E04093 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 業績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、企業収益の改善や訪日外国人客の増加などを背景に緩やかな回復基調で推移しましたが、継続的な物価上昇や米国の通商政策の影響、地政学リスクの高まりなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況のなか、当社グループは、運輸、不動産、レジャー・サービス、その他の各事業において、積極的な営業活動と経営の効率化を図り、利益の最大化に努めてまいりました。
以上の結果、当中間連結会計期間における営業収益は26,604,146千円(前年同期比3.1%増)、営業利益は4,444,389千円(同7.4%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は2,845,046千円(同6.6%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①運輸業
鉄道事業につきましては、富士急行線において、河口湖線(富士山駅~河口湖駅間)開業75周年を記念して特別列車運行などの各種イベントを開催し、話題醸成に努めました。さらに、「サウンドコニファー229」や地元コンサートイベントの開催に合わせた臨時列車の運行やタイアップ企画を実施することで、利用促進を図りました。また、沿線地域からの要請を受け、地域家庭の経済的負担の軽減や、沿線の高等学校へ通学しやすい環境づくりの支援などを目的として、4月から通学定期券の値下げを実施いたしました。この結果、通学定期券の利用人員が前年同期比で増加し、沿線地域のご家庭からも好評をいただきました。
バス事業につきましては、高速バス事業において、静岡県の三島駅と河口湖駅を結ぶ路線「<特急>三島・河口湖ライナー」などが引き続き好調に推移しました。また、訪日外国人客の増加などを背景に、8月1日から約2年ぶりに静岡駅~河口湖駅間の高速バスの運行を再開いたしました。予約システムには自社開発した「SEKITORI」を導入し、多言語対応やキャッシュレス化を実現して利便性の向上を図りました。乗合バス事業につきましては、河口湖駅から訪日外国人客に人気の観光地である忍野八海を結ぶ「特急忍野八海バス」の運行を4月から開始したほか、周遊バスや観光路線が訪日外国人客の利用増加により、引き続き好調に推移しました。また、7月1日~9月10日の富士山の登山期間中、各登山口から例年に引き続き富士登山バスを運行したほか、三島駅~富士宮口五合目間を結ぶ直行バス「<特急>富嶽ライナー」を初めて運行し、輸送力の強化に努めました。
船舶事業につきましては、熱海~初島航路において、既存船の大幅改装を行い「金波銀波」としてリニューアルし、7月12日から運航を開始いたしました。航路を「初島リゾートライン」として名称を刷新し、「船まるごと初島」をコンセプトに、特別船室や遊歩デッキなど特徴的な設備を備え、魅力向上に努めました。
以上の結果、運輸業の営業収益は10,377,496千円(前年同期比5.1%増)、営業利益は2,613,134千円(同11.6%増)となりました。
鉄道営業成績表(富士山麓電気鉄道㈱)
業種別営業成績
②不動産業
売買・仲介斡旋事業につきましては、山中湖畔別荘地において、山梨県より、別荘取得希望者への土地の転貸承認申請に対して、承認が得られない状態が継続しているため、別荘地の販売はございませんでした。
賃貸事業につきましては、既存賃貸施設の改修などを行い、安定的な収益の確保に努めました。
別荘地管理事業につきましては、山中湖畔別荘地や十里木別荘地において、解体や塗装などのメンテナンス工事の増加があり、増収となりました。
以上の結果、不動産業の営業収益は1,342,485千円(前年同期比2.6%増)、営業利益は242,390千円(同0.7%増)となりました。
業種別営業成績
③レジャー・サービス業
遊園地事業につきましては、「富士急ハイランド」において、世界的なストリートカルチャーを発信する「THE BERRICS」がプロデュースするスケートボードエリア「FUJI BerriQs SKATE PLAZA」を8月23日にオープンし、新たなカルチャーの発信拠点を創設しました。また、夏季限定イベントとして、お子様向け水遊び広場「キッズジャッパーン!」を営業したほか、「トーマスランド SUMMER 2025」を開催し、ご家族連れの需要を取り込みました。さらに、8月1日から約3か月間、開催期間が日本最長級となるアウトドアシアター「FUJIYAMA OPEN AIR THEATER in FUJI-Q HIGHLAND」を開催し、富士五湖エリアの新しいナイトタイムエンターテイメントを提供するとともに、人気のアニメ作品や2.5次元タレントグループとのコラボイベントを開催し、集客に努めました。
「さがみ湖MORI MORI」では、関東最大級となる屋外水遊び広場「スプラッッッシュカーニバル」を夏季限定で営業しました。また、7月26日から全長100mの巨大チュービングスライダー「マジカルウェーブ」、9月13日から360度の絶景パノラマを見ながら天空サイクルを体験することができる「青空ペダル」の営業をそれぞれ開始し、施設の魅力向上に努めました。
