売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E34054 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響の緩和により、社会経済活動の正常化が進む一方、金融政策等を背景とした世界的な資源価格の高騰、急速な為替相場の変動や物価の上昇、また地政学的にも不安定な状況が続き、依然として先行き不透明な状況が続いております。

このような状況の中で、当社グループは、世界中の人々の人生をより美しく、より健康的に輝かせるためにHEALTH、BEAUTY、HYGIENE領域においてブランド及び商品の開発に取り組んでまいりました。

 

セグメントの経営成績は、次のとおりであります。

 

①ダイレクトマーケティング事業

主な事業内容は、当社及び国内他社ECサイト、新聞を通じた一般消費者への直接販売及びインターネット通信販売・カタログ販売並びにテレビ通信販売事業者への卸売販売となります。

当第1四半期連結累計期間の売上高は6,457百万円(前年同期比5.5%増)、経常利益は1,390百万円(前年同期比13.2%減)となりました。

ReFaブランドではReFa FINE BUBBLE SやReFa FINE BUBBLE PUREのシャワーシリーズ、ReFa BEAUTECHシリーズのヘアケア商品が安定して高い販売台数を推移いたしました。また、ReFa FINE BUBBLE PUREの浄水カートリッジやReFa LOCK OIL等のリピート商品の販売においても好調に推移したほか、新商品のReFa BEAUTECH SHAMPOO、ReFa BEAUTECH TREATMENTも順調に販売数が伸長しております。

SIXPADブランドでは新商品のSIXPAD Foot Fit3がご好評を頂いております。Foot Fitシリーズはこれまで多くの方に製品を長くご愛用頂いていることから、下取りサービスを利用した買い替えによる販売数も大きく伸ばしております。

当第1四半期連結会計期間ではライブコマースやギフト系モールといった新しい販売チャネルにも注力いたしました。特にLINEギフトはクリスマス需要も影響し、2023年12月にReFaのブラシシリーズを中心に大きく販売数を伸ばすことができました。

Amazon、楽天等のECモールでも年末需要で販売が好調に推移したほか、直営サイトではMTG LIFEPLAN(月々定額・下取りサービス・きちんと保証)が引き続き会員数を伸ばしております。

 

②プロフェッショナル事業

主な事業内容は、B happy サロン向けECプラットフォームでの取次販売、美容室運営事業者、エステティックサロン運営事業者への卸売販売、宿泊施設への設備販売、ショッピングセンター等での一般消費者への直接販売となります。

当第1四半期連結累計期間の売上高は5,247百万円(前年同期比17.4%増)、経常利益は1,108百万円(前年同期比126.9%増)となりました。

O2Oサロン向けプラットフォームサービスB happy (プラットフォーム上に設けた自店舗専用のオンラインショップより、店舗顧客に当社商品をいつでもお買い求め頂けるサービス)は、色やサイズが多いアイテム等もサロンが在庫負担なく販売できる事からサロンに大変ご好評を頂いており、加盟店舗数は15,000店舗と順調に増加しております。

2023年9月に行ったサロン市場先行販売のReFa CURL IRON PRO、ReFa STRAIGHT IRON PRO、ReFa BRISTLE、ReFa LOCK TREATMENTの販売が開始となり、お客様より大変ご好評を頂き、販売台数は好調に推移いたしました。全国トップサロン様と共同開発でリニューアルしたReFaアイロンシリーズは、よりスタイリング力を高め、ダメージレスを実現したことで業務用として全国の美容室に多数採用され、新規取扱いの希望が多数寄せられました。例年、年末商戦に向けたヘアケアアイテムのサロン市場先行販売を実施しておりますが、業界の評判は変わらずご盛況頂いており、数多くの紹介が入り直近3ヶ月の新規契約サロン数も1,680店舗と大幅に増加しております。

「ReFaルーム」も堅調に推移し、単品設置を含む設備設置ホテル数累計は1,750施設、総導入室数は26,000室となり、12月の月間体感者数は53万人を超えております。ホテル稼働率が回復し訪日富裕層をターゲットとした新規開業が増加傾向にあることもあり、名古屋マリオットアソシアホテル様、Wホテル大阪様等のハイクラスホテルからの新規導入のお問い合わせも増加傾向にございます。ReFaブランドの各種消耗品の導入も進んでおり、11月発売のReFa BEAUTECH SHAMPOO、ReFa BEAUTECH TREATMENTは、そのデザイン性、機能性の高さから多数の設置に関するご要望を頂いております。

