売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS




E24073 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績に関する説明

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、海外経済の減速や物価上昇の影響を受けつつも、企業収益や雇用環
境の改善を背景に緩やかな回復基調で推移しました。個人消費は物価高による抑制がみられたものの、賃上げの広
がりやインバウンド需要が下支えとなり、設備投資も堅調に推移しました。一方で、輸出の伸び悩みや先行き不透
明感が残るなど、景気の持ち直しの勢いは総じて緩やかなものとなりました。
 このようななか、当社グループの中核子会社であるアニコム損害保険株式会社の重点施策と位置付けている「ペ
ット保険の更なる収益力向上」に向け、堅調なペット飼育需要の継続に加え、販売チャネルの営業活動強化の様々
な取組みや他社からの契約移管により、保有契約数は1,347,456件(前期末から59,533件の増加・同4.6%増)と、
順調に増加しております。また、E/I損害率注1)については、ペットの平均寿命の伸長やどうぶつ医療の高度化、
インフレの影響による診療費の高止まりなどにより、62.6%と前年同期比で1.2pt上昇いたしました。既経過保険料
ベース事業費率注2)は、他社契約移管コストの発生によって、34.6%と前年同期比で2.5pt上昇いたしました。こ
の結果、両者を合算したコンバインド・レシオ(既経過保険料ベース)は前年同期比で3.7pt上昇し97.2%となりま
した。
 また、当社グループでは、引き続き第二期創業期の歩みを加速させる取組みを推進しております。あらゆるデー
タから、病気・ケガを分析し、「入って健康になる」予防型保険会社グループへ成長するため、新規事業の重点施
策に対する取組みを、どうぶつのライフステージの川上から川下まで幅広く展開しております。川上での科学・技
術・データに医療のサポートを加えたブリーディングやマッチングサイト運営を通じたブリーダー支援に加え、川
中では「どうぶつ健活」によるどうぶつの健康チェックの普及、各検査をキーにした口腔・腸内ケア商材の開発・
販売等の健康イノベーション事業の拡大を進めております。更に川下においては、どうぶつ医療における高度先進
医療(手術支援ロボット、細胞治療、再生医療)を実用化し拡大を図るとともに、カルテ管理システム事業の拡大
(予約システム等の機能の充実)等とあわせ、データのさらなる活用による予防法の開発、ペット関連事業の領域
拡大を目指しております。

以上の結果、当社グループにおける当中間連結会計期間の業績は次のとおりとなりました。

保険引受収益31,674百万円前年同期比10.0%増)、資産運用収益663百万円同28.3%増)、新規事業等を含むその他経常収益4,063百万円同12.9%増)を合計した経常収益は36,400百万円同10.6%増)となりました。一方、保険引受費用22,291百万円同11.8%増)、営業費及び一般管理費10,449百万円同23.2%増)などを合計した経常費用は34,301百万円同15.2%増)となりました。この結果、経常利益は2,098百万円同33.0%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は1,429百万円同34.4%減)となりました。

 

 

当社グループの事業セグメントは、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおり、“損害保険事業(ペット保険)”、“ペット向けインターネットサービス事業”、“動物病院運営事業”、“健康イノベーション事業”及び“その他の事業”です。

セグメントの名称

前中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

至 2024年9月30日

当中間連結会計期間

(自 2025年4月1日

至 2025年9月30日

対前年同期
増減(△)率

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

損害保険事業(ペット保険)

29,315

32,389

10.5

 

損害保険

(アニコム損害保険㈱)

29,315

32,389

10.5

 

(うち正味収入保険料)

28,787

31,674

10.0

 ペット向けインターネットサービス事業

1,094

1,158

5.8

 動物病院運営事業

1,162

1,221

5.1

 健康イノベーション事業

152

260

70.9

その他の事業

1,178

1,369

16.3

 

動物病院支援

172

189

9.6

 

保険代理店

6

10

70.1

 

遺伝子検査等

161

167

3.9

 

その他

837

1,002

19.6

合計

32,903

36,400

10.6

 

