売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03618 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 以下の記載における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、物価高が家計の購買力に対して下押し圧力となったものの、外出機会の増加を背景とした宿泊・飲食などのサービス消費の回復により、緩やかな回復基調となりました。

当社グループの主要営業地域である北陸三県においても、物価高の影響を受けつつも個人消費の緩やかな回復や設備投資の増加を背景に景気は緩やかに回復しています。

また、北海道においても、全国と同様に宿泊・飲食などのサービス消費の持ち直しやインバウンドの回復、設備投資の進捗などにより景気は緩やかな持ち直し基調となりました。

 

 このような環境の中、当社グループの当第3四半期連結累計期間の連結業績は以下のようになりました。

 経常収益は、有価証券利息配当金の減少を主因に資金運用収益は減少しましたが、国債等債券売却益の増加によるその他業務収益の増加と、株式等売却益の増加及び貸倒引当金戻入益の計上によるその他経常収益の増加により、前第3四半期連結累計期間比52億円増加して1,450億円となりました。一方、経常費用は、貸倒引当金繰入が戻入に転じたことや株式等償却の減少によりその他経常費用が減少しましたが、海外金利の上昇を主因とする資金調達費用の増加と国債等債券売却損の増加によるその他業務費用の増加により、前第3四半期連結累計期間比71億円増加して、1,252億円となりました。この結果、経常利益は、前第3四半期連結累計期間比19億円減少して198億円となりました。

 親会社株主に帰属する四半期純利益は、経常利益が19億円減少しましたが、退職給付信託解約益の計上と税金費用の減少により、前第3四半期連結累計期間比69億円増加の209億円となりました。

 貸出金の当第3四半期連結会計期間末残高は、個人ローン、事業性貸出、公金貸出の増加により、前連結会計年度末比2,117億円増加して、9兆7,451億円となりました。

 預金・譲渡性預金の当第3四半期連結会計期間末残高は、個人預金、法人預金の増加を主因に、前連結会計年度末比2,861億円増加して、13兆7,998億円となりました。

 セグメントごとの業績は、北陸銀行では、経常収益は前第3四半期連結累計期間比16億円増加して769億円となり、セグメント利益は前第3四半期連結累計期間比74億円増加して153億円となりました。北海道銀行では、経常収益は前第3四半期連結累計期間比28億円増加して571億円となり、セグメント利益は前第3四半期連結累計期間比11億円減少して62億円となりました。その他では、経常収益は前第3四半期連結累計期間比38億円増加して212億円となり、セグメント利益は前第3四半期連結累計期間比22億円増加して36億円となりました。

 

① 国内業務部門・国際業務部門別収支

 当第3四半期連結累計期間の資金運用収支は前第3四半期連結累計期間比82億円減少して671億円、役務取引等収支は前第3四半期連結累計期間比5億円増加して192億円、特定取引収支は前第3四半期連結累計期間比若干減少して6億円、その他業務収支は前第3四半期連結累計期間比122億円減少して△211億円となりました。

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前第3四半期連結累計期間

74,485

847

75,332

当第3四半期連結累計期間

70,415

△3,285

67,129

うち資金運用収益

前第3四半期連結累計期間

74,919

6,834

△3

81,749

当第3四半期連結累計期間

70,652

6,373

△3

77,022

うち資金調達費用

前第3四半期連結累計期間

433

5,987

△3

6,417

当第3四半期連結累計期間

237

9,659

△3

9,893

信託報酬

前第3四半期連結累計期間

21

21

当第3四半期連結累計期間

18

18

役務取引等収支

前第3四半期連結累計期間

18,481

212

18,694

当第3四半期連結累計期間

18,994

219

19,214

うち役務取引等収益

前第3四半期連結累計期間

29,046

334

29,380

当第3四半期連結累計期間

29,712

333

30,046

うち役務取引等費用

前第3四半期連結累計期間

10,564

121

10,686

当第3四半期連結累計期間

10,717

114

10,831

特定取引収支

前第3四半期連結累計期間

749

2

752

当第3四半期連結累計期間

657

4

662

うち特定取引収益

前第3四半期連結累計期間

749

2

752

当第3四半期連結累計期間

657

4

662

うち特定取引費用

前第3四半期連結累計期間

当第3四半期連結累計期間

その他業務収支

前第3四半期連結累計期間

2,839

△11,677

△8,837

当第3四半期連結累計期間

4,164

△25,281

△21,116

うちその他業務収益

前第3四半期連結累計期間

10,784

687

11,472

当第3四半期連結累計期間

14,090

47

14,137

うちその他業務費用

前第3四半期連結累計期間

7,945

12,364

20,309

当第3四半期連結累計期間

9,925

25,328

35,254

 (注)1.「国内」「海外」の区分に替えて、「国内業務部門」「国際業務部門」で区分しております。

  国内業務部門は当社及び連結子会社の円建取引、国際業務部門は当社及び連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。

2.相殺消去額は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借利息であります。

② 国内業務部門・国際業務部門別役務取引の状況

 当第3四半期連結累計期間の役務取引等収益は、前第3四半期連結累計期間比6億円増加して300億円となりました。役務取引等費用は、前第3四半期連結累計期間比1億円増加して108億円となりました。