 

③リテールストア事業

主な事業内容は、百貨店・ショッピングセンター・免税店・量販店・専門店を中心とした運営事業者への卸売販売及び当社運営の小売店舗での対面販売を通じた一般消費者への直接販売となります。

当第1四半期連結累計期間の売上高は4,470百万円(前年同期比28.6%増)、経常利益は571百万円(前年同期比8.9%増)となりました。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の5類移行後、初めての年末商戦を迎え贈答需要等により人々の購買が益々活発になり、売上も好調に推移いたしました。

百貨店・ショッピングセンター・免税店ではReFaブランドのドライヤーシリーズで一部欠品により機会損失が発生いたしましたが、ReFa BEAUTECHシリーズのヘアケアコスメやシャワーの新シリーズReFa FINE BUBBLE DIA等の新商品の導入が、売上の底上げ、新しいお客様の獲得に大きく寄与いたしました。

量販店では、ReFaブランドの店頭什器のリニューアルが奏功し、ReFa FINE BUBBLE SやReFa FINE BUBBLE PUREのシャワーシリーズの販売が引き続き好調に推移したほか、GMS(総合スーパー)と新たに取り組みを開始し、ReFa HEART BRUSHシリーズを中心に取り扱い店舗数、販売数が大きく伸長いたしました。

SIXPADブランドでは、Foot Fit100万台キャンペーンを実施し反響を頂きました。

 

④グローバル事業

主な事業内容は、海外グループ会社ECサイト及び海外のインターネット通信販売事業者の運営するECサイトを通じた一般消費者への直接販売、並びに海外のインターネット通信販売事業者、海外の販売代理事業者、海外の美容専門店及び海外の百貨店運営事業者への卸売販売となります。

当第1四半期連結累計期間の売上高は350百万円(前年同期比14.5%減)、経常損失は188百万円(前年同期は42百万円の経常損失)となりました。

中国においては、Styleブランドにて会員制ホールセールクラブの常設展開が決定いたしました。また、オンラインでのKOLライブ販売を実施し、特にReFa FINE BUBBLE Sの販売が好調に推移いたしました。韓国においては、ReFa HEART BRUSHのビューティーチェーンショップでの展開が引き続き好調に推移いたしました。越境EC事業においては、新規取引先とともにヘアケア商品の積極的な展開を開始いたしました。

一方、中国でのALPS処理水の影響によるKOLライブ販売中止等が減益の主な要因となっております。

 

⑤スマートリング事業

主な事業内容は、ショッピングや飲食時の決済を可能とする、非接触式のスマートリング(近距離無線通信を搭載した指輪)の製造販売を行うIoT事業となります。

当第1四半期連結累計期間の売上高は56百万円(前年同期比51.3%増)、経常損失は370百万円(前年同期は432百万円の経常損失)となりました。

2025年に開催される大阪万博での採用の発表を公益社団法人2025年日本国際博覧会協会とともに行うことができました。スマートリング事業の普及拡大に資する認知拡大を図るとともに、他の先進国対比で遅れているキャッシュレスの推進に貢献できるよう努めてまいります。一方、認知拡大のためのプロモーション費用や決済システム等の固定費を賄うだけの販売量に達しておらず経常損失を計上しております。

 

⑥その他事業

主な事業内容は、椿を原料とした製品の製造及び販売事業、EV車両を中心としたモビリティ販売事業となります。

当第1四半期連結累計期間の売上高は492百万円(前年同期比53.4%増)、経常損失は200百万円(前年同期は1百万円の経常損失)となりました。

 

これらのセグメントで取り扱っている主なブランド及び商品は、次のとおりであります。

 

(ReFaブランド)