   (注) 当中間連結会計期間より、従来「ペット向けインターネットサービス事業」及び「その他」に含まれていた「動物病院運営事業」及び「健康イノベーション事業」について質的な重要性が高まったため報告セグメントとして記載する方法に変更しております。
 なお、前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えて比較しております。

 

<損害保険事業>

損害保険事業の経常収益は、前年同期比3,074百万円増(同10.5%増)の32,389百万円となりました。

アニコム損害保険株式会社では、重点施策と位置付けている「ペット保険の更なる収益力向上」に向け、堅調な
ペット飼育需要の継続に加え、販売チャネルの営業活動強化の様々な取組みや他社からの契約移管により、新規契
約件数は138,503件(前年同期比17.8%増)、保有契約件数は1,347,456件(前期末から59,533件の増加・同4.6%増)と堅調な伸長を継続しています。
 E/I損害率注1)については、ペットの平均寿命の伸長やどうぶつ医療の高度化、インフレの影響による診療費の高止まりなどにより、62.6%と前年同期比で1.2pt上昇しました。また、既経過保険料ベース事業費率注2)は、他社契約移管コストの発生によって、34.6%と前年同期比で2.5pt上昇しました。この結果、両者を合算したコンバインド・レシオ(既経過保険料ベース)は前年同期比で3.7pt上昇し97.2%となりました。

注1) E/I損害率:発生ベースでの損害率。

(正味支払保険金+支払備金増減額+損害調査費)÷既経過保険料 にて算出。

注2) 既経過保険料ベース事業費率:発生ベースの保険料(既経過保険料)に対する発生ベースの事業費率。

損保事業費÷既経過保険料 にて算出。

 

 

 

なお、保険引受の状況及びソルベンシー・マージン比率は、以下のとおりです。

(ⅰ) 保険引受の状況

アニコム損害保険株式会社における保険引受の実績は以下のとおりであります。

(イ)元受正味保険料(含む収入積立保険料)

区分

前中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

至 2024年9月30日)

当中間連結会計期間

(自 2025年4月1日

至 2025年9月30日)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年同期
増減(△)率(%)

金額

(百万円)

構成比

(%)

対前年同期
増減(△)率(%)

ペット保険

28,778

100.0

7.8

31,648

100.0

10.0

合計

28,778

100.0

7.8

31,648

100.0

10.0

(うち収入積立保険料)

()

(-)

(-)

()

(-)

()

 

(注)1.元受正味保険料(含む収入積立保険料)とは、元受保険料から元受解約返戻金及び元受その他返戻金を控除したものであります。(積立型保険の積立保険料を含む)

2.諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。

 

(ロ)正味収入保険料

区分

前中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

至 2024年9月30日)

当中間連結会計期間

(自 2025年4月1日

至 2025年9月30日)

金額
(百万円)

構成比
(%)

対前年同期
増減(△)率(%)

金額
(百万円)

構成比
(%)

対前年同期
増減(△)率(%)

ペット保険

28,787

100.0

7.8

31,674

100.0

10.0

合計

28,787

100.0

7.8

31,674

100.0

10.0

 

(注)1.諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。

 

(ハ)正味支払保険金

区分

前中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

至 2024年9月30日)

当中間連結会計期間

(自 2025年4月1日

至 2025年9月30日)

金額
(百万円)

構成比
(%)

対前年同期
増減(△)率(%)

金額
(百万円)

構成比
(%)

対前年同期
増減(△)率(%)

ペット保険

16,507

100.0

9.5

18,392

100.0

11.4

合計

16,507

100.0

9.5

18,392

100.0

11.4

 

(注)1.諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。

 

 

 

(ⅱ) ソルベンシー・マージン比率

アニコム損害保険株式会社の「ソルベンシー・マージン比率」は、以下のとおりであります。

 

前会計期間末

(2025年3月31日)

(百万円)

当中間会計期間末

(2025年9月30日)

(百万円)

(A) ソルベンシー・マージン総額

27,559

29,273

 

資本金又は基金等

23,501

24,694

価格変動準備金

175

188

危険準備金

異常危険準備金

1,895

1,021

一般貸倒引当金

3

3

その他有価証券の評価差額(税効果控除前)

