E04596 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
当第3四半期累計期間のわが国経済は、5月に新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類となったことにより、行動制限の緩和が進み、経済活動は回復基調にありました。一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化、エネルギー価格・原材料価格の高騰による物価上昇により景気の先行きは依然として不透明な状況が続いておりました。
このような状況のもと当社では、より一層のサービス向上を心掛け、お客様が安心してご利用いただける環境創りに努めるとともに、積極的な営業活動に努めてまいりました。
その結果、当第3四半期累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
当第3四半期累計期間の売上高は26億66百万円(前年同期比5.3%増)、営業利益は91百万円(前年同期は営業損失28百万円)、経常利益は99百万円(前年同期は経常損失12百万円)、四半期純利益は77百万円(前年同期は四半期純損失24百万円)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
シネマ事業においては、「名探偵コナン 黒鉄の魚影」、「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」、「君たちはどう生きるか」等のアニメ作品が好調に推移し、コロナ禍からの回復傾向が続いているものと思われます。
コンセッション等付帯施設の販売強化にも取り組み、収益の改善にも効果が出てきております。
また、日ごろから皆様にご愛顧いただいております「ミッドランドスクエア シネマ」では9月1日に来場者2000万人を達成いたしました。平成19年3月オープンから16年半での達成でありました。
さらに、「ミッドランドシネマ 名古屋空港」では、11月3日に来場者1,000万人を達成いたしました。平成20年10月のオープンから15年での達成でありました。
当期の主な上映作品としまして、邦画では、4月公開「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命」、「劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~」、6月公開「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 決戦」、7月公開の「キングダム 運命の炎」、11月公開「ゴジラ-1.0」、「首」、洋画では、5月公開「ワイルド・スピード ファイヤーブースト」、6月公開「リトル・マーメイド」、「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」、7月公開の「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」、アニメでは、4月公開「名探偵コナン 黒鉄の魚影」、「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」、5月公開「劇場版アイドリッシュセブンLIVE 4bit BEYOND THE PERIOD」、7月公開の「君たちはどう生きるか」12月公開「ウィッシュ」、「劇場版SPY×FAMILY CODE:White」、ODS(映画以外のデジタルコンテンツ)では、4月公開「滝沢歌舞伎ZERO FINAL 映画館生中継」、5月公開「浜田省吾『A PLACE IN THE SUN 渚園 Summer of 1988』、8月公開の「ゲキ×シネ『薔薇とサムライ2~海賊女王の帰還』」などの番組を編成いたしました。
その他、トークイベント付上映会、予告上映&宣伝大会やお笑いライブ「よしもと名駅四丁目ライブ」など、バラエティに富んだラインナップを揃えてまいりました。
また、飲食部門の名古屋市千種区の「覚王山カフェJi.Coo.」では、より安全で健康に配慮した季節限定メニューのご提供、また各種イベント等を実施しながら、お客様に満足いただける店舗創りに努めてまいりました。
名古屋市中村区の「ミッドランドシネマ ドーナツ ファクトリー」では、映画作品などのコラボレーションでシナジー効果をもたらし、売上の改善を図ることができました。
その結果、当事業では売上高は24億27百万円(前年同期比5.6%増)、セグメント利益は83百万円(前年同期はセグメント損失22百万円)となりました。
アド事業においては、各種イベント・展示会の開催も徐々に活気を取り戻している中、お客様のニーズを捉えた営業活動を継続し、顧客満足度を上げるよう努めてまいりました。同時に、一層の業務の効率化を進めてきた結果、前年同期と比べ売上高は持ち直したものの、資材の高騰による影響等から厳しい状況で推移いたしました。
その結果、当事業では売上高は1億80百万円(前年同期比3.7%増)、セグメント損失は12百万円(前年同期はセグメント損失29百万円)となりました。
不動産賃貸事業においては、既存賃貸物件の稼働状況・賃料水準は概ね堅調に推移しましたが、一部の賃貸物件で契約期間満了に伴い、賃貸収入が減少しました。
その結果、当事業では売上高は58百万円(前年同期比4.7%減)、セグメント利益は20百万円(前年同期比7.4%減)となりました。
当第3四半期会計期間末の総資産は45億52百万円(前事業年度末比3.5%増)となりました。
流動資産は、14億31百万円(前事業年度末比1.1%増)となりました。これは主に、預け金の9百万円の増加等によるものであります。
固定資産は、31億20百万円(前事業年度末比4.7%増)となりました。これは主に、投資有価証券の1億18百万円の増加等によるものであります。
流動負債は、7億29百万円(前事業年度末比2.4%増)となりました。これは主に、未払費用の26百万円の増加等によるものであります。
固定負債は、5億24百万円(前事業年度末比1.5%増)となりました。これは主に、繰延税金負債の40百万円の増加等によるものであります。
純資産は、32億97百万円(前事業年度末比4.1%増)となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金の83百万円の増加等によるものであります。
なお、当第3四半期会計期間末の自己資本比率は前事業年度末の72.0%から72.4%となりました。
当第3四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。