SRSホールディングス株式会社

ブランドなど:さとさん天かつや宮本むなし
小売業飲食店プライムTOPIX Small 2

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03090 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

(経営成績)

(単位:百万円)

 

令和5年3月期第3四半期

令和6年3月期第3四半期

実績

対前年同期増減額

対前年同期増減率

実績

対前年同期増減額

対前年同期増減率

売上高

40,266

8,894

28.4%

44,505

4,238

10.5%

営業利益

△610

2,632

1,596

2,206

経常利益

△661

△3,305

1,599

2,261

親会社株主に帰属する

四半期純利益

△886

△2,688

1,097

1,984

当第3四半期連結累計期間の業績は、令和5年3月のマスク着用ルールの緩和や令和5年5月の新型コロナウイルス感染症の感染法上の分類の5類への引き下げ、訪日外国人の増加や政府や自治体による全国旅行支援の延長、プレミアム付商品券施策の実施等に伴い、社会経済活動の正常化が図られ、来店客数も回復基調となり、売上高は新型コロナウイルス第7波、第8波の影響を受けた前年実績を大きく上回りました。一方、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、中東情勢の緊迫化に伴う地政学的リスクの高まりや、為替相場の円安進行、原材料価格やエネルギー価格の高騰、人手不足による人件費コストの上昇等、依然として厳しい経営環境が継続しているものの、前連結会計年度に実施した収益性改善に向けた諸施策の効果や政府による光熱費の負担軽減策の支援もあり、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、黒字転換し前年実績に対して大きく増益となりました。

 

このような状況下、当社グループは、「コロナ影響からの早期回復と既存事業の収益力強化」を基本方針とする中期経営計画の達成に向けて、「天丼・天ぷら本舗 さん天」「得得」の既存業態を、より収益性の高い新モデル店舗へ転換を進めたほか、グループアプリの機能の拡充やチェックイン機の導入、配膳ロボット導入店舗の拡大等のDX施策を推進いたしました。また、中期経営計画の重点テーマのひとつである「中食需要の取り込み」の推進を目的とし、東京の阿佐ヶ谷で人気の持ち帰り餃子専門店「一福」の関西1号店を兵庫県尼崎市に開店いたしました。主要な業態ごとの具体的な取り組みや概況については、次の通りです。

 

(和食さと)

和食さと業態では、更なる生産性の向上を目的とし、配膳ロボットの導入を196店舗に拡大したほか、お客様の利便性向上を目的として、アプリで来店受付ができるチェックイン機を全店舗に導入いたしました。また、さと式焼肉やさとしゃぶなどの食べ放題コースにおいて、「牛タンフェア」や「北海道フェア」などの高付加価値商品の販売と、タレントの渋谷凪咲さんを起用したTVCMやSNS配信、折込チラシなどの様々な媒体を組み合わせることで、効果的なマーケティング施策を推進しました。同期間の出退店実績は、1店舗を開店し、1店舗を閉店したことにより197店舗となりました。以上の結果、売上高は19,559百万円(前年同期比111.2%)となりました。

 

(にぎり長次郎)

にぎり長次郎業態では、来店頻度の向上を目的とし、「長次郎公式アプリ」を用いて積極的な情報発信やお得なクーポンを配信したほか、更なる売上高の獲得を目的とし、職人の技と寿司のあふれる躍動感が伝わる新たなTVCMによるプロモーションを実施しました。また、6ブランドのグルメ回転寿司が共同で、中国の禁輸で行き場を失ったホタテを救うキャンペーン「プロジェクトH(HOTATE)〜絆で救おう!日本のホタテ〜」を開催し、各参加企業が「ホタテ」を使用した特別メニューを開発し、各地のご当地料理や食材からイメージを膨らませた「絆のホタテ五貫盛り」を販売しました。同期間の出退店実績は、3店舗を開店し、1店舗を閉店したことにより69店舗となりました。以上の結果、売上高は9,895百万円(前年同期比109.1%)となりました。

 

(天丼・天ぷら本舗 さん天)

天丼・天ぷら本舗 さん天業態では、更なる生産性の向上を目的としたセルフ型の新型店舗を開発し、既存店の鳴海店を建替え改装することにより令和5年6月にその1号店として開店したほか、昨今の原材料価格高騰の影響を受け悪化した収益性の改善を目的とし、長年維持してきた最低価格390円の改定を含めたグランドメニューの刷新を行いました。また、LINEやInstagramによるプロモーションと並行して、アプリ会員限定クーポンやお得なキャンペーン情報を配信したほか、お客様の利便性向上を目的として、アプリでお持ち帰り注文ができるモバイルオーダーを全店に導入しました。同期間の出退店実績は、3店舗を閉店したことにより33店舗となりました。以上の結果、売上高は1,804百万円(前年同期比82.8%)となりました。

