売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03025 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社企業グループ(当社及び連結子会社)が判断したものである。

 

(1)業績の状況

   当第3四半期連結累計期間の百貨店業界は、大都市圏においては富裕層の活発な消費とインバウンド需要の回復により好調な推移となったが、地方都市においては、顧客の節約志向の高まり等もあり本格的な回復には至らなかった。

   この期間、主力の百貨店業においては、引き続き地域では当社にしかできない「新しい商品と企画」の開発強化に努めてきた。

   香林坊店においては、10月に1階化粧品コーナーに「POLA」をオープン、富山店においては、食品フロアの一部改装を進め、10月に北陸三県では初出店となる「柿安ダイニング」を導入する等、顧客要望の高いショップの展開強化を図ってきた。

   今期取組んでいる創業100周年特別企画としては、香林坊店で開催した「四代 徳田八十吉展」、富山店で開催した「松本明慶展」など、文化性の高い催事を開催し好評をいただいた。

   また、100周年を切り口として本物志向の商品開発を強化した「秋の大北海道展」については、香林坊店、富山店ともに前年実績を大きく上回ることができた。

   こうした取組みにより、売上高については、概ね堅調に推移し増収となった。

   利益面においては、ホテル業において宿泊部門が伸び悩んだものの、百貨店業の売上高の伸長と併せてきめ細かな経費管理に努めてきた。

   この結果、当第3四半期連結累計期間の連結業績は、売上高117億6千3百万円(前年同四半期増減率4.1%増)、営業利益2億5百万円(前年同四半期増減率816.4%増)、経常利益2億7千9百万円(前年同四半期増減率295.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益4億1千7百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失1千6百万円)となった。

   また、百貨店業の業績は売上高101億9千9百万円(前年同四半期増減率3.2%増)、経常利益2億9千7百万円(前年同四半期増減率138.0%増)となった。

   ホテル業の業績は売上高7億2千8百万円(前年同四半期増減率27.6%増)、経常損失1億4百万円(前年同四半期は経常損失1億6千万円)となった。

   出版業の業績は売上高3億9千6百万円(前年同四半期増減率14.8%減)、経常利益1千5百万円(前年同四半期増減率57.9%減)となった。

   飲食業の業績は売上高2億6千3百万円(前年同四半期増減率13.3%増)、経常利益2千8百万円(前年同四半期増減率18.6%減)となった。

   その他事業の業績は売上高1億7千5百万円(前年同四半期増減率19.5%増)、経常利益は4千4百万円(前年同四半期増減率21.9%増)となった。

   今後についても、引き続き「新しい商品と企画」の開発強化に取組み、地域では「大和にしかない品揃え」「大和にしかできない企画」の実行を通じて、重点顧客層への更なる深耕と次世代顧客層の獲得に繋げていく。

 

(2)財政状態の分析

   当第3四半期連結会計期間末における総資産は、282億6千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億2千万円増加した。

   負債については、241億2千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億1千1百万円増加した。

   純資産については、41億3千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億9百万円増加した。

 

 

 

  (3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

   前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載において重要な変更はない。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

   当第3四半期連結累計期間において、当社企業グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はない。

 

(5)研究開発活動

   該当事項なし