売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E38178 


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績の状況

 当第1四半期連結累計期間における当社グループの経営環境といたしましては、新型コロナウイルス感染症による影響が和らぎ、経済が回復基調になっているものの、不安定な国際情勢に伴う資源・エネルギー価格の上昇や世界的なインフレの加速、為替変動など、先行き不透明な状況が継続しております。

 このような環境の中、各企業は、次世代リーダー人材の育成、従業員のエンゲージメントの向上、ダイバーシティへの対応、組織風土の変革など、いわゆる人的資本経営に対する関心がますます高まっております。

 当社グループにおいては、パーパス「私たちは、世界中の人が対話に参加できる機会を創り出し、社会に貢献しています。」の実現を念頭に置き、組織開発ビジネスやコーチング人材開発ビジネスにおいて営業活動とコーチングセッションの実施に注力いたしました。具体的には、当社の強みであるフォーラムやウェビナーなどへの集客力を生かしたマーケティング活動や、クライアント企業のエグゼクティブとの深い繋がりを活かしたエグゼクティブ向けのイベントを開催することなどによって、新規クライアントを増やし、既存クライアント企業と繋がり続ける活動に努めました。さらに、2023年11月に販売を開始したAIコーチング「Amit」を、クライアント企業に対して導入開始いたしました。

 これらの結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は880,892千円(前年同期比12.0%増)、営業利益は5,928千円(前年同期比75.1%減)、経常利益は32,950千円(前年同期比69.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は18,846千円(前年同期比46.1%減)となりました。
 

 なお、当社グループはコーチング事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。また、当第1四半期連結累計期間における経営成績の分析は下記のとおりです。

 

(売上高)

 当第1四半期連結累計期間における売上高は、システミック・コーチングTMによる組織開発ビジネスおよびコーチング人材開発ビジネスが堅調に推移した結果、880,892千円(前年同期比12.0%増)となりました。

(売上原価)

 当第1四半期連結累計期間における売上原価は、昨年から継続しているコーチ人材採用強化に伴う社員人件費の増加やオフィス増床に伴う地代家賃の増加により、455,876千円(前年同期比19.3%増)となりました。

(販売費及び一般管理費)

 当第1四半期連結累計期間における販売費及び一般管理費は、オフィス増床に付随する事務用消耗品費の増加や株主優待制度導入に伴う交際費の増加により、419,087千円(前年同期比10.2%増)となりました。

(営業外損益)

 当第1四半期連結累計期間における営業外収益は27,022千円(前年同期390千円)となりました。主な内容は、円安進行による為替差益26,279千円です。営業外費用は生じませんでした。

(特別損益、親会社株主に帰属する四半期純利益)

 当第1四半期連結累計期間における特別利益は62千円(前年同期比99.9%減)となりました。内容は、事務用機器の売却による固定資産売却益です。特別損失は生じませんでした。

 以上の結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は18,846千円(前年同期比46.1%減)となりました。

 

 

(2) 財政状態の状況

 当第1四半期連結会計期間末における総資産は4,095,824千円(前連結会計年度末比209,638千円減少)となりました。これは主に、賞与の支給やオフィス増床による工事代、備品購入等の支払いにより現金及び預金が220,329千円減少したことによるものです。

 負債は1,177,914千円(前連結会計年度末比185,523千円減少)となりました。これは主に、クライアントに対するコーチングサービス提供の進捗により前受金が109,261千円減少したこと、及び賞与の支給等により賞与引当金が77,118千円減少したことによるものです。

 純資産は2,917,909千円(前連結会計年度末比24,114千円減少)となりました。これは主に、配当金の支払いにより利益剰余金が27,572千円減少したことによるものです。