 

(家族亭)

家族亭業態では、来店頻度の向上を目的とし「家族亭公式アプリ」を用いてキャンペーンの情報発信やお得なクーポンを配信したほか、新たな顧客層獲得を目的とした「X(旧Twitter)フォロー&リポスト」キャンペーンを実施しました。また、11月には北海道産の「いくら」や「ほたて」を使用した北海道フェアを開催し、12月には年末フェアとして「本ズワイガニ」を使用した商品を販売したほか、大晦日には毎年恒例の持ち帰り用の年越しそばを販売しました。同期間の出退店実績は、1店舗を開店し、5店舗を閉店したことにより59店舗となりました。以上の結果、売上高は3,608百万円(前年同期比111.9%)となりました。

 

当社グループは、外食事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの経営成績に関する記載を省略しております。

 

〔当社グループ 業態別店舗数〕

業態名

前連結会計

年度末

出店実績

閉店実績

当第3四半期

連結会計

期間末

当連結

会計年度

出店計画

和食さと

197 (-)

1(-)

1(-)

197 (-)

にぎり長次郎・CHOJIRO

67 (-)

3(-)

1(-)

69 (-)

家族亭※

63 (8)

1(-)

5(1)

59 (7)

得得・とくとく

60 (49)

-(-)

1(-)

59 (49)

かつや

45 (15)

3(-)

-(-)

48 (15)

天丼・天ぷら本舗 さん天

36 (1)

-(-)

3(-)

33 (1)

宮本むなし

26 (2)

-(-)

1(-)

25 (2)

宅配寿司業態

11 (3)

2(-)

-(-)

13 (3)

ひまわり

8 (-)

-(-)

-(-)

8 (-)

からやま

6 (-)

1(-)

-(-)

7 (-)

M&S FC事業※

24 (-)

3(-)

-(-)

27 (-)

その他

13 (-)

2(-)

1(-)

14 (-)

鶏笑

223(223)

15(15)

45(45)

193(193)

52

国内合計

779(301)

31(15)

58(46)

752(270)

84

海外店舗

27 (23)

2(2)

3(3)

26 (22)

10

国内外合計

806(324)

33(17)

61(49)

778(292)

94

( )内はFC・のれん分け及び合弁事業店舗数

※「家族亭」業態には「花旬庵」「三宝庵」「家族庵」「蕎旬」「蕎菜」業態を含んでおります。

※「M&S FC事業」は、M&Sフードサービス株式会社が運営する「ポポラマーマ」「ミスタードーナツ」「ドトールコーヒー」「大釜屋」「しんぱち食堂」業態の合計店舗数です。

 

(財政状態)

令和5年2月1日に行われた当社と株式会社NISの企業結合について、前連結会計年度において暫定的な会計処理を行っておりましたが、第2四半期連結会計期間に確定しております。この暫定的な会計処理の確定に伴い、当第3四半期連結累計期間の四半期連結財務諸表に含まれる比較情報において取得原価の当初配分額に重要な見直しが反映されております。前連結会計年度末との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の見直しが反映された後の金額を用いております。

 

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、35,133百万円(前連結会計年度末比756百万円の増加)となりました。

流動資産は、16,904百万円(前連結会計年度末比390百万円の増加)となりました。これは主に、売掛金の増加524百万円、原材料及び貯蔵品の増加500百万円、現金及び預金の減少374百万円などであります。

固定資産は、18,113百万円(前連結会計年度末比384百万円の増加)となりました。これは主に、建物(純額)の増加475百万円、有形固定資産その他(純額)の増加335百万円、繰延税金資産の減少184百万円などであります。

流動負債は、9,569百万円(前連結会計年度末比379百万円の増加)となりました。これは主に、流動負債その他の減少647百万円、買掛金の増加529百万円、未払金の増加371百万円などであります。

固定負債は、10,245百万円(前連結会計年度末比885百万円の減少)となりました。これは主に、社債の減少720百万円、固定負債その他の減少280百万円、長期借入金の増加94百万円などであります。

純資産は、15,317百万円(前連結会計年度末比1,262百万円の増加)となりました。

 

(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当第3四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(7) 経営成績に重要な影響を与える要因

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。