売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04092 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績
ア.当第3四半期連結累計期間の業績全般

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前第3四半期
連結累計期間

当第3四半期
連結累計期間

増減額

前年同期比
(%)

(参考)
前連結会計年度

連結営業収益

251,888

294,056

42,167

16.7

347,133

連結営業利益

18,838

39,500

20,662

109.7

21,479

連結経常利益

19,088

39,409

20,320

106.5

21,772

親会社株主に帰属する

四半期(当期)純利益

12,723

25,362

12,638

99.3

13,114

連結EBITDA

40,332

61,885

21,553

53.4

50,607

連結減価償却費

21,494

22,216

722

3.4

29,127

 

(注)連結EBITDAは、連結営業利益 + 減価償却費 + のれん償却額により算出しております。

 

当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年12月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が和らいだことによる社会経済活動の一層の正常化を背景に、訪日外国人旅行客の増加や個人消費の持ち直しが見られました。一方で、欧米各国の金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念、物価上昇などの景気下振れ要因に十分注視する必要があります。

このような情勢のもとで、当社グループは、2022年度を初年度とする「京王グループ中期3カ年経営計画」に基づき、大規模投資期を見据えた財務基盤づくりをはじめとした経営基盤の強化や、「まちづくり」による新たな移動需要の創出など、社会の変化に対応した事業構造への抜本的な変革を完遂するための取組みを進めております。 

当第3四半期連結累計期間においては、ホテル業の大幅な客室単価上昇による売上高の回復や、鉄道およびバスの輸送人員の回復が想定以上に進んだことに加え、2023年10月の鉄道旅客運賃の改定などにより、連結営業収益はすべてのセグメントで増収となり、2,940億5千6百万円(前年同期比16.7%増)、連結営業利益は、その他業を除く各セグメントで改善し、395億円(前年同期比109.7%増)となりました。連結経常利益は394億9百万円(前年同期比106.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は253億6千2百万円(前年同期比99.3%増)となりました。

なお、連結EBITDAは、618億8千5百万円(前年同期比53.4%増)となりました。

また、連結減価償却費は、222億1千6百万円(前年同期比3.4%増)となりました。

 

イ.当第3四半期連結累計期間の各セグメント別の概況

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

営 業 収 益

営 業 利 益 又 は 営 業 損 失(△)

前第3四半期
連結累計期間

当第3四半期
連結累計期間

増 減 率

前第3四半期
連結累計期間

当第3四半期
連結累計期間

増 減 率

 

 

 

%

 

 

%

運輸業

83,478

92,699

11.0

7,090

14,486

104.3

流通業

75,574

82,295

8.9

2,959

5,001

69.0

不動産業

36,515

42,338

15.9

9,120

10,235

12.2

レジャー・サービス業

36,217

53,304

47.2

△2,711

7,445

その他業

41,249

45,848

11.1

2,499

2,395

△4.1

 計 

273,035

316,485

15.9

18,957

39,563

108.7

連結修正

△21,146

△22,429

△119

△63

連結

251,888

294,056

16.7

18,838

39,500

109.7

 

( 運 輸 業 )

鉄道事業では、輸送人員が前年同期と比べて回復したことに加え、2023年10月の運賃改定などにより、旅客運輸収入が10.6%増(うち定期6.4%増、定期外13.4%増)となりました。また、バス事業においても、路線・高速などで増収となりました。これらの結果、営業収益は926億9千9百万円(前年同期比11.0%増)、営業利益は144億8千6百万円(前年同期比104.3%増)となりました。

( 流 通 業 )

百貨店業では、食品フロアを中心とした新規顧客取り込みによる売上高増加などにより、増収となりました。ストア業では、スーパーマーケット事業およびコンビニ事業が好調に推移し、増収となりました。これらの結果、営業収益は822億9千5百万円(前年同期比8.9%増)、営業利益は50億1百万円(前年同期比69.0%増)となりました。

( 不 動 産 業 )

不動産販売業では、リノベーション物件の売上増などにより増収となりました。これらの結果、営業収益は423億3千8百万円(前年同期比15.9%増)、営業利益は102億3千5百万円(前年同期比12.2%増)となりました。

( レジャー・サービス業 )

