売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02635 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績に関する説明

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、インバウンド需要の拡大やサービス業における活動活性化等、非製造業の景況感改善にも支えられ、緩やかな回復の動きが見られました。一方で、海外経済の減速による輸出の伸び悩みや、物価上昇による個人消費の停滞懸念等、景気の変動に注意を要する状況が続きました。
 当社グループに関係の深い化学産業を中心とする国内製造業につきましては、自動車産業を中心に生産回復の動きがみられました。一方で幅広い業種において世界的な需要低迷等も影響し、全体としては一進一退の動向となりました。
 このような環境のもと、当社グループにおきましては当事業年度より4ヵ年の新中期経営計画「Go forward STAGE3」を始動させました。本計画は長期ビジョンに基づき新たな成長軌道をつくるための「変革」を果たすステージと位置付けております。この方針に基づき、時代の変化に即したビジネスモデルの発展等を念頭に事業活動に努めてまいりました。

この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高48,850百万円(前年同四半期比 4.4%増)、営業利益1,797百万円(同21.2%増)、経常利益2,156百万円(同16.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,531百万円(同15.6%増)となりました。

 

セグメント別の概況は次のとおりであります。

 

化学品事業

売上高は前年同四半期に比べ 5.9%増32,830百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同四半期に比べ 15.1%増2,586百万円となりました。セグメント利益への影響を基準とした、商品群別の取引推移等は以下のとおりであります。

ソーダ関連薬品は好調に推移いたしました。主力のか性ソーダは、各取引が堅調に推移したことにより取引増加となりました。また次亜塩素酸ソーダは官公庁向けの需要伸長により取引増加となり、塩酸は一時的な特別需要の発生等により取引増加となりました。
 その他の無機薬品は好調に推移いたしました。アルミニウム化合物は自治体向け水質処理剤の新規受注等により取引増加となりました。鉄化合物におきましては輸出が低調であることにより、取引減少となりました。マンガン化合物は電池材料向けの販売数量伸長により取引増加となりました。
 有機薬品は堅調に推移いたしました。ラテックスは受注拡大により取引増加となりました。また界面活性剤は製品の切替やシェア拡大により取引増加となりました。またフッ素系溶剤は一時的な需要伸長により取引増加となりました。
 上記以外のその他の商品群は好調に推移いたしました。トイレタリー関連商品は日用品の受託製造取引の新規受注に伴い取引増加となりました。キレート材は清掃工場向けの取引拡大が進んだことから取引増加となりました。
 

 

機能材事業

売上高は前年同四半期に比べ0.7%減10,159百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同四半期に比べ 19.9%増707百万円となりました。セグメント利益への影響を基準とした、商品群別の取引推移等は以下のとおりであります。

包装関連商品は好調に推移いたしました。ナイロンフィルムは国内外向け食品用包材の需要好調に伴い取引増加となりました。複合フィルム及びポリプロピレンフィルムは食品業界向け案件の新規受注や需要伸長により取引増加となりました。包装用フィルム・シートは需要が一段落したため取引減少となりました。 
 合成樹脂関連商品は堅調に推移いたしました。物流容器は新規案件の受注により取引増加となりました。ガラス短繊維はスポット受注により取引増加となりました。ポリエチレン樹脂はナフサ高騰に伴う価格改定により取引増加となりました。
 設備・工事・産業材料は好調に推移いたしました。機械器具設置工事は大型案件受注により取引増加となりました。排水処理装置は取引先の稼働低迷により取引減少になりました。
 

その他事業

 売上高は前年同四半期に比べ5.4%増5,860百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同四半期に比べ17.6%増226百万円となりました。

 

(2)財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ9,437百万円増加し、78,730百万円となりました。
 増減の主なものは資産の部では、現金及び預金が1,059百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が 6,145百万円、投資有価証券が1,952百万円それぞれ増加となりました。負債の部では、支払手形及び買掛金が6,813百万円、短期借入金が915百万円それぞれ増加となりました。純資産の部では、その他有価証券評価差額金が1,411百万円増加となりました。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4)研究開発活動

該当事項はありません。