売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03717 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、主に当第3四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におきましては、全世界的な消費者物価の上昇は落ち着きを取り戻しつつあるものの、主要各国の政策金利の高止まりが長期化するとの見方から、世界経済は先行き不透明な状況が続いております。我が国の経済においても、円安による輸入コストの上昇やエネルギー価格の高止まり等から景気の先行き懸念が強まっています。

また、地政学リスクの高まりや急激な金融引き締めによるリセッションの不安から、金を始めとした実物資産へ投資資金の流入が続いており、国内金価格は史上最高値を更新するなど金への投資家の関心が増しているものの、高値警戒感から購入を控える動きも起こっています。

このような市場環境から、当社グループでは金地金の直接売買、日本クラウド証券株式会社との共同事業でインターネットでの金の売買及び積み立て投資を積極的に進め、金に対する幅広い投資ニーズに対応できる販売体制を構築しております。また、2023年1月からはKinka(BVI),Ltd.において金の価格と連動する暗号資産「Kinka」の販売を開始しております。

また、Personal Capital株式会社を連結子会社に加え、収益の増加に取り組んでおります。

 以上の結果、売上高は3,207,469千円(前年同四半期比0.1%増)となり、売上総利益は378,053千円(前年同四半期比18.5%増)となりました。前期に引き続き経営効率化を行ったものの、営業損失は38,569千円(前年同四半期は営業損失245,146千円)となりました。経常利益については55,117千円(前年同四半期は経常損失266,664千円)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は403,478千円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失112,295千円)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

①金地金事業

 当第3四半期連結累計期間における金地金事業の売上高は2,859,521千円(前年同四半期比2.2%減)、セグメント損失は1,240千円(前年同四半期はセグメント損失17,274千円)となりました。

 

②投資・金融サービス事業

 当第3四半期連結累計期間における投資・金融サービス事業の売上高は243,327千円(前年同四半期比6.5%減)、セグメント利益は111,663千円(前年同四半期比36.1%減)となりました。

 

③ノンバンク事業

 当第3四半期連結累計期間におけるノンバンク事業の売上高は99,583千円、セグメント利益は63,409千円となりました。

 

 財政状態については、以下のとおりであります。

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末より3,953,060千円減少し、5,487,200千円となりました。これは主に証券業における預託金が460,007千円、証券業における信用取引資産が542,083千円、証券業における短期差入保証金が4,017,675千円減少したことによるものであります。

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末より4,668,999千円減少し、116,902千円となりました。これは主に証券業における信用取引負債が542,086千円、証券業における預り金110,850千円、証券業における受入保証金が3,966,087千円減少したことによるものであります。

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末より715,939千円増加し、5,370,297千円となりました。これは主に自己株式の減少により純資産が245,979千円増加したこと及び、親会社株主に帰属する四半期純利益403,478千円を計上したことによるものであります。

 

 

(2)経営方針・経営戦略等

当社グループは当第3四半期連結累計期間において、ノンバンク事業を行うPersonal Capital株式会を取得し、投資・金融サービス事業を行う第一プレミア証券株式会社の譲渡を行いました。

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題については、次の通りであります。当社グループは第一プレミア証券株式会社の売上増加を目指しておりましたが、第一プレミア証券株式会社を譲渡したことに伴い、当第3四半期連結累計期間末をもって、投資・金融サービスセグメントを廃止しております。なお、金地金の対面販売は第一商品株式会社が行います。

(4)研究開発活動

該当事項はありません。

(5)従業員数

当第3四半期連結累計期間において、第一プレミア証券株式会社を譲渡しました。これにより、従業員は前連結会計年度末より「金地金事業」で3名、「投資・金融サービス事業」で18名、全社(共通)で14名減少しております。

(6)販売の実績

当第3四半期連結累計期間の販売実績は「第2(事業の状況)2(経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析)(1)財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。

(7)経営成績に重要な影響を与える要因

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。

(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社は健全な財務基盤の確保を重視しており、運転資金及び設備資金全般につきましては、主に内部資金から充当しております。