ホテル業では、訪日外国人旅行客の宿泊需要の取り込みなどにより、「京王プラザホテル(新宿)」や「京王プレッソイン」などの客室単価が、コロナ禍以前を上回る水準まで大きく回復し増収となりました。これらの結果、営業収益は533億4百万円(前年同期比47.2%増)、営業利益は74億4千5百万円となりました。

( そ の 他 業 )

建築・土木業では、2023年5月にNB建設を連結子会社化したことなどにより増収となりました。車両整備業では、受注増などにより増収となりました。これらの結果、営業収益は458億4千8百万円(前年同期比11.1%増)、営業利益は粗利益の減少などにより23億9千5百万円(前年同期比4.1%減)となりました。

[鉄道事業輸送人員と旅客運輸収入]

 

 

前第3四半期
連結累計期間

当第3四半期
連結累計期間

前年同期比(%)

輸送人員

定期

千人

237,523

247,708

4.3

定期外

183,022

197,096

7.7

420,545

444,804

5.8

旅客運輸収入

定期

百万円

20,003

21,277

6.4

定期外

30,421

34,492

13.4

50,425

55,769

10.6

 

 

[業種別営業収益]

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

業種別

前第3四半期
連結累計期間

当第3四半期
連結累計期間

前年同期比
(%)

(参考)
前連結会計年度



鉄道事業

53,376

59,058

10.6

71,096

バス事業

23,867

27,169

13.8

31,790

タクシー業

8,117

7,881

△2.9

10,618

その他

1,901

1,953

2.8

2,418

消去

△3,785

△3,363

△4,730

営業収益

83,478

92,699

11.0

111,193

営業利益

7,090

14,486

104.3

3,929

 

 



百貨店業

21,862

25,203

15.3

31,077

ストア業

36,229

39,149

8.1

48,334

ショッピングセンター事業

11,101

11,349

2.2

14,871

その他

10,753

10,923

1.6

      14,371

消去

△4,371

△4,331

   -

△5,821

営業収益

75,574

82,295

8.9

102,833

営業利益

2,959

5,001

69.0

3,925

 

 




不動産賃貸業

28,122

29,840

6.1

37,529

不動産販売業

13,603

18,215

33.9

21,913

その他

2,473

3,352

35.5

3,538

消去

△7,684

△9,069

     -

△10,140

営業収益

36,515

42,338

15.9

52,841

営業利益

9,120

10,235

12.2

12,090

 

 




|


|


ホテル業

27,787

41,123

48.0

39,433

旅行業

5,728

7,758

35.4

7,859

広告代理業

5,043

5,563

10.3

8,028

その他

4,422

4,729

7.0

5,805

消去

△6,764

△5,870

     -

△8,375

営業収益

36,217

53,304

47.2

52,752

営業利益又は営業損失(△)

△2,711

7,445

△2,173

 

 




ビル総合管理業

16,999

17,572

3.4

26,377

車両整備業

4,733

5,853

23.7

7,637

建築・土木業

13,873

16,308

17.6

23,598

その他

6,831

6,971

2.0

9,408

消去

△1,188

△857

     -

△2,310

営業収益

41,249

45,848

11.1

64,711

営業利益

2,499

2,395

△4.1

4,478

 

  (注)前連結会計年度において「流通業」として独立掲記しておりました「書籍販売業」につきましては、第1

     四半期連結会計期間より「流通業」の「その他」に含めて表示しております。それに伴い、前年同期比較

     において、「書籍販売業」を「流通業」の「その他」に組み替えて表示しております。

 

  ②財政状態

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

当第3四半期
連結会計期間

増減額

総資産

955,233

1,034,249

79,016

負債

603,666

651,782

48,116

純資産

351,566

382,466

30,899

負債及び純資産

955,233

1,034,249

79,016

有利子負債

402,653

438,510

35,857

 

 (注)有利子負債は、借入金 + 社債により算出しております。

当第3四半期連結会計期間の総資産は、サンウッドの連結子会社化や販売用不動産の取得による棚卸資産の増加などにより790億1千6百万円増加し、1兆342億4千9百万円となりました。
 負債は、サンウッドの連結子会社化に伴う借入金等の増加や、資産除去債務の計上などにより481億1千6百万円増加し、6,517億8千2百万円となりました。
 純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などにより308億9千9百万円増加し、3,824億6千6百万円となりました。
 なお、当第3四半期連結会計期間の有利子負債は4,385億1千万円となりました。