰等を背景に商品の仕入単価が上昇し、売上総利益率は前年同期と比べ3.3ポイント低下し60.4%となりました。販売費及び一般管理費については、広告宣伝費・販売促進費を中心に経費全体を見直し、削減・効率化を図ってきたものの、前述のとおり売上高の減少と原価率の悪化に伴い、販売費及び一般管理費の対売上高比は4.8ポイント上昇いたしました。この結果、和装店舗運営事業の営業損失は25百万円(前年同期は営業利益478百万円)となりました。

 

〔その他事業〕

その他事業については、写真スタジオ事業、EC事業を中心に和装店舗との連携強化、商品構成の見直し、単価アップの施策を進めてまいりました。写真スタジオ事業については、和装店舗からの送客数が増加し売上高は前年同期比25.2%増となりました。一方、EC事業については、自社公式オンラインストアへの集客により利益改善を図るべく、広告施策及びサイト運営全般の見直しを進めているものの、効果の発現までには一定の時間を要しており、売上高は前年同期比14.3%減となりました。その結果、その他事業全体としての売上高は前年同期比3.8%増の258百万円、営業損失は48百万円(前年同期は営業損失62百万円)となりました。

 

この結果、当第3四半期連結累計期間の連結業績は、売上高については前年同期比20.2%減の5,241百万円となりました。利益面については、営業損失は454百万円(前年同期は営業利益13百万円)、経常損失は466百万円(同 経常利益22百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は479百万円(同 親会社株主に帰属する四半期純利益7百万円)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

流動資産は、前連結会計年度末に比べて8.0%減少し、7,690百万円となりました。これは、売掛金が252百万円減少したこと、短期借入金の一部返済を行ったことを主要因として現金及び預金が397百万円減少したことなどによります。

固定資産は、前連結会計年度末に比べて6.9%減少し、2,362百万円となりました。これは、差入保証金が150百万円減少したことなどによります。

この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて7.8%減少し、10,052百万円となりました。

(負債)

流動負債は、前連結会計年度末に比べて4.7%減少し、6,020百万円となりました。これは、契約負債が92百万円増加し、預り金が158百万円、短期借入金が100百万円、賞与引当金が81百万円それぞれ減少したことなどによります。

固定負債は、前連結会計年度末に比べて1.7%減少し、457百万円となりました。

この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて4.5%減少し、6,478百万円となりました。

(純資産)

純資産合計は、前連結会計年度末に比べて13.1%減少し、3,573百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する四半期純損失が479百万円となったこと、また、配当金の支払い69百万円があったことなどによります。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(5)従業員数

当第3四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。

 

(6)受注、販売及び仕入の状況

当第3四半期連結累計期間において、受注、販売及び仕入の状況の著しい変動はありません。

 

(7)主要な設備

当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。