△2,697

△2,061

土地の含み損益

108

197

払戻積立金超過額

負債性資本調達手段等

払戻積立金超過額及び負債性資本調達手段等のうち、マージンに算入されない額

控除項目

その他

4,572

5,229

(B) リスクの合計額

15,965

16,656

√{(R1+R2)²+(R3+R4)²}+R5+R6

 

一般保険リスク(R1)

15,482

16,186

第三分野保険の保険リスク(R2)

予定利率リスク(R3)

資産運用リスク(R4)

2,031

1,878

経営管理リスク(R5)

350

361

巨大災害リスク(R6)

(C) 単体ソルベンシー・マージン比率(%)

345.2

351.5

[(A)/{(B)×1/2}]×100

 

(注) 上記の金額及び数値は、保険業法施行規則第86条及び第87条並びに平成8年大蔵省告示第50号の規定に基づいて算出しております。

 

 

 

<ソルベンシー・マージン比率>

・損害保険会社は、保険事故発生の際の保険金支払や積立型保険の満期返戻金支払等に備えて準備金を積み立てておりますが、巨大災害の発生や、損害保険会社が保有する資産の大幅な価格下落等、通常の予測を超える危険が発生した場合でも、十分な支払能力を保持しておく必要があります。

・この「通常の予測を超える危険」を示す「リスクの合計額」(上表の(B))に対する「損害保険会社が保有している資本金・準備金等の支払余力」(すなわちソルベンシー・マージン総額:上表の(A))の割合を示す指標として、保険業法等に基づき計算されたのが、「単体ソルベンシー・マージン比率」(上表の(C))であります。

・「通常の予測を超える危険」とは、次に示す各種の危険の総額をいいます。

① 保険引受上の危険

(一般保険リスク)

 

保険事故の発生率等が通常の予測を超えることにより発生し得る危険

(巨大災害に係る危険を除く)

(第三分野保険の保険リスク)

② 予定利率上の危険

(予定利率リスク)

 

積立型保険について、実際の運用利回りが保険料算出時に予定した利回りを下回ることにより発生し得る危険

③ 資産運用上の危険

(資産運用リスク)

 

保有する有価証券等の資産の価格が通常の予測を超えて変動することにより発生し得る危険等

④ 経営管理上の危険

(経営管理リスク)

業務の運営上通常の予測を超えて発生し得る危険で上記①~③及び⑤以外のもの

⑤ 巨大災害に係る危険

(巨大災害リスク)

 

通常の予測を超える巨大災害(関東大震災や伊勢湾台風相当)により発生し得る危険

 

・「損害保険会社が保有している資本金・準備金等の支払余力」(ソルベンシー・マージン総額)とは、損害保険会社の純資産(社外流出予定額等を除く)、諸準備金(価格変動準備金・異常危険準備金等)、土地の含み益の一部等の総額であります。

・ソルベンシー・マージン比率は、行政当局が保険会社を監督する際に、経営の健全性を判断するために活用する客観的な指標のひとつでありますが、その数値が200%以上であれば「保険金等の支払能力の充実の状況が適当である」とされております。

 

 

 

<ペット向けインターネットサービス事業>

ペット向けインターネットサービス事業の経常収益は、前年同期比63百万円増(同5.8%増)の1,158百万円となりました。

株式会社シムネットにおいては、犬や猫を販売するブリーダーと飼い主のマッチングサイトや保護された犬や猫の譲渡の機会を提供する里親マッチングサイトの運営等の「ペット向けインターネットサービス事業」を行っております。同社が運営する「みんなのブリーダー」は日本最大のブリーダーマッチングサイトであり、このプラットフォームを活用することで、当社グループの中核事業である損害保険事業のペット保険契約件数の増加に向けた効果的・効率的な施策につなげるとともに、ブリーダーサポートサービスの拡大につなげています。

 

