売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E33392 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

(1) 経営成績の分析

 当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限の緩和やインバウンド需要の回復等により、景気は緩やかに持ち直しの動きがみられたものの、ロシア・ウクライナ情勢に起因する国内外の経済活動への影響、円安の進行及びエネルギー・原材料価格の上昇などにより、先行きが非常に不透明な状況となっております。

  このような環境の下、当社は世界各国の顧客ニーズに合わせた魅力ある新製品開発を行うと共に、自社IP(Intellectual Property:キャラクターなどの知的財産)による製品開発に特に注力してまいりました。

 

 国内市場におきまして、プラモデル製品の展開については、2023年10月に自社IP製品『メガミデバイス』より「皇巫 スサノヲ レガリア」、2023年11月に自社IP製品『アルカナディア』より「ルミティア ReACT-A」、2023年12月には自社IP製品『創彩少女庭園』より「佐伯リツカ [水着]」、自社IP製品『フレームアームズ・ガール』より「フレームアームズ・ガール ドゥルガーII」等を発売し、これらの製品が売上に貢献しましたが、今般の美少女プラモデル市場における競合企業増加による競争激化を要因として、当該カテゴリー全体の売上は伸び悩みました。他方、フィギュア製品の展開については、2023年10月に『にじさんじ』に所属するバーチャルライバー「戌亥とこ」等が売上に貢献しました。

 海外の北米地域におきましては、ニューヨークにて開催された「ニューヨーク・トイフェア2023」に出展し、プロモーション活動と新規取引先の開拓を積極的に行いましたが、前年同期と比較して、売上に貢献したアイテムの件数が減少したことを主要因として、当該地域の売上は伸び悩みました。

 アジア地域におきましては、『ARTIST SUPPORT ITEM』より「ハンドモデル/R」、『ポケットモンスター』より「ARTFX J ヒカリ with ナエトル」がフィギュア製品の売上に貢献しましたが、プラモデル製品の売上は伸び悩みました。

 

 直営店舗による小売販売につきましては、店舗キャンペーンの実施や『にじさんじ』関連商品が堅調に推移したことに加え、新型コロナウイルス感染症の水際対策緩和に伴う訪日外国人客の増加により、各店舗の売上は大きく増加しました。また、2023年10月には、コトブキヤ秋葉原館に屋外大型ビジョン「コトブキヤビジョン・アキバ」を新設しました。オリジナル映像やコトブキヤに関するタイムリーな情報を発信しており、今後は「コトブキヤビジョン・アキバ」を使用して、コトブキヤ秋葉原館5階イベントスペース(コトブキヤベース・ アキバ)で開催されるイベントとの連動や各種プロモーションを展開する予定です。

 

  しかしながら、前事業年度と比較して、当事業年度は製品リリースのタイミングが下半期に集中していることや、高インフレ環境に伴う原材料費上昇等による製品仕入コストの上昇を主要因として、当第2四半期累計期間の売上高は7,376,647千円(前年同期比24.9%減)、営業利益は466,178千円(前年同期比72.5%減)、経常利益は430,454千円(前年同期比73.5%減)、四半期純利益は293,043千円(前年同期比73.9%減)となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

当第2四半期会計期間末の総資産は11,305,774千円となり、前事業年度末に比べ205,037千円(1.8%)の減少となりました。

 

(流動資産)
 当第2四半期会計期間末における流動資産の残高は7,420,210千円で、前事業年度末に比べ305,646千円(4.0%)減少しております。これは商品及び製品の減少285,313千円があったことが主な要因であります。

 

(固定資産)
 当第2四半期会計期間末における固定資産の残高は3,885,563千円で、前事業年度末に比べ100,608千円(2.7%)増加しております。これはその他に含まれる建設仮勘定の増加75,883千円、無形固定資産の増加39,247千円があったことが主な要因であります。

 

(流動負債)
 当第2四半期会計期間末における流動負債の残高は2,650,617千円で、前事業年度末に比べ7,616千円(0.3%)増加しております。これは未払法人税等の減少299,264千円、その他に含まれる契約負債の減少146,554円があった一方で、短期借入金の増加700,000千円があったことが主な要因であります。

 

 (固定負債)
 当第2四半期会計期間末における固定負債の残高は2,249,905千円で、前事業年度末に比べ261,690千円(10.4%)減少しております。これは長期借入金の減少281,096千円が主な要因であります。

 

(純資産)
 当第2四半期会計期間末における純資産の残高は6,405,251千円で、前事業年度末に比べ49,035千円(0.8%)増加しております。これは四半期純利益293,043千円の計上があった一方で、配当金の支払246,953千円があったことが主な要因であります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比べ32,406千円減少し、1,525,269千円となりました。 

 当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払額429,205千円等の減少要因があった一方で、税引前四半期純利益430,454千円の計上、減価償却費558,691千円の計上による資金の増加を主な要因として、612,032千円の収入となりました(前年同期は955,120千円の収入)。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出619,292千円、無形固定資産の取得による支出52,857千円の減少を主な要因として、743,006千円の支出となりました(前年同期は693,256千円の支出)。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出340,942千円、配当金の支払額246,208千円等による資金の減少があった一方で、短期借入れによる収入700,000千円による資金の増加を主な要因として113,700千円の収入となりました(前年同期は650,180千円の収入)。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当第2四半期累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

 該当事項はありません。