E21799 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態、経営成績の状況の分析
当第3四半期連結累計期間(2023年1月1日~2023年9月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限の緩和により経済活動が正常化に向かい、景気は緩やかな持直しの動きがみられます。
一方、世界的なインフレに伴う物価上昇により、国内の消費動向は依然として不透明な状況が続いております。
海上輸送の現状につきましては、運賃は下げ止まりつつありますが、力強い回復はみられず、経営環境としては厳しい状況が続いております。
このような状況の下、当社グループの実績につきましては、運賃の下落や取扱数量の減少により、前年の業績を下回る水準で推移いたしました。
この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は24,326百万円(前年同四半期比32.8%減)、営業利益は3,278百万円(同34.2%減)、経常利益は3,534百万円(同33.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,385百万円(同34.5%減)と前年比において減収減益となりました。
セグメントごとの業績は次のとおりであります。
① 日 本
日本における国際貨物輸送事業につきましては、輸出混載貨物を主力としております。当第3四半期連結累計期間における売上高は、単体につきましては、運賃の下落や取扱数量の減少が影響し減収減益となりました。
国内子会社につきましては、株式会社ユーシーアイエアフレイトジャパンは、主力とする航空輸送の需要減退により減収減益となりました。また、フライングフィッシュ株式会社は、新規取引の拡大に努めておりますが、運賃の下落等をカバーするには至らず、減収減益となりました。
この結果、日本セグメントにおける売上高は、17,035百万円と前年同四半期と比べ10,028百万円(37.1%)減少し、セグメント利益(営業利益)も2,304百万円と前年同四半期と比べ1,202百万円(34.3%)減少しました。
② 海 外
当社グループはアジア地域及び米国に連結子会社11社を有しております。これらの海外子会社では近年、日本発着以外のサービスも強化、推進しておりますが、当第3四半期連結累計期間におきましては、運賃の下落及び海外の取扱の大半を占める日本からの混載貨物の減少の影響を受け、減収減益となりました。
この結果、海外セグメントにおける売上高は、7,291百万円と前年同四半期と比べ1,824百万円(20.0%)減少し、セグメント利益(営業利益)も976百万円と前年同四半期と比べ500百万円(33.9%)減少しました。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は23,295百万円(前連結会計年度末比1,161百万円増加)となりました。変動の主な理由は、売掛金が731百万円減少した一方、建物及び構築物が2,164百万円増加したこと等によるものであります。
負債は3,340百万円(同1,283百万円減少)となりました。変動の主な理由は、未払法人税等が1,250百万円減少したこと等によるものであります。
また、純資産は19,955百万円(同2,445百万円増加)となりました。変動の主な理由は、利益剰余金が1,456百万円、為替換算調整勘定が934百万円増加したこと等によるものであります。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。