売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03855 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益の改善や、雇用・所得環境の改善のもと、緩やかな回復基調が続いていますが、物価上昇、金融資本市場の変動等により、先行きが不透明な状況が続いています。

 このような環境のなか、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は前年同期比726億円(4.5%)の増収、営業利益は同比319億円(15.0%)の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益は同比192億円(13.1%)の増益となりました。

 なお、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は、いずれも第3四半期連結累計期間における過去最高を更新し、営業利益は2期連続、親会社株主に帰属する四半期純利益は3期連続での第3四半期連結累計期間における過去最高の更新となりました。

 また、当期の連結業績予想を上方修正し、経常利益は2,650億円(前回予想2,550億円)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,200億円(前回予想2,150億円)に変更しております。

 

 報告セグメントの業績は、次のとおりです。

 なお、第1四半期連結会計期間より報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」の「2.報告セグメントの変更等に関する事項」に記載のとおりであります。

 また、各セグメントの売上高は外部顧客に対する売上高を記載しており、特に記載のない場合、単位は百万円となっております。

 

① 賃貸

 

当第3四半期(累計)

(2023.4.1~12.31)

前第3四半期(累計)

(2022.4.1~12.31)

増減

売上高

606,195

559,067

47,128

営業利益

130,731

115,436

15,295

 

 前期に竣工した「50 Hudson Yards(米国・オフィス)」の収益・利益の拡大に加え、既存商業施設の売上伸長や、「ららぽーと門真・三井アウトレットパーク 大阪門真」の新規開業効果等により、セグメント全体では、471億円の増収、152億円の増益となりました。

なお、当第3四半期末における当社の首都圏オフィス空室率(単体)は、3.1%(第2四半期末の3.6%から0.5pt改善)となりました。

 

<売上高の内訳>

 

当第3四半期(累計)

(2023.4.1~12.31)

前第3四半期(累計)

(2022.4.1~12.31)

増減

オフィス

331,601

316,190

15,411

商業施設

213,446

194,289

19,157

その他

61,147

48,588

12,559

合計

606,195

559,067

47,128

 

 

・貸付面積の状況(単位:千㎡)

 

当第3四半期末

(2023.12.31)

前第3四半期末

(2022.12.31)

増減

オフィス  所有

2,096

1,969

127

転貸

1,499

1,493

6

商業施設  所有

2,010

1,920

90

転貸

670

638

32

 

・期末空室率推移(%)

 

2023/12

2023/3

2022/3

2021/3

2020/3

2019/3

オフィス・商業施設(連結)

3.9

4.3

3.0

2.9

2.3

1.8

首都圏オフィス(単体)

3.1

3.8

3.2

3.1

1.9

1.7

地方オフィス(単体)

3.7

2.8

3.7

3.5

1.3

1.8

 

 

<当第3四半期(累計)における主要な新規・通期稼働物件>

・新規稼働(当期稼働物件)

ららぽーと門真・

三井アウトレットパーク 大阪門真

大阪府門真市

2023年4月開業

商業施設

ららぽーと台中

台湾台中市

2023年5月開業

商業施設

ららテラスTOKYO-BAY

千葉県船橋市

2023年11月開業

商業施設

 

・通期稼働(前期稼働物件)

LaLaport BUKIT BINTANG CITY CENTRE

マレーシア

クアラルンプール

2022年1月開業

商業施設

三井アウトレットパーク 台南

台湾台南市

2022年2月開業

商業施設

ららぽーと福岡

福岡県福岡市

2022年4月開業

商業施設

50 Hudson Yards

米国ニューヨーク市

2022年6月竣工

オフィス

東京ミッドタウン八重洲

東京都中央区

2022年8月竣工

オフィス・ホテル・商業施設

ららぽーと堺

大阪府堺市

2022年11月開業

商業施設

 

<単体の賃貸事業内訳>

・全体

 

当第3四半期(累計)

(2023.4.1~12.31)

前第3四半期(累計)

(2022.4.1~12.31)

売上高

525,313

483,427

粗利益

95,125

73,759

粗利益率(%)

18.1

15.3

 

・オフィス・商業施設

 

オフィス

 

 

商業施設

 

 

 

首都圏

地方

合計

首都圏

地方

合計

売上高

235,365

18,009

253,375

125,112

70,082

195,195

貸付面積(千㎡)

2,549

282

2,831

1,449

898

2,347

棟数(棟)

95

23

118

69

27

96

空室率(%)

3.1

3.7

3.2

1.0

1.7

1.3

 

② 分譲

 

当第3四半期(累計)

(2023.4.1~12.31)

前第3四半期(累計)

(2022.4.1~12.31)

増減

売上高

403,953

427,980

△24,027

営業利益

86,096

90,889

△4,793

 

