売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03101 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営成績に関する説明

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染症法上の分類見直しによる水際対策の大幅な緩和、及び継続的な金融緩和を背景とした円安誘導によりインバウンド(訪日外国人)旅行需要の回復等が見込まれております。一方で、景気の変動要因として、地政学リスクの高まりやエネルギー価格並びに物価上昇等による影響など、依然として先行き不透明な状況が続いています。

このような当社を取り巻く厳しい経済環境の下、当社グループにおいては、経営理念である「Global Life Style」の実現に向け、世界とアジアの架け橋となり、国境・言語・既成の価値観にとらわれず世界中の人を笑顔にするべく、インバウンドに向けてのマーチャンダイジング戦略を見直し、よりハイクオリティな商品を揃えお客様に提供してまいります。また、シナジー効果をさらに発揮すべく各社において新規事業の取り組みを開始しております。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の連結業績は、中国市場の需要回復の遅れ等によりトレーディング事業の減収が継続しているものの、第2四半期連結会計期間に連結子会社化した株式会社バーニーズジャパンの売上が寄与したことにより、売上高は39,642百万円(前年同期比4.7%増)となりました。また損益面では、アセット・サービス事業において前年に大型の不動産案件の計上があった反動により、営業損失1,423百万円(前年同期は609百万円の損失)、経常損失1,136百万円(前年同期は288百万円の損失)となりました。しかしながら、株式会社バーニーズジャパンを子会社化したことに伴う負ののれん発生益4,368百万円を特別利益に計上する一方、棚卸資産評価損436百万円や契約損失引当金繰入額795百万円等を特別損失に計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,705百万円(前年同期は219百万円の損失)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

なお、第2四半期連結会計期間より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、当第3四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。

 

(ギフトソリューション事業)

当事業セグメントにおきましては、主に贈物としての食品や雑貨、生活関連用品の販売を行っております。従来の返礼ギフトだけではなく、自家需要ギフトマーケットにも積極的に参入し、昨年来から発刊したカタログギフトによる販売が好調に推移するとともに、自社スイーツブランド「THE SWEETS」は新商品の開発に注力し、各地のポップアップ店舗での販売を展開することにより新規顧客獲得と認知度向上に努めました。

また、オンライン販売は昨年から引き続き好調に推移し、新たな自治体関連事業の獲得などによる売上高の増加がありましたが、前年3月に終了した国土交通省が発行するグリーン住宅ポイント事業への商品供給による売上高の反動や夏ギフトが前年を下回る状況となったことから減収となっております。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は27,534百万円(前年同期比2.9%減)となり、セグメント利益は89百万円 (前年同期比17.5%減)となりました。

 

 (リテール事業)

当事業セグメントの直営店舗においては、訪日観光客数増加に伴う売上は堅調に推移しております。従来の免税店舗では、マーチャンダイジング戦略を見直し、よりハイクオリティな商品の品揃えを推進しております。

株式会社バーニーズジャパンにおいては、100周年限定アイテム投入による来店促進、店舗外での催事開催などを実施したものの、猛暑が続いたことにより秋冬物の立ち上がりが遅れ、売上が伸び悩みました。

以上の結果、インバウンド店舗の営業再開や株式会社バーニーズジャパンを連結子会社化したことなどの影響により、当第3四半期連結累計期間の売上高は8,695百万円(前年同期比285.2%増)となりましたが、アパレルでのセール売上構成比の増加に伴う採算悪化により、セグメント損失は294百万円 (前年同期は241百万円の損失)となりました。

 

(トレーディング事業)

当事業セグメントにおきましては、中国国内子会社での卸売事業やオンライン販売事業における売れ筋商品の変化に対応しながら、不採算事業縮小などの構造改革を実施しており当第3四半期連結累計期間の売上高は、2,529百万円(前年同期比55.3%減)となり、セグメント損失は159百万円 (前年同期は163百万円の損失)となりました。

 

(アセット・サービス事業)

当事業セグメントにおきましては、運営する商業施設のテナント誘致が進み、収益改善の効果は今後出てくると見込まれます。引き続き、施設活性化施策を継続してまいります。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は882百万円(前年同期比44.9%減)となり、セグメント損失は254百万円 (前年同期は458百万円の利益)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、42,032百万円(前連結会計年度末40,944百万円)となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が3,950百万円減少したものの、株式会社バーニーズジャパンを子会社化したことにより棚卸資産が4,087百万円、投資その他の資産が1,448百万円増加したことによるものであります。

(負債)

負債合計は、19,946百万円(前連結会計年度末20,617百万円)となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が2,341百万円、電子記録債務が385百万円減少したものの、短期借入金が1,350百万円、資産除去債務が541百万円増加したことによるものであります。

(純資産)

純資産合計は、22,086百万円(前連結会計年度末20,327百万円)となりました。純資産の増加は、主に、利益剰余金が1,705百万円増加したことによるものであります。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」中の「優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」の記載について重要な変更はありません。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の「重要な会計方針及び見積り」の記載について重要な変更はありません。