売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03740 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

1.経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に関する分析

  (1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年12月31日)における我が国経済の業況判断につきましては、日銀短観(2023年12月13日発表)によりますと、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が大企業製造業はプラス12で前回より3ポイント上がり、3期連続で改善しました。価格転嫁の進展や自動車生産の回復を背景に、景気の回復基調を裏付ける結果となりました。また大企業非製造業はプラス30となり、9月調査から3ポイント改善しました。新型コロナウイルス感染症の影響緩和や価格転嫁の進展を背景に7期連続の改善となり、1991年11月調査以来の高水準となりました。9月調査でプラス44だった宿泊・飲食サービスはさらに改善しプラス51となり、2004年の調査開始以来の最高を更新しました。

国内不動産業界につきましては、三鬼商事株式会社によりますと、2023年12月時点の都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)のオフィス平均空室率は6.03%となり、2023年9月より0.1ポイント下がりました。新築ビルでは、竣工1年未満のビルで大型成約が見られたため同空室率が低下し、既存ビルでは大規模ビルで募集開始の動きがあり、同空室率が上昇しました。

このような環境のもと、当社グループは、収益獲得のさらなる強化に努めてまいりました。この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高3,120,546千円前年同四半期比122.7%の増)となり、経常損失1,776,532千円前年同四半期は1,382,579千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失1,664,327千円前年同四半期は1,546,518千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

 

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

①金融サービス事業

金融サービス事業につきましては、主としてファイナンシャル・アドバイザリー事業、投融資事業及び不動産投資事業の営業活動を行ってまいりました。ファイナンシャル・アドバイザリー事業につきましては、取引先の資金調達支援や財務戦略の助言などに努めました。

投融資事業につきましては、様々な事業者の事業資金需要に応える事業融資を実行しました。これまでの中小規模法人への融資に加えて、与信も相対的に高い法人への大口融資も実施しています。不動産投資事業については、不動産の売却活動に加えて、物件の買入情報の収集にも従事しました。

しかしながら、経営投融資事業においては美容脱毛サロン事業の収益は増加しているものの、収益構造の性質上、店舗スタッフ人員確保に伴う費用、賃料等の店舗運営費及び運転資金の負担が継続的に先行しておりますが、当該の事業譲渡を行っております。

この結果、売上高は593,241千円(前年同四半期比56.8%増)、セグメント損失は953,220千円前年同四半期は935,085千円のセグメント損失)となりました。

 

②サイバーセキュリティ事業

サイバーセキュリティ事業につきましては、売上及び利益ともに想定の計画通りに推移し、特に新規のセキュリティコンサルティング案件が複数新たにスタートしております。

また、来年度の予算取り用の新規大型OPSWAT製品案件の見積作業も活発になっております。

この結果、売上高は487,507千円(前年同四半期比137.0%の増)、セグメント利益は68,775千円前年同四半期は73,977千円のセグメント損失)となりました。

 

③空間プロデュース事業

空間プロデュース事業につきましては、宿泊施設の運営及びナイトクラブの運営による営業活動を行ってまいりました。

ナイトクラブの運営については、2023年10月にルーフトップカフェ&バー「The Mint Ginza」がオープンし、店舗運営も実施しております。宿泊施設の運営につきましては、インバウンド需要も好調であり、週末のみならず平日の宿泊も増加しております。

この結果、売上高は851,525千円(前年同四半期比4.2%の増)、セグメント損失は617,132千円前年同四半期は191,205千円のセグメント損失)となりました。

 

④ゲーム事業

ゲーム事業につきましては、第1四半期に子会社化したクレーンゲームジャパン株式会社が運営するオンラインクレーンゲーム「クレマス」の事業展開を図っております。インフルエンサーとして著名なRepezen Foxxとのコラボレーション及び限定商品の販売を「クレマス」と連動させるなど、オンラインクレーンアプリを中核に様々なYoutuber・インフルエンサーとの協業、企画を行っております。

この結果、売上高は283,134千円、セグメント損失は88,394千円前年同四半期は32,569千円のセグメント損失)となりました。

 

⑤運送事業

運送事業につきましては、一般貨物自動車運送事業として、チャーター便、貸切配送便、ハンドキャリー、倉庫保管、医療品輸送などの営業活動を行ってまいりました。継続して、駐車場の貸出し等の安定的な収益獲得に加えて、新規取引先の開拓を行っております

その結果、売上高は905,137千円、セグメント損失は3,459千円となりました。

 

 

財政状態は、次のとおりであります。

 (資産)

当第3四半期連結会計期間末における流動資産は3,399,994千円となり、前連結会計年度末に比べ636,306千円減少しました。これは主に、受取手形及び売掛金が133,005千円増加した一方で、子会社株式取得などにより、現金及び預金が336,465千円、前渡金が101,930千円減少したことなどによるものであります。固定資産は1,114,745千円となり、前連結会計年度末に比べ531,972千円減少しました。これは主に、投資有価証券が305,744千円増加した一方で、事業譲渡により建物が546,675千円、商標権が276,699千円減少したことなどによるものであります。

この結果、総資産は4,514,740千円となり、前連結会計年度末に比べ、1,168,278千円減少しました

 

 (負債)

当第3四半期連結会計期間末における流動負債は2,355,778千円となり、前連結会計年度末に比べ673,842千円減少しました。これは主に、短期借入金が683,054千円減少したことなどによるものであります。固定負債は2,040,983千円となり、前連結会計年度末に比べ701,279千円増加しました。これは主に、無担保転換社債型新株予約権付社債の発行により、新株予約権付社債が1,050,000千円増加した一方で、事業譲渡により資産除去債務が229,763千円減少したことなどによるものであります。

この結果、負債合計は4,396,761千円となり、前連結会計年度末に比べ、27,437千円増加しました

 

 (純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は117,978千円となり、前連結会計年度末と比べ1,195,715千円減少しました。これは主に、新株式の発行及び新株予約権の行使等により資本金及び資本剰余金がそれぞれ211,445千円増加した一方で、親会社株主に帰属する四半期純損失1,664,327千円を計上したことなどによるものであります。

この結果、自己資本比率は0.0%(前連結会計年度末は21.8%)となりました。

 

  (2) 研究開発活動

該当事項はありません。