E03336 Japan GAAP
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、行動制限の緩和を含めた各種政策の効果により、個人消費や雇用情勢等に回復の兆しが見られ、景気は緩やかに持ち直しています。一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化等に加え、世界的なインフレに伴う金融引き締め、円安基調の継続、原材料・エネルギー価格の高止まり等から、依然として先行き不透明な状況が続いております。
こうした環境の中、当社グループは、中期経営計画(2024年10月期~2026年10月期)の初年度である当期においては、読書文化を継承していくことを目的とした、「“持続可能な書店創り”へのチャレンジ」を経営方針として掲げ、一人でも多くの人が読書に触れ合う機会を提供し、読書における新たな体験価値を提案することで顧客満足度の向上に努めてまいりました。また、かねてより蔦屋書店内に導入を進めておりました、100円ショップ「DAISO」やゲーム・トレーディングカードの買取及び販売を営む「ふるいちトップブックス」、株式会社バンダイのカプセルトイブランドであるガシャポンの専門店「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ」といった新業態との組み合わせを実施し、収益性の高い“持続可能な書店”を創り出すことを進めてまいりました。
当第1四半期連結累計期間においても、新たに「ふるいちトップブックス」を1店舗、「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ」を3店舗へ導入し、売上伸長に貢献しております。
また、2024年1月31日に蔦屋書店仙台泉店は移転のため閉店し、2024年3月9日に蔦屋書店イオンタウン仙台泉大沢店としてグランドオープンいたしました。地域で圧倒的一番の品揃えの「書籍」を中心に、それぞれのライフスタイルにあった「商品」と「空間」を提供する店舗へ生まれ変わります。
店舗状況におきましては、仙台泉店の閉店により営業店舗数は57店舗、子会社運営の48店舗を加えるとグループ全体では105店舗となりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高5,073百万円(前年同期比94.0%)、営業損失31百万円(前年同期 営業利益39百万円)、経常損失48百万円(前年同期 経常利益21百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失56百万円(前年同期 親会社株主に帰属する四半期純利益11百万円)となりました。
売上・利益の増減要因
売上面につきましては、店舗数の減少の影響や書籍部門の売上の伸び悩みにより、当社グループの主軸である蔦屋書店事業全体の売上高は4,656百万円(前年同期比88.5%)となりました。
利益面につきましては、自動発注システムの構築と徹底した商品・在庫管理による粗利の改善や、セルフレジの利用促進及び店舗オペレーションの更なる見直しを行い、販管費の削減に努めました。一方で売上高の減少や人件費の上昇により、営業損失31百万円(前年同期 営業利益39百万円)、経常損失48百万円(前年同期 経常利益21百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失56百万円(前年同期 親会社株主に帰属する四半期純利益11百万円)となりました。
セグメントの状況は、次のとおりです。
①蔦屋書店事業
当セグメントの当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高4,656百万円(前年同期比88.5%)、セグメント損失は46百万円(前年同期 セグメント利益31百万円)となりました。
主力商品の売上高は、書籍2,923百万円(前年同期比91.6%)、特撰雑貨・文具862百万円(前年同期比93.4%)、レンタル198百万円(前年同期比71.8%)、ゲーム・リサイクル81百万円(前年同期比46.5%)、販売用CD63百万円(前年同期比62.6%)、販売用DVD65百万円(前年同期比68.4%)、賃貸不動産収入124百万円(前年同期比79.6%)となりました。
②ゲーム・トレーディングカード事業
当セグメントの当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高104百万円(前年同期比133.9%)、セグメント利益3百万円(前年同期比73.0%)となりました。
③スポーツ関連事業
当セグメントの当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高47百万円(前年同期比103.2%)、セグメント損失8百万円(前年同四半期 セグメント損失6百万円)となりました。
④訪問看護事業
当セグメントの当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高37百万円(前年同期比160.6%)、セグメント利益3百万円(前年同四半期 セグメント損失5百万円)となりました。
⑤飲食事業
当セグメントの当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高283百万円、セグメント利益0百万円となりました。なお、飲食事業については前第3四半期連結累計期間より、新たに開始しているため前年同期比は記載しておりません。
(2) 財政状態の分析
総資産につきましては、前連結会計年度末比563百万円増加し、17,800百万円となりました。これは主に現金及び預金、商品の増加により流動資産が619百万円増加した一方で、建物及び構築物の減少により固定資産が55百万円、減少したことによるものです。
負債につきましては、前連結会計年度末比726百万円増加し、15,452百万円となりました。これは主に買掛金が1,130百万円増加した一方、一年内返済予定分を含む長期借入金が173百万円、短期借入金が100百万円それぞれ減少したことによるものです。
純資産につきましては、前連結会計年度末比162百万円減少し、2,347百万円となりました。これは主に、剰余金の配当を109百万円実施したこと、及び親会社株主に帰属する四半期純損失を56百万円計上したことによるものです。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 従業員数
当第1四半期連結累計期間において、連結会社または提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい増減はありませんが、主な販売状況は下記のとおりとなっております。
(注)1 セグメント間の内部取引高を含めて表示しております。
2 蔦屋書店事業の「その他」は、図書カード他であります。
(8) 主要な設備
①重要な設備の新設等
当第1四半期連結累計期間に完了した主な設備の新設等はありません。
また、当第1四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設等の計画はありません。
②重要な設備の除却等
当第1四半期連結累計期間に完了した主な設備の除却等はありません。