<HAIR CARE>

プロフェッショナルの技をテクノロジーで再現するヘアアイロンReFa STRAIGHT IRON PROを全国美容室サロン先行で2023年10月18日より販売開始いたしました。従来モデルにもある独自開発のカーボンレイヤープレートを引き続き搭載し、グリップ力をより強化して、これまで以上に質の高い理想のストレートを簡単に楽しんで頂けるようリニューアルを果たしております。あわせて、大人気のReFa BEAUTECH FINGER IRONも、お客様のお声によりユーザビリティを改善し、よりストレスフリーで使いやすい設計にアップデートしたReFa FINGER IRON STへと生まれ変わりました。さらに、理想のスタイリングを叶える事で人気のReFa CURL IRONも、従来モデルから海外対応可能なReFa CURL IRON PROへとリニューアルし、サイズ展開も4種類(38/32/26/19mm)と幅広いニーズに応える仕様となって販売開始しております(19mmのみ2024年春発売)。ReFa CURL IRON PROが発売早々にも関わらず、美容誌「VOCE」の「2023 下半期 美容家電ベスコス」ヘアアイロン部門で堂々第1位を、「美的GRAND」では「2023 年間『美的GRAND』大人肌が輝く! ベストコスメ」美容機器部門で第1位を受賞する等注目を集めております。また、贈り物としても人気の高いReFa HEART BRUSHには、引き出物専用の新カラーが登場いたしました。11月22日"いい夫婦の日"にブライダル限定カラー5色を全国のブライダル企業様(結婚式場、ウェディングカタログ)にて販売を開始いたしました。ReFa HEART BRUSHは「PLAZA THE BEST HIT COSMETICS 2023」にてヘア雑貨部門で第1位を、「ZOZOCOSME AWARDS 2023」でベーシック部門の総合第1位を、「LIPSベストコスメ2023」年間部門賞でヘアブラシ部門第1位を獲得する等、引き続き各方面からご好評を頂いております。新商品としては、日本の文化・伝統を紡ぎ続ける"プロフェッショナルの技"にReFaを融合させたプロダクトシリーズとして、京都・漆・ReFa HEART BRUSHの3つを融合したReFa HEART KYOTOをオンラインショップにて11月13日より販売開始し、さらに京都市のふるさと納税返礼品としても提供を開始いたしました。第二弾となる、富山・螺鈿(らでん)・ReFa HEART BRUSHを融合したReFa HEART TOYAMAも12月22日より販売開始する等、さらなるブランド強化を進めております。

 

<FINE BUBBLE SHOWER>

毛穴よりも小さな泡「ファインバブル」の有用性に着目し、その技術を応用したビューティーシャワーカテゴリーの売上が堅調を維持しており、2023年10月をもってシリーズ累計出荷本数200万本を突破いたしました。11月15日には、贅沢な浴び心地と革新のデザインで、シャワータイムを極上時間へアップデートするReFa FINE BUBBLE DIAをオンラインショップや全国百貨店等で新たに販売開始いたしました。直径最大150mmの圧巻のヘッドサイズで全身が包まれるような浴び心地を実現し、シャワーを浴びるだけで完璧なビューティータイムを叶えることを目指して開発されました。大好評頂いているReFa FINE BUBBLE PUREにおいては、引き続き「浴びるだけで10秒エステ」をコンセプトにしたTVCMを関東中心に全国放映の強化をいたしました。美容関心層やメンズビジネス層等シャワーヘッドの交換に積極的なお客様だけではなく、様々なお客様のニーズにもアプローチを拡大するため、雑誌タイアップの出稿を強化し認知を広げる等、市場のリーダーとしてスケール拡大に取り組んでおります。その結果、美容機器としての評価も高まり ReFa FINE BUBBLE PUREがシャワーヘッドでありながら、美容誌「MAQUIA」の「2023 下半期 みんなのベストコスメ」において、美容ギア部門で第2位を受賞することができました。また、ファインバブルの汚れ落ちの効果や浴び心地を実際に体験して頂くことの重要性から、温浴施設やホテルへの導入も強化しており、11月28日には美容誌「美的」とコラボレーションしたイベント「美になるサウナ supported by ReFa」を実施いたしました。女性ファンも増えているサウナと美容を組み合わせた体験型コンテンツでSNS・WEBを中心に話題創出にも繋げることができました。

 