富士南麓の遊園地「ぐりんぱ」では、絶景空中階段「雲のはしっこ」や大自然の起伏に富んだアップダウンの激しいコースを豪快に駆け巡る「フジヤマバギー」、園内の高台から「ぐりんぱ」の上空を一気に滑空するジップライン型アトラクション「FUJI SKY ATTACK」など7つの体験型新アクティビティを順次営業開始しました。また、園内にある「シルバニアビレッジ」においても、3つの新施設や、隣接する「PICA富士ぐりんぱ」にシルバニアファミリーと過ごせる宿泊コテージ「シルバニアファミリー わくわくプレイコテージ」を順次オープンし、話題醸成と集客に努めました。
ホテル事業につきましては、「ハイランドリゾート ホテル&スパ」において、2025年3月改装の2階に引き続き3・4階の客室改装を実施したほか、9月5日にホテル内の和食レストランを、富士山麓の地産食材を活かした創作和食レストラン「こころぎ(KOKOROGI)」としてリニューアルオープンしました。また、「ホテルマウント富士」では、訪日外国人客の宿泊、レストラン利用が好調に推移しました。さらに、富士山駅に近接する「富士山ステーションホテル」では、多様な宿泊ニーズに対応するため、9月26日に2階エリアをリニューアルし、新たな和モダン客室「Family Bunk Room」を増設いたしました。
その他のレジャー・サービス業では、春に「富士芝桜まつり」を開催した富士本栖湖リゾートにおいて、4年目となる「虹の花まつり」を開催し、英国式庭園「ピーターラビット™ イングリッシュガーデン」とともに集客に努めました。また、アウトドアリゾート「PICA Fujiyama」において、世界的に人気が高まっているニュースポーツ「ピックルボール」が楽しめる、日本初のキャンプ場併設全天候型ピックルボールコート「PICA PICKLE」の営業を8月30日から開始し、話題醸成に努めました。
以上の結果、レジャー・サービス業の営業収益は12,756,367千円(前年同期比0.2%増)、営業利益は1,366,459千円(同7.1%減)となりました。
業種別営業成績
④その他の事業
物品販売業につきましては、「Gateway Fujiyama河口湖駅」や「森の駅 旭日丘」を中心に、訪日外国人客の利用が堅調に推移しました。また、株式会社富士急百貨店では、富士急ターミナルビル「Q-STA」において、屋上展望台「FUJISAN ROOFTOP TERRACE」を活用した各種催事の開催に加え、地域文化交流の場の提供による近隣住民の利用促進に努めるとともに、カーシェアリングサービス「富士急カーシェア」を開始し、富士山エリアへのアクセス手段である富士急行線の駅や高速バス停留所からの二次交通の拡充、利便性向上を図りました。
製造販売業につきましては、富士ミネラルウォーター株式会社において、紙パック製品やアルミボトル缶製品の受注が拡大したことで増収となりました。
以上の結果、その他の事業の営業収益は3,772,615千円(前年同期比8.8%増)、営業利益は224,046千円(同124.8%増)となりました。
業種別営業成績
(2) 財政状態の分析
当中間連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ1,031,101千円減少し、100,070,738千円となりました。これは主に、有形固定資産や投資有価証券等が増加した一方、2025年9月に期限を迎えたシンジケートローン45億円の返済により、現金及び預金が31億44百万円減少したことによるものです。
負債は、主に前述したシンジケートローンの返済等による借入金の減少により、前連結会計年度末に比べ3,259,307千円減少し、61,055,908千円となりました。なお、短期長期の借入金合計額と社債を合わせた額は、前連結会計年度末に比べ46億6百万円減少しております。
純資産は、主に親会社株主に帰属する中間純利益2,845,046千円の計上で利益剰余金が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ2,228,206千円増加し、39,014,829千円となりました。
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ、3,293,579千円減少し、13,408,942千円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純利益に対し、減価償却費などを加減した結果、6,710,052千円の資金収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得などにより、3,591,991千円の資金支出となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済などにより、6,411,640千円の資金支出となりました。
当中間連結会計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
該当事項はありません。
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設について、当中間連結会計期間に完成したものは次のとおりであります。