 国内住宅分譲は、「パークコート神宮北参道 ザ タワー」等の引渡しの進捗等により増収増益となりました。投資家向け・海外住宅分譲等は、前年同期の物件売却等の反動により、減収減益となりました。セグメント全体では、240億円の減収、47億円の減益となりました。

 なお、国内の新築マンション分譲の当期計上予定戸数3,350戸に対する当第3四半期末の契約進捗率は95%となりました。

 

<売上高・営業利益の内訳>

 

当第3四半期(累計)

(2023.4.1~12.31)

前第3四半期(累計)

(2022.4.1~12.31)

増減

国内住宅分譲

 

 

 

売上高

207,478

195,643

11,834

営業利益

36,899

29,555

7,344

投資家向け・海外住宅分譲等

 

 

 

売上高

196,475

232,336

△35,861

営業利益

49,196

61,334

△12,137

売上高合計

403,953

427,980

△24,027

営業利益合計

86,096

90,889

△4,793

 

<国内住宅分譲内訳>

・売上高等の内訳

 

当第3四半期(累計)

(2023.4.1~12.31)

前第3四半期(累計)

(2022.4.1~12.31)

増減

マンション

185,367

(1,925戸)

166,120

(2,093戸)

19,246

(△168戸)

首都圏

161,541

(1,366戸)

150,548

(1,807戸)

10,993

(△441戸)

その他

23,826

(559戸)

15,572

(286戸)

8,253

(273戸)

戸建

22,110

(273戸)

29,522

(351戸)

△7,412

(△78戸)

首都圏

22,110

(273戸)

29,418

(349戸)

△7,307

(△76戸)

その他

(0戸)

104

(2戸)

△104

(△2戸)

売上高合計

207,478

(2,198戸)

195,643

(2,444戸)

11,834

(△246戸)

 

・契約状況

 

 

マンション

戸建

合計

期首契約済み

(戸) (A)

4,256

118

4,374

期中契約

(戸) (B)

2,567

252

2,819

計上戸数

(戸) (C)

1,925

273

2,198

期末契約済み

(戸) (A)+(B)-(C)

4,898

97

4,995

完成在庫

(戸)

40

16

56

新規発売

(戸)

2,618

278

2,896

(注)契約済み戸数、新規発売戸数には、次期以降に計上が予定されている戸数も含まれております。

・期末完成在庫推移(戸)

 

2023/12

2023/3

2022/3

2021/3

2020/3

2019/3

マンション

40

55

82

150

128

141

戸建

16

0

7

17

58

30

合計

56

55

89

167

186

171

 

・当第3四半期(累計)における主要な計上物件(国内住宅分譲)

パークコート神宮北参道 ザ タワー

東京都渋谷区

マンション

パークマンション鳥居坂

東京都港区

マンション

パークホームズ三軒茶屋一丁目

東京都世田谷区

マンション

パークホームズLaLa門真

大阪府門真市

マンション

ファインコート新百合ヶ丘グランレガシー

神奈川県川崎市

戸建

 

・当第3四半期(累計)における主要な計上物件(投資家向け・海外住宅分譲)

Innovation Square PhaseⅡ

米国ボストン市

オフィス

Alta Revolution

米国サマービル市

賃貸住宅

MFLP東名綾瀬

神奈川県綾瀬市

物流施設

新川崎スクエア

神奈川県川崎市

商業施設

パークアクシス赤坂山王

東京都港区

賃貸住宅

パークアクシス大塚サウスレジデンス

東京都豊島区

賃貸住宅

 

③ マネジメント

 

当第3四半期(累計)

(2023.4.1~12.31)

前第3四半期(累計)

(2022.4.1~12.31)

増減

売上高

336,952

328,814

8,137

営業利益

45,874

47,915

△2,041

 

 プロパティマネジメントは、リパーク(貸し駐車場)における前年同期比での稼働向上等により増収増益となりました。仲介・アセットマネジメント等は、前年同期に計上したプロジェクトマネジメントフィーの反動減等により減収減益となりました。セグメント全体では、81億円の増収、20億円の減益となりました。

 

<売上高・営業利益の内訳>

 

当第3四半期(累計)

(2023.4.1~12.31)

前第3四半期(累計)

(2022.4.1~12.31)

増減

プロパティマネジメント

 

 

 

売上高(※1)

257,127

248,668

8,459

営業利益

28,982

28,048

934

仲介・アセットマネジメント等

 

 

 

売上高

79,824

80,146

△322

営業利益

16,891

19,867

△2,975

売上高合計

336,952

328,814

8,137

営業利益合計

45,874

47,915

△2,041

 

※1 当第3四半期末のリパーク(貸し駐車場)管理台数の状況

   リパーク管理台数:248,179台(前年同期末:251,689台)

 

 

・三井不動産リアルティの仲介事業の状況(仲介・アセットマネジメント等に含む)

 

当第3四半期(累計)

(2023.4.1~12.31)