<SHAMPOO/TREATMENT/その他リピート商品>

累計出荷本数100万本を突破した人気のスタイリングオイルReFa LOCK OILシリーズのパッケージデザインをリニューアルし、2023年10月18日より販売開始いたしました。@cosmeベストコスメアワード2023ではベストヘアスタイリング第1位を受賞する等市場から多くの支持を得ております。さらに、ヘアドライ前のワンステップで髪を軽やかに、やわらかくうるおいをロックするアウトバストリートメントReFa LOCK TREATMENTも同日に発売し、ラインナップがさらに強化されました。待望のシャンプー・トリートメントのカテゴリーからは、ReFaのヘアドライヤーやヘアアイロンをご愛用頂いているお客様のために、ブローやヘアアイロンの時間を利用して、髪のツヤ、うるおい、まとまり、ダメージ補修も可能な、ReFa BEAUTECH SHAMPOO、ReFa BEAUTECH TREATMENTを11月29日にオンラインショップ、美容室サロン、百貨店にて販売開始し、ReFaのヘアケアのカテゴリーがさらに拡充しております。

 

<BEAUTY TECH>

至福の温感ニーディングで、肌の引き締めケアを実現するReFa WARMYを2023年12月1日に一部の美容室サロンにて販売開始いたしました。ReFaが培ってきたプロの手技を再現する「ローリング技術」に、「温感機能」をかけ合わせて、「温めながら、つまみ流す」を実現しております。

 

(SIXPADブランド)

<HEALTH CARE>

足裏から足をトレーニングするFoot Fitシリーズが累計出荷台数100万台を突破し、2023年10月に「Foot Fitシリーズ累計100万台ありがとうキャンペーン」を実施いたしました。11月にはFoot Fitシリーズからデザインと機能を一新したスタンダードモデルのSIXPAD Foot Fit3とヒーターモデルを搭載したプレミアムモデルのSIXPAD Foot Fit3 Heatを発売いたしました。また、新たに俳優・歌手の加山雄三氏とパートナーシップを締結し、新商品Foot Fit3のCMにご出演頂きました。新CMは12月1日から全国で放送開始し認知拡大及び売上増加に貢献いたしました。

 

<Recovery>

着るだけで疲労を回復する一般医療機器のリカバリーウェアシリーズから、新たに新モデルを5商品(SIXPAD Recovery Wear クルーネック、パーカー、ジップパーカー、ジョガーパンツ、テーパードパンツ)ブラックとウォームグレーの2色展開で発売いたしました。またオンライン限定モデルも数量限定で発売し、SNSでインフルエンサー施策やキャンペーンを実施し認知拡大を図りました。

ソファやベッドでくつろぎながらフットケア&トレーニングができるEMSクッションのSIXPAD Cushion Fitを2023年11月1日に発売いたしました。本品は脚を鍛える15分のトレーニングモードと、ふくらはぎにアプローチし脚をケアする12分のコンディショニングモードを搭載しております。くつろぎながら使える新感覚の商品で新規顧客獲得を目指してまいります。

振動の刺激でピンポイントに身体をケアするPower Gunシリーズからは、2022年1月に発売したPower Gunをリニューアルし、ホワイト×シャンパンゴールド、ブラック×ブロンズの2色を発売いたしました。2023年9月末に発売した6色展開のPower Gun Slimを含め、ラインアップが拡大したことでダイレクトマーケティング市場や量販店等での販売が拡大し、大幅な売上増加に貢献いたしました。

 

以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は17,075百万円(前年同期比15.1%増)となりました。また、営業利益は1,243百万円(前年同期比9.5%減)、経常利益は1,000百万円(前年同期比8.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は509百万円(前年同期比19.3%増)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

当第1四半期連結会計期間末の資産につきましては54,261百万円となり、前連結会計年度末に比べ188百万円減少しました。これは主に現金及び預金の減少2,904百万円、受取手形及び売掛金の増加1,792百万円並びに工具、器具及び備品(有形固定資産その他(純額))の増加593百万円によるものであります。

 

(負債)

当第1四半期連結会計期間末の負債につきましては11,217百万円となり、前連結会計年度末に比べ520百万円減少しました。これは主に支払手形及び買掛金の増加720百万円、未払法人税等の減少768百万円並びに製品保証引当金の減少561百万円によるものであります。

 

(純資産)

当第1四半期連結会計期間末の純資産につきましては43,043百万円となり、前連結会計年度末に比べ331百万円増加しました。これは主に為替換算調整勘定の増加373百万円及び非支配株主持分の減少92百万円によるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は506百万円であります。

なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況について重要な変更はありません。

 

(7)従業員数

当第1四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数に著しい増減はありません。