売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02453 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当社グループが属するエンタテインメント業界の環境としましては、音楽ビデオを含む音楽ソフトの生産金額が前年同期比9.1%増の2,207億22百万円(2023年1月~12月。一般社団法人日本レコード協会調べ)、有料音楽配信売上金額が前年同期比13.1%増の868億5百万円(2023年1月~9月。一般社団法人日本レコード協会調べ)となりました。映像関連市場につきましては、映像ソフトの売上金額が前年同期比0.4%増の1,152億35百万円(2023年1月~12月。一般社団法人日本映像ソフト協会調べ)となりました。

このような事業環境の下、当社グループでは、企業の存在意義の明確化を目的とした新たな企業理念を「エンタテインメントの可能性に挑みつづける。」と定義し、この企業理念に基づく中期経営計画「avex vision 2027」を2022年5月に公表いたしました。中期経営計画では「多様な地域・多様な分野で“愛される”IPの発掘・育成を目指す」を重点戦略として掲げ、各事業領域において新たなIPの発掘・育成や開発・獲得に向けた投資を強化してまいりました。

当第3四半期連結累計期間の経営成績としましては、音楽事業の売上増加等により、売上高は943億82百万円(前年同期比10.4%増)となったものの、売上総利益率の低下等により、営業利益は15億77百万円(前年同期比52.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は14億37百万円(前年同期比49.1%減)となりました。

 

 

セグメントの経営成績は、以下のとおりであります。

 

①  音楽事業

ライヴ、E-コマース及び音楽パッケージの売上が増加したものの、売上原価及び販売費及び一般管理費の増加等により、売上高は789億44百万円(前年同期比20.4%増)、営業利益は12億50百万円(前年同期比56.5%減)となりました。

 

②  アニメ・映像事業

海外向けセールス及びイベント等のノンパッケージ売上が増加したものの、売上総利益率の低下及び販売費及び一般管理費の増加等により、売上高は124億85百万円(前年同期比14.7%増)、営業利益は2億58百万円(前年同期比39.0%減)となりました。

 

③  デジタル事業

映像配信サービスの合弁会社解消に伴い減収となったものの、同サービスの業務受託収入を計上したこと等により、売上高は24億89百万円(前年同期比73.7%減)、営業利益は3億67百万円(前年同期は営業損失5億75百万円)となりました。

 

④  海外事業

海外での大型イベント開催等により売上が増加したものの、売上総利益率の低下等により、売上高は40億44百万円(前年同期比7.8%増)、営業損失は2億54百万円(前年同期は営業利益5億52百万円)となりました。

 

⑤  その他

売上高は4億36百万円(前年同期比29.4%減)、営業損失は44百万円(前年同期は営業利益60百万円)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて31億91百万円増加し、1,121億6百万円となりました。これは主に、投資有価証券が29億21百万円減少したものの、投資その他の資産の「その他」が13億24百万円、流動資産の「その他」が12億16百万円及び現金及び預金が11億72百万円それぞれ増加したことによるものであります。

負債は、前連結会計年度末に比べて57億24百万円増加し、558億円となりました。これは主に、未払金が17億38百万円減少したものの、流動負債の「その他」が58億76百万円及び支払手形及び買掛金が31億27百万円それぞれ増加したことによるものであります。

純資産は、前連結会計年度末に比べて25億32百万円減少し、563億6百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が18億64百万円及び利益剰余金が11億31百万円それぞれ減少したことによるものであります。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。