前第3四半期(累計)

(2022.4.1~12.31)

増減

 

取扱高

件数

取扱高

件数

取扱高

件数

仲介

1,387,396

(28,460件)

1,383,824

(29,300件)

3,572

(△840件)

 

   ・三井不動産レジデンシャルの販売受託事業の状況(仲介・アセットマネジメント等に含む)

 

当第3四半期(累計)

(2023.4.1~12.31)

前第3四半期(累計)

(2022.4.1~12.31)

増減

 

取扱高

件数

取扱高

件数

取扱高

件数

販売受託

12,690

(131件)

21,645

(314件)

△8,954

(△183件)

 

④ 施設営業

 

当第3四半期(累計)

(2023.4.1~12.31)

前第3四半期(累計)

(2022.4.1~12.31)

増減

売上高

144,430

106,800

37,630

営業利益

21,163

△3,316

24,480

 

 ホテル・リゾートのADRが大幅に改善したことや、東京ドームにおける来場者数の増加等により、セグメント全体では、376億円の増収、244億円の増益となりました。

 

<売上高の内訳>

 

当第3四半期(累計)

(2023.4.1~12.31)

前第3四半期(累計)

(2022.4.1~12.31)

増減

ホテル・リゾート

104,744

68,122

36,621

スポーツ・エンターテインメント

39,686

38,677

1,008

合計

144,430

106,800

37,630

 

・ホテル稼働率

 

当第3四半期(累計)

(2023.4.1~12.31)

前第3四半期(累計)

(2022.4.1~12.31)

増減

宿泊主体型ホテル

83%

82%

1pt

 

<当第3四半期(累計)における主要な新規・通期稼働物件>

・新規稼働物件(当期稼動物件)

ブルガリホテル東京

東京都中央区

2023年4月開業

ホテル

三井ガーデンホテル

横浜みなとみらいプレミア

神奈川県横浜市

2023年5月開業

ホテル

 

・通期稼働物件(前期稼働物件)

三井ガーデンホテル

柏の葉パークサイド

千葉県柏市

2022年7月開業

ホテル

 

⑤ その他

 

当第3四半期(累計)

(2023.4.1~12.31)

前第3四半期(累計)

(2022.4.1~12.31)

増減

売上高

207,483

203,730

3,752

営業利益

1,865

△1,543

3,408

 

<売上高の内訳>

 

当第3四半期(累計)

(2023.4.1~12.31)

前第3四半期(累計)

(2022.4.1~12.31)

増減

新築請負・リフォーム等

179,158

176,700

2,457

その他

28,324

27,029

1,294

合計

207,483

203,730

3,752

 

・受注工事高内訳

 

当第3四半期(累計)

(2023.4.1~12.31)

前第3四半期(累計)

(2022.4.1~12.31)

増減

新築請負

97,828

104,813

△6,985

 

(2)財政状態の状況

①資産

 当第3四半期連結会計期間末の総資産は、9兆6,647億円となり、前期末比で8,233億円増加しました。

 主な増減としては、新規投資、為替影響等により、販売用不動産(仕掛販売用不動産、開発用土地、前渡金を含む)が2,813億円、投資有価証券が1,748億円、有形及び無形固定資産が1,503億円、現金及び預金が1,474億円増加しました。

②負債

 当第3四半期連結会計期間末の有利子負債(短期借入金、ノンリコース短期借入金、コマーシャル・ペーパー、

1年内償還予定の社債、ノンリコース1年内償還予定の社債、社債、ノンリコース社債、長期借入金、ノンリコース長期借入金の合計額)は、4兆7,405億円となり、前期末比で6,919億円増加しました。

 なお、当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、6兆4,686億円となり、前期末比で6,585億円増加しました。

③純資産

 当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、3兆1,960億円となり、前期末比で1,647億円の増加となりました。これは、利益剰余金が1,317億円増加したこと等によります。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題につきましては、前事業年度の有価証券報告書からの重要な変更は

ありません。

 

 (4)研究開発活動

  当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、739百万円となりました。

  なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 (5)主要な設備

  当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設の計画は、以下のとおりです。

セグメント

の名称

会社名

名称(所在地)

用途

主たる構造および規模

工期

投資予定金額

(百万円)

総額

既支払額

賃貸

台湾三井不動産股份有限公司

(在外子会社)

(仮称)三井ショッピングパーク

ららぽーと高雄

(台湾高雄市)

商業施設

鉄筋コンクリート造、

地上6階、地下2階

延床面積 約206,000㎡

2023.6~2026.5

48,256

10,300

"

三井不動産株式会社

(仮称)三井ショッピングパーク

ららぽーと安城

(愛知県安城市)

"

(店舗棟)鉄骨造、地上4階

(立体駐車場棟)鉄骨造、地上6階3棟

延床面積 約171,000㎡

2023.10~2025.3

27,668

3,153