売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04242 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 業績の状況

当社グループの根幹である外航海運業部門につきましては、売却による船舶の稼働減もありましたが、前連結会計年度に竣工・取得した船舶の稼働増に加え、タンカー1隻の新規稼働のほか、円安進行の影響もあり、売上高は43,542百万円(前年同四半期比13.6%増)となりました。費用面においては、前年同四半期と比べ入渠隻数の減少等、海運業費用の減少もあり、8,745百万円(前年同四半期比43.9%増)となりました。また、特別利益として、当社の連結子会社が所有する船舶2隻の船舶売却益1,794百万円を計上しています。

ホテル関連事業部門では、コロナ禍から回復基調に転じ、売上高は6,454百万円(前年同四半期比46.1%増)、ホテル関連事業利益は384百万円(前年同四半期はホテル関連事業損失531百万円)となりました。

不動産賃貸業部門は、売上高は411百万円(前年同四半期比3.8%増)、不動産賃貸業利益は222百万円(前年同四半期比3.1%増)となりました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は50,409百万円(前年同四半期比16.8%増)、営業利益は前述の海運業費用の減少およびホテル関連事業損失からホテル関連事業利益へ回復したこともあり、9,353百万円(前年同四半期比62.3%増)となりました。経常利益は、支払利息の増加や、為替差損の計上がありましたが、営業利益の増額もあり4,151百万円(前年同四半期比100.2%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は、特別利益として前期は3隻分の船舶売却益を計上した一方、当期は2隻分となったことから、3,119百万円(前年同四半期比42.5%減)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末における資産の部は、前連結会計年度末より20,824百万円増加し、295,771百万円となりました。これは主に現金及び預金の増加、在外子会社の為替換算および新造船竣工に伴う船舶の増加によるものです。

負債の部は、前連結会計年度末より9,579百万円増加し、216,092百万円となりました。これは主に船舶取得に伴う借入金の増加によるものです。

また、純資産の部は、前連結会計年度末より11,245百万円増加し、79,679百万円となりました。これは主に非支配株主持分、為替換算調整勘定、利益剰余金の増加によるものです。

 

(3) 主要な設備

設備の状況

当第3四半期連結累計期間において、前連結会計年度末に建造中の船舶1隻が竣工し、稼働を開始しました。これにより当第3四半期連結会計期間末現在の設備の新設計画は以下のとおりとなりました。なお、以下の船舶5隻のうち4隻は2024年1月に持分法適用関連会社への保有に変更しました。

セグメントの
  名称

設備の内容

投資予定金額

資金調達方法

着手及び完了予定

完成後の増加能力
(載貨重量屯数)

総額
  (千円)

既支払額
  (千円)

着手

完了予定

外航海運業

船舶5隻

134,301,402

15,444,798

借入金および自己資金

2021年8月

2026年10月

469千トン

 

また当第3四半期連結累計期間において、前連結会計年度末に売却予定であった船舶1隻の引渡が完了しました。加えて当第3四半期連結累計期間において、以下のとおり船舶3隻の売却を決定し、うち1隻は引渡が完了しました。

セグメントの名称

設備の内容

期末帳簿価額

(千円)

売却年月

売却による減少能力

(載貨重量屯数)

外航海運業

船舶3隻

8,517,528

2023年9月~11月

225千トン

 

なお、上記について、当社と決算日の異なる連結子会社は、各連結子会社の決算日現在にて記載しています。