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

役務取引等収益

前第3四半期連結累計期間

29,046

334

29,380

当第3四半期連結累計期間

29,712

333

30,046

うち預金・貸出業務

前第3四半期連結累計期間

9,631

9,631

当第3四半期連結累計期間

9,938

9,938

うち為替業務

前第3四半期連結累計期間

6,549

319

6,868

当第3四半期連結累計期間

6,554

324

6,878

うち証券関連業務

前第3四半期連結累計期間

3,333

3,333

当第3四半期連結累計期間

3,549

3,549

うち代理業務

前第3四半期連結累計期間

1,201

1,201

当第3四半期連結累計期間

1,156

1,156

うち保護預り・
貸金庫業務

前第3四半期連結累計期間

198

198

当第3四半期連結累計期間

192

192

うち保証業務

前第3四半期連結累計期間

1,289

13

1,302

当第3四半期連結累計期間

1,212

8

1,221

役務取引等費用

前第3四半期連結累計期間

10,564

121

10,686

当第3四半期連結累計期間

10,717

114

10,831

うち為替業務

前第3四半期連結累計期間

578

121

700

当第3四半期連結累計期間

582

114

696

 

③ 国内業務部門・国際業務部門別特定取引の状況

 当第3四半期連結累計期間の特定取引収益は、前第3四半期連結累計期間比若干減少して6億円となりました。

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

特定取引収益

前第3四半期連結累計期間

749

2

752

当第3四半期連結累計期間

657

4

662

うち商品有価証券収益

前第3四半期連結累計期間

749

749

当第3四半期連結累計期間

650

650

うち特定金融派生商品収益

前第3四半期連結累計期間

0

2

2

当第3四半期連結累計期間

6

4

11

特定取引費用

前第3四半期連結累計期間

当第3四半期連結累計期間

うち商品有価証券費用

前第3四半期連結累計期間

当第3四半期連結累計期間

うち特定金融派生商品費用

前第3四半期連結累計期間

当第3四半期連結累計期間

 (注)内訳科目は、それぞれ収益と費用で相殺し、収益が上回った場合には収益欄に、費用が上回った場合には費用欄に、上回った純額を計上しております。

④ 国内業務部門・国際業務部門別預金残高の状況

○ 預金の種類別残高(末残)

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

預金合計

前第3四半期連結会計期間

13,403,508

57,323

13,460,832

当第3四半期連結会計期間

13,655,463

41,132

13,696,595

うち流動性預金

前第3四半期連結会計期間

10,052,793

10,052,793

当第3四半期連結会計期間

10,408,523

10,408,523

うち定期性預金

前第3四半期連結会計期間

3,327,191

3,327,191

当第3四半期連結会計期間

3,204,786

3,204,786

うちその他

前第3四半期連結会計期間

23,523

57,323

80,846

当第3四半期連結会計期間

42,152

41,132

83,285

譲渡性預金

前第3四半期連結会計期間

100,849

100,849

当第3四半期連結会計期間

103,282

103,282

総合計

前第3四半期連結会計期間

13,504,358

57,323

13,561,681

当第3四半期連結会計期間

13,758,746

41,132

13,799,878

 (注)1.流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金

2.定期性預金=定期預金+定期積金

⑤ 国内・特別国際金融取引勘定分別貸出金残高の状況

○ 業種別貸出状況(末残・構成比)

業種別

前第3四半期連結会計期間

当第3四半期連結会計期間

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国内(除く特別国際金融取引勘定分)

9,609,539

100.00

9,745,183

100.00

製造業

839,057

8.73

839,478

8.61

農業, 林業

26,811

0.28

27,390

0.28

漁業

2,401

0.02

2,537

0.03

鉱業, 採石業, 砂利採取業

5,989

0.06

6,228

0.06

建設業

352,539

3.67

354,457

3.64

電気・ガス・熱供給・水道業

141,910

1.48

138,158

1.42

情報通信業

51,832

0.54

56,398

0.58

運輸業, 郵便業

166,751

1.74

174,093

1.79

卸売業, 小売業

792,681

8.25

784,576

8.05

金融業, 保険業

358,797

3.73

390,601

4.01

不動産業, 物品賃貸業

879,291

9.15

922,756

9.47

各種サービス業

676,039

7.04

623,241

6.39

地方公共団体等

2,402,775

25.00

2,457,350

25.22

その他

2,912,660

30.31

2,967,913

30.45

特別国際金融取引勘定分

合計

9,609,539

9,745,183

 

 

⑥ 「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づく信託業務の状況

 連結会社のうち、「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づき信託業務を営む会社は、北陸銀行1行であります。

○ 信託財産の運用/受入状況(信託財産残高表)

資産

科目

前連結会計年度

(2023年3月31日)

当第3四半期連結会計期間

(2023年12月31日)

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

銀行勘定貸

5,230

100.00

5,593

100.00

合計

5,230

100.00

5,593

100.00

 

負債

科目

前連結会計年度

(2023年3月31日)

当第3四半期連結会計期間

(2023年12月31日)

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

金銭信託

5,230

100.00

5,593

100.00

合計

5,230

100.00

5,593

100.00

(注)共同信託他社管理財産については、前連結会計年度(2023年3月31日)及び当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)のいずれも取扱残高はありません。

 

○ 元本補填契約のある信託の運用/受入状況(末残)

 

科目

前連結会計年度

(2023年3月31日)

当第3四半期連結会計期間

(2023年12月31日)

金銭信託

(百万円)

貸付信託

(百万円)

合計

(百万円)

金銭信託

(百万円)

貸付信託

(百万円)

合計

(百万円)

銀行勘定貸

5,230

5,230

5,593

5,593

資産計

5,230

5,230

5,593

5,593

元本

5,230

5,230

5,593

5,593

負債計

5,230

5,230

5,593

5,593

 

(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

(3) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

(6) 研究開発活動

該当事項はありません。