<動物病院運営事業>

  動物病院運営事業の経常収益は、前年同期比58百万円増(同5.1%増)の1,221百万円となりました。

  アニコム先進医療研究所株式会社においては、どうぶつ医療分野における基礎研究の推進、科学的根拠に基づく
 診療方法の確立及び、予防・先進医療の開発に向けた研究・臨床・開発等を行うとともに、地域獣医療のサポート
 としての病院承継を行っております。同社では、自ら動物病院を運営し、予防から1次・2次診療を展開してい
 るところ、その過程で得られた医療データ等を活用し、次世代の予防法の確立を目指しています。

 

<健康イノベーション事業>

 健康イノベーション事業の経常収益は、前年同期比108百万円増(同70.9%増)の260百万円となりました。

 主にアニコム パフェ株式会社において、各検査をキーにした口腔・腸内ケア商材の開発及び販売を行っており
ます。同社では、歯周病予防のためにMA-T ™ を利用した歯みがきジェル「CRYSTAL JOY」や、腸内フローラの多様性を高める「7Days Food」、愛犬・愛猫の食事を美味しく健康にサポートする「CARE PUREE」の販売を開始するとともに販路の開拓を進め、日々の口腔・腸内ケアによって病気の予防を目指しています。

 

<その他の事業>

その他の事業の経常収益は、前年同期比191百万円増(同16.3%増)の1,369百万円となりました。

 

・動物病院支援事業

アニコム パフェ株式会社において、動物病院経営に必要となる顧客管理、レセプト精算、診療明細書の発行等の機能を有しているカルテ管理システム「アニコムレセプター」の開発、販売、保守等を行っており、当中間連結会計期間における経常収益は189百万円同(9.6%増)となりました。

 

・保険代理店事業

アニコム パフェ株式会社において、ペット関連の取引先企業等に対して損害保険及び生命保険の募集・販売を行っており、当中間連結会計期間における経常収益は10百万円(同70.1%増)となりました。

 

・遺伝子検査等事業

アニコム パフェ株式会社において、親と子の遺伝子検査を通じてペットが生まれてくる際の遺伝病を避けるべく、ペットショップ及びブリーダー向けに遺伝子検査の販売を行っております。加えて、どうぶつの健康チェックを目的とした腸内フローラ測定サービス(どうぶつ健活)の販売等を行っておりますが、遺伝子検査の検体受注の減少等により、当中間連結会計期間における経常収益は167百万円(同3.9%増)となりました。

 

・その他事業

上記のほかに、アニコムパフェ株式会社において、ペットの健康に関する24時間365日の電話相談サービス「ア
ニコム24」の提供、ペットを失った悲しみ(ペットロス)を支えるWEBサイト「アニコムメモリアル」の運営、動物関
係者に特化した人材紹介サイト「アニジョブ」の運営等を行っており、フローエンス株式会社において、ブリーデ
ィング事業を行っております。その結果、その他事業全体としての経常収益は1,002百万円(同19.6%増)となっています。

 

 

 

(2) 財政状態に関する説明

① 資産、負債及び純資産の状況

当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ2,178百万円増加して74,673百万円となりました。その主な要因は、有形固定資産の増加3,863百万円、現金及び預貯金の減少2,367百万円と有価証券の増加1,012百
万円であります。

負債の部は、前連結会計年度末に比べ1,934百万円増加して46,362百万円となりました。その主な要因は、社債
の減少5,000百万円、借入金の増加4,995百万円、保険契約の増加に伴う保険契約準備金の増加470百万円とその他の負債の増加1,405百万円であります。

純資産の部は、前連結会計年度末に比べ244百万円増加して28,311百万円となりました。その主な要因は、利益剰余金の増加792百万円と自己株式の取得による999百万円の減少であります。

 

② キャッシュ・フローの状況

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純利益が1,037百万円減少したこと等により2,005百万円の収入となり、前中間連結会計期間に比べると510百万円の増加となりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、4,061百万円の支出となりました。主に有形固定資産の取得による支出であり、前中間連結会計期間に比べると2,010百万円の支出の増加となりました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、前中間連結会計期間では2,051百万円の支出、当中間連結会計期間では自己株式の取得等により1,661百万円の支出となりました。

これらの結果、当中間連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より3,717百万円減少し、18,892百万円となりました。

 

(3) 重要な会計方針及び見積り

前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。