売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E37304 


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

 当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、インバウンド需要の回復や雇用・所得環境の改善等、個人消費は持ち直している一方で、円安の影響等による長く続く物価上昇や海外景気の下振れリスクにより、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。

 当社グループの属する美容業界におきましては、消費者のニーズは回復基調にあり、業況としては上昇傾向にありますが、来店間隔の長期化等の影響により、引き続き注視が必要な状況が続くと見込まれます。

 このような経営環境のもと、当社グループはサロンサポート事業を通じて、美容業界に向けた「広告求人サービス」による美容室経営企業の課題解決、「紹介・派遣サービス」による優秀な美容師人材の供給、「教育(その他)サービス」による教育機会の提供等により、美容業界の活性化を促進するための取組みを継続しております。

 当第1四半期連結累計期間における「広告求人サービス」、「紹介・派遣サービス」、及び「教育(その他)サービス」の状況は、以下のとおりであります。

 

 「広告求人サービス」- 美容業界向けWebメディア等の広告を中心としたサービス

 同サービスは、美容業界に特化した求人情報サイト「re-quest/QJ navi」(転職美容師向け)、「re-quest/QJ navi 新卒」(新卒美容学生向け)、合同会社説明会「re-quest/QJ 就職フェア」、及び美容室プロモーションメディア「beauqet」等の商品から構成されております。

 新卒採用市場における「re-quest/QJ 就職フェア」、美容学生向け就職情報誌「re-quest/QJ FOR ROOKIES」、及び「会社案内」等の新卒採用関連商品は、2025年3月卒業予定美容学生の就職活動本格化に先駆けてリアルフェアを多数開催したこと、それに伴い美容室経営企業の「会社案内」制作需要が高まったことにより、好調に推移いたしました。

 美容室プロモーションメディア「beauqet」と「タブレット・レンタル」は、クロスセルに注力し、メーカー・広告代理店からのプロモーション案件の獲得数が増加したこと、及びタブレット納品台数を順調に積上げたこと等により、好調に推移いたしました。

 中途採用(転職)市場における「re-quest/QJ navi」は、2024年3月に公式アプリをリリースする等、ユーザーの利便性向上を図りましたが、掲載件数が想定を下回ったことにより、低調に推移いたしました。しかし、販売に注力しているサブスクリプションプランの掲載件数は増加しており、顧客の裾野を広げております。

 その結果、「広告求人サービス」は、売上高283百万円(前年同期比10.7%減)、売上総利益202百万円(前年同期比15.9%減)となりました。

 

 「紹介・派遣サービス」- 美容師と美容室経営企業をOne to Oneで繋ぎ、働く場を提供するサービス

 同サービスは、美容師に特化した人材紹介「re-quest/QJ agent」、人材派遣「re-quest/QJ casting」、及びヘアメイク手配「re-quest/QJ ヘアメイク」等の商品から構成されております。

 「re-quest/QJ ヘアメイク」は、成人式の施術顧客数が増加したこと等により、好調に推移いたしました。

 「re-quest/QJ casting」は、稼働美容師数は減少したものの、売上総利益率向上施策に努めたことで収益性を高め、堅調に推移いたしました。

 「re-quest/QJ agent」は、Webからの登録者数は大幅に増加しておりますが、登録者面談率の改善に時間を要しており、人材紹介の成約数が想定よりも下回ったことから低調に推移いたしました。

 その結果、「紹介・派遣サービス」は、売上高100百万円(前年同期比4.2%減)、売上総利益37百万円(前年同期比7.6%減)となりました。

 

 「教育(その他)サービス」- 美容師や美容学生向けの産学協同による実践型教育を中心としたサービス

 同サービスは、関係会社であるSEYFERT International USA, Inc.の美容室運営、美容業界向け教育プログラム「資格証明」(美容学校向け)、「アカデミー」(美容室経営企業向け)等から構成されております。

 「資格証明」は、産学協同に資する当プログラムの導入美容学校数増加に伴い、賛同美容室経営企業数、及び認定試験官(エグザミナー)数も増加したこと等により、好調に推移いたしました。

 SEYFERT International USA, Inc.は、米国カリフォルニア州にて運営する美容室において、稼働美容師数と顧客数の増加、及び顧客単価が向上したことで堅調に推移いたしました。

 その結果、「教育(その他)サービス」は、売上高53百万円(前年同期比18.9%増)、売上総利益21百万円(前年同期比0.6%増)となりました。

 

 また、Z世代向け美容師情報アプリ「re-quest/QJ」は、2023年12月のリブランディング以降、2024年3月におけるメインコンテンツであるマガジンページのリニューアルにより、リピート数が増加し、更に認知度を向上させております。

 

 これらの結果、当第1四半期連結累計期間における当社グループの連結業績につきましては、売上高437百万円(前年同期比6.4%減)、営業損失36百万円(前年同期は営業損失3百万円)、経常損失は34百万円(前年同期は経常損失4百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は23百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失4百万円)となりました。

 

 なお、当社グループは、サロンサポート事業並びにこれらの付帯事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

② 財政状態の状況

(資産)

 当第1四半期連結会計期間末における資産合計は1,846百万円となり、前連結会計年度末に比べ29百万円増加いたしました。

 

流動資産

 当第1四半期連結会計期間末における流動資産合計は1,380百万円となり、前連結会計年度末に比べ16百万円減少いたしました。

 これは主に、棚卸資産が7百万円増加した一方で、売掛金が14百万円、現金及び預金が13百万円減少したことによるものであります。

 

固定資産

 当第1四半期連結会計期間末における固定資産合計は466百万円となり、前連結会計年度末に比べ45百万円増加いたしました。

 これは主に、ソフトウエアが23百万円、繰延税金資産が11百万円、工具、器具及び備品(純額)が3百万円増加したことによるものであります。

 

(負債)

 当第1四半期連結会計期間末における負債合計は798百万円となり、前連結会計年度末に比べ90百万円増加いたしました。

 

流動負債

 当第1四半期連結会計期間末における流動負債合計は623百万円となり、前連結会計年度末に比べ88百万円増加いたしました。

 これは主に、未払法人税等が25百万円、1年内返済予定の長期借入金が11百万円減少した一方で、契約負債が104百万円、未払金等のその他流動負債が28百万円増加したことによるものであります。

 

固定負債

 当第1四半期連結会計期間末における固定負債合計は174百万円となり、前連結会計年度末に比べ1百万円増加いたしました。

 これは主に、長期借入金が5百万円減少した一方で、リース債務が4百万円、退職給付に係る負債が2百万円増加したことによるものであります。

 

(純資産)

 当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は1,048百万円となり、前連結会計年度末に比べ60百万円減少いたしました。

 これは主に、2023年12月期期末配当の支払42百万円、及び親会社株主に帰属する四半期純損失を23百万円計上したことにより利益剰余金が65百万円減少したことによるものであります。

 

(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(3)研究開発活動

 該当事項はありません。