株式会社和心

ブランドなど:かんざし屋wargo
小売業和服グロース

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E33858 Japan GAAP


 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する下で景気は緩やかに回復しております。しかし、エネルギー価格の高止まりや物価上昇、金融資本市場の変動、円安の進行等の影響に十分注意する必要があります。

当社の属する小売・サービス業界におきましては、消費者の購買行動の本格的な再開が加速したことに加えて、国内観光やインバウンド需要の回復も消費の回復を後押しする結果となりました。2023年1~9月の訪日外国人旅行者数は前年同期比1,588.9%増加(出典:日本政府観光局(JNTO))しており、2019年同期比では28.8%減少(出典:日本政府観光局(JNTO))とほぼコロナ禍前の7割の水準まで回復してきました。しかし、原材料の仕入価格高騰及び物価上昇、人件費上昇など厳しい状況は依然として続いております。

このような経済環境の下、当社は「日本のカルチャーを世界へ」を経営理念に「日本文化を感じるモノを作り販売する」モノ事業及びその他事業の強化に引き続き取り組みました。個人消費や国内観光の回復や訪日外客数が増加していることから来店客数も増加(前年同期比51.7%増)しております。

当第3四半期連結累計期間においては退店が1店舗、出店が2店舗、当第3四半期連結累計期間末の店舗数は合計23店舗(前連結会計年度末比6店舗減)となりました。一方で、店舗関連費用の削減に取り組み、販売費及び一般管理費は626,608千円となりました。

その結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高983,643千円(前年同期比37.6%増)、営業利益50,887千円(前年同期は166,227千円の損失)、経常利益は18,821千円(前年同期は176,896千円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1,671千円(前年同期は49,854千円の損失)となりました。

なお、前連結会計年度においてコト事業を事業譲渡したことに伴いコト事業を廃止しており、第1四半期連結会計期間より報告セグメントの区分を変更しております。

各セグメントの経営成績は、次のとおりであります。

(モノ事業)

モノ事業においては、既存店舗の業績は好調で売上はコロナ禍前を超え、全店黒字化を達成しております。既存製品の商品ラインナップの拡充や新製品の開発、催事販売の開催を強化することにより収益向上を図った結果、増収増益となりました。当第3四半期連結累計期間末における店舗数は、〔かんざし屋wargo 〕9店舗(前連結会計年度末比 0)、〔The Ichi 〕2店舗(同 0)、〔北斎グラフィック〕6店舗(同1店舗減)、〔箸や万作〕2店舗(同 0)、〔猫まっしぐら〕2店舗(同 0)、〔1円着物wargo 〕2店舗(同2店舗増)、合計23 店舗(同1店舗増)となりました。催事販売は全国33 ヵ所、延べ494 日間開催しております。OEM 事業はアニメ・ゲーム市場の拡大により、大手企業等からキャラクターグッズの継続受注も多く、引き続き業績は堅調推移しております。その他、ネット通販等も行っております。

その結果、モノ事業の売上高は938,257千円(前年同期比71.2%増)、セグメント利益は410,387千円(前年同期比403.4%増)となりました。

(その他事業)

その他事業として静岡県を中心とした地域で不動産賃貸業と宿泊事業を行っております。注力事業のサウナバケーションレンタル事業は宿泊施設8施設OPEN、既存施設は、客単価、客室単価、稼働率とも当初予算を大幅達成しました。

その結果、その他事業の売上高は45,386千円(前年同期比42.6%増)、セグメント利益は14,484千円(前年同期比349.5%増)となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

流動資産は、前連結会計年度末に比べて640,388千円増加し939,265千円となりました。これは主に現金及び預金が327,514千円増加したことなどによります。固定資産は、前連結会計年度末に比べて76,505千円減少し290,418千円となりました。これは主に有形固定資産が36,788千円減少したことなどによります。

その結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べて563,883千円増加し1,229,684千円となりました。

(負債)

流動負債は、前連結会計年度末に比べて9,166千円増加し880,466千円となりました。これは主に預り金が79,294千円増加したことなどによります。固定負債は、前連結会計年度末に比べて706千円減少し235,615千円となりました。これは主に長期借入金が522千円減少したことなどによります。

その結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて8,460千円増加し1,116,082千円となりました。

(純資産)

純資産合計は、前連結会計年度末に比べて555,422千円増加し113,602千円となりました。これは主に資本金及び資本剰余金がそれぞれ275,519千円増加したことなどによります。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において新たに発生した事実上及び財政上の対処すべき課題は、事業等のリスクをご参照ください。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。