売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04342 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

 (1) 財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症対策による行動制限が緩和されたこと等による個人消費の持ち直しやインバウンド需要の高まりを背景として、経済活動の正常化が進み企業収益に改善の動きが見られました。一方で、ウクライナ情勢の長期化によるエネルギー価格や原材料の高騰に加え、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の停滞などの外的要因が景気を下押しするリスクとなっており、依然として先行きは不透明な状況となっております。

 このような環境の下、当社グループは「安全・迅速・信頼」をモットーに、総合物流業者として社会的貢献を目途として営業展開を進めてまいりました。

 

 当第3四半期連結会計期間末の財政状態及び当第3四半期連結累計期間の経営成績は以下のとおりであります。

①財政状態

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末における資産合計は13,123百万円となり、前連結会計年度末と比較して329百万円増加いたしました。

 流動資産は4,063百万円となり、前連結会計年度末と比較して207百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金の増加322百万円、その他に含まれる立替金の増加206百万円に対して、受取手形、売掛金及び契約資産の減少288百万円、その他に含まれる短期貸付金の減少33百万円等によるものであります。立替金の増加と受取手形、売掛金及び契約資産の減少は、主として取引形態の見直しにより、一部取引について従来売上高として請求していたものを2023年10月以降は立替金として請求することとしたことによるものです。固定資産は9,059百万円となり、前連結会計年度末と比較して122百万円増加いたしました。これは主に、投資有価証券の時価の上昇等による増加364百万円等に対して、減価償却による固定資産の減少266百万円等によるものであります。

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における負債合計は8,482百万円となり、前連結会計年度末と比較して311百万円減少いたしました。

 流動負債は4,174百万円となり、前連結会計年度末と比較して422百万円減少いたしました。これは主に、短期借入金の減少393百万円、未払法人税等の減少101百万円等に対して、支払手形及び買掛金の増加98百万円等によるものであります。固定負債は4,308百万円となり、前連結会計年度末と比較して110百万円増加いたしました。これは主に、その他に含まれる繰延税金負債の増加111百万円、長期借入金の増加30百万円等に対して、船舶修繕引当金の減少35百万円等によるものであります。

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は4,641百万円となり、前連結会計年度末と比較して640百万円増加いたしました。

 これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上516百万円、その他有価証券評価差額金の増加250百万円等に対して、配当金による減少136百万円等によるものであります。

 

 これらの結果、当第3四半期連結会計期間末における自己資本比率は35.37%となり、前連結会計年度末と比較して4.10ポイントの上昇となりました。

 

②経営成績

(海運事業)

 内航事業では、取扱いトン数は前年度と比べて横ばいで推移しましたが、油糧・飼料関係を中心とした料金改定の効果もあり、売上高は5,205百万円(前年同期比2.3%増)と増収になりました。一方で、燃料油の高止まりなどの運航コストの増加に加え、管理経費の増加もありましたが、自社所有の船舶や艀を効率的に運航することで利益率の向上に努めた結果、営業利益は258百万円(前年同期比35.0%増)と増益になりました。

 外航事業では、前年度に収益面で主力となった建機類の輸送契約が終了したことから、今年度は従来からの航路である中国、韓国、台湾の東アジアに加え、中国経由、中央アジア向け三国間輸送のスポット案件の受注に努めました。これらの結果、売上高は1,007百万円(前年同期比63.3%減)と減収になり、営業利益は73百万円(前年同期比72.2%減)と減益になりました。

(港運・倉庫事業)

 港運事業では、前年度高騰していたコンテナの海上運賃が半減したことに加え、円安傾向の影響もあって輸入貨物の取扱いが減少しました。また、船社費用等の一部取引について従来売上高として請求していたものを2023年10月以降は立替金として請求することとした影響もあり、売上高は3,935百万円(前年同期比26.5%減)と減収になり、管理経費の増加もあって営業利益は125百万円(前年同期比17.0%減)と減益になりました。

 倉庫事業では、神戸・姫路両地区の危険物倉庫の取扱量については前年度並みに推移しましたが、神戸地区では港運事業の輸出入貨物の取扱いが減少したことと連動し荷役作業や付帯作業の収入が減少、姫路地区では鋼材の取扱量が減少したことにより、それぞれ一般倉庫での売上が伸び悩み、売上高は1,197百万円(前年同期比4.4%減)と減収になり、昨年11月に新設した危険物倉庫の償却費を始めとする管理経費の増加もあって、営業利益は54百万円(前年同期比57.4%減)と減益になりました。

 

 これらの結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高11,345百万円(前年同期比21.4%減)、営業利益511百万円(前年同期比30.4%減)、経常利益580百万円(前年同期比27.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は516百万円(前年同期比9.2%減)となりました。

 

  (2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

   (3) 経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

   (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

   (5) 研究開発活動

       該当事項はありません。