株式会社AmidAホールディングス

上場廃止 (2023/10/27) 株式等売渡請求による取得 ネット通販グロース

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E34476 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和やインバウンド関連を含む経済活動も再開するなど、新たな段階への移行が進み景気に持ち直しの動きがみられました。一方でロシアによるウクライナへの侵攻の長期化などで地政学リスクの高まりを背景とした世界的な資源価格の高騰に加え、円安による原材料費の高騰による企業収益への影響や、エネルギー、食品等の価格高騰による個人生活への影響についても収束が見えず厳しさが表面化しており、依然として先行きは不透明な状況で推移しております。

当社グループの主軸事業であるEC通販市場は、新型コロナウイルス感染症の拡大によって生活スタイルが変化したことで、EC化率(全ての商取引のうち、電子商取引が占める割合)の上昇につながり、拡大傾向にあります。一方で印章業界市場全体では、デジタル化の促進等により、市場規模は減少傾向にあり、企業間競争は更に激しくなる状況が続くと考えております。

このような環境の下で、当社グループにおきましては、インターネットビジネスの可能性を追求し、一人でも多くの方にその利便性・楽しさ・文化的な豊かさを伝え、グローバルな経営に取り組むという経営方針の下、既存のデジタルマーケティング事業による集客と、販売、製造、出荷まで行うEC通販事業をグループ全体で一気通貫型の事業体系として取り組んでまいりました。また、ECサイトへの集客面においては、引き続き自然検索順位の安定のためのgoogleアルゴリズムへの対応を図るとともに、顧客流入経路の変化(スマートフォン経由の流入が7割超)に伴いWEB広告(広告のクリックに対して料金が発生するWEB広告など)での集客が増加することからコストバランスを重視した広告運用を引き続き実施し、原材料価格等の上昇による売上総利益率の影響については、生産効率の向上を図ることで維持いたしました。

当第3四半期連結累計期間においては、購入を目的とする顧客への販売系サイト(「ハンコヤドットコムサイト」等)の自然検索順位は上位で安定しており、訪問数(流入数)は、流入数の向上を目的とした広告施策から、購買意欲の高い顧客層への広告を強化したことにより前年同期比1.6%減となり、グループサイト全体の流入数は13,539,016件(前年同期比3.4%減)となりました。これによりCVR(流入数のうち実際に購入に至った割合)は改善傾向の2.5%(前年同期と同じ)となり、受注件数は前年同期と比較して13,280件(前年同期比3.8%減)減少いたしました。

その結果、EC通販事業におきましては、売上件数は333,369件(前年同期比3.8%減)、客単価は6,914円(前年同期比1.1%増)となりました。

主な商材区分別の状況は、彫刻(主に印鑑及び印鑑ケース等の取り扱い)では、売上高は1,392,178千円(前年同期比2.3%減)となり、スタンプ(主に浸透印及びゴム印等の取り扱い)では、売上高は602,873千円(前年同期比3.9%減)となり、印刷(主に名刺、カレンダー等の取り扱い)では、売上高は217,483千円(前年同期比7.0%増)となりました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は2,304,759千円(前年同期比2.8%減)となりました。一方で、WEB広告の効率的な運用及び減価償却費の減少等により販売費及び一般管理費が減少し、営業利益は357,691千円(前年同期比0.4%増)、経常利益は356,573千円(前年同期比0.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は235,406千円(前年同期比0.1%増)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

(資産)

当第3四半期連結会計期間末における流動資産は2,287,488千円となり、前連結会計年度末に比べ104,838千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金79,085千円、売掛金36,590千円の増加等によるものであります。また、固定資産は489,746千円となり、前連結会計年度末に比べて87,050千円増加いたしました。これは主に、無形固定資産103,364千円の増加及び有形固定資産18,157千円の減少等によるものであります。

この結果、当第3四半期連結会計期間末における資産合計は2,777,234千円となり、前連結会計年度末に比べ191,888千円増加いたしました。

 

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における流動負債は366,525千円となり、前連結会計年度末に比べ34,327千円増加いたしました。これは主に、買掛金28,598千円、未払金28,105千円の増加及び未払法人税等24,214千円の減少等によるものであります。また、固定負債は76,480千円となり、前連結会計年度末に比べ変動はありません。

この結果、当第2四半期連結会計期間末における負債合計は443,005千円となり、前連結会計年度末に比べ34,327千円増加いたしました。

 

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は2,334,228千円となり、前連結会計年度末と比較して157,561千円増加いたしました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上235,406千円に対し、配当金の支払い77,845千円により、利益剰余金が157,561千円増加したことによるものであります。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。