売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04693 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

①経営成績

 当第3四半期連結累計期間におきましては、新型コロナウイルス感染症の分類移行に伴い行動制限が緩和され、個人消費やインバウンド需要の回復もあり、経済活動は正常化に向かいつつある一方、原材料やエネルギー価格の上昇、急激な為替相場の変動など、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 このような状況のもと、当社グループの主力である九州の遊園地では、書き入れ時であるゴールデンウィークにおいては、雨天による集客の伸び悩みはありましたものの、春休みや夏休み期間を中心に順調に集客でき、九州のホテルともども全国旅行支援事業の後押し効果もあり、利用者数は増加いたしました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は4,858,716千円(前年同期比16.6%増)となり、営業利益は 826,154千円(前年同期比36.2%増)、経常利益は830,860千円(前年同期比25.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は590,681千円(前年同期比23.3%増)となりました。

 

項   目

当第3四半期

連結累計期間

(千円)

前第3四半期

連結累計期間

(千円)

増減額

(千円)

増減率

(%)

売上高

4,858,716

4,168,313

690,403

16.6

営業利益

826,154

606,661

219,493

36.2

経常利益

830,860

662,292

168,568

25.5

親会社株主に帰属する四半期純利益

590,681

479,252

111,429

23.3

 

 報告セグメントごとの業績は次のとおりであります。

 ・遊園地セグメント

 九州の遊園地は、季節ごとに話題性のあるイベントを開催し、夏季にはアトラクションのリニューアルやプールエリアも拡大し、利用者数を大きく伸ばしました。また、新たな飲食テナントの園内への出店やレストラン店舗の建て替えなど施設の魅力拡充に取り組むとともに、利用料金の改定による収益基盤の強化を図りました。

 北海道の遊園地は、ゴールデンウィークや夏休み期間を中心にバラエティに富んだイベントを開催するとともに、9月には新たな花火大会も実施しましたが、ゴールデンウィーク前半の天候不良もあり、利用者数は前年と同程度にとどまりました。

 この結果、当セグメントの売上高は前年同期比295,264千円増収(+14.7%)の2,308,269千円となりました。

 ・ゴルフセグメント

 3ゴルフ場は、施設の拡充やコース改良、ならびにコース整備に取り組み、韓国からのゴルファー客のご利用に大きな回復傾向が見られたものの、5月の天候不良等や夏場の猛暑もあり、利用者数は減少いたしました。一方で、プレー料金や割引等の見直しにより客単価は増加いたしました。

 この結果、当セグメントの売上高は前年同期比350千円増収(+0.0%)の752,757千円となりました。

 ・ホテルセグメント

 九州のホテルは、宿泊部門では遊園地やゴルフ場利用客の利用拡大を図るとともに、料飲・宴会部門ではメニューの拡充や各種団体の取り込みに注力し、全国旅行支援事業の効果もあり、利用者数は大きく増加いたしました。また、ホテルヴェルデでは大規模な改修工事を実施し、館内の環境改善を図りました。

 北海道のホテルは、宿泊部門ではビジネス客のほか、団体客や韓国からのゴルフ場利用客の取り込みを強化し、宴会部門では宴会需要の回復傾向が続いており、利用者数は増加いたしました。

 この結果、当セグメントの売上高は前年同期比411,398千円増収(+40.3%)の1,432,527千円となりました。

 ・不動産セグメント

 不動産セグメントは、前年に一部テナントに係る土地賃貸借契約が終了したことに伴い、賃貸収入が減少し、売上高は前年同期比3,375千円減収(△2.7%)の121,564千円となりました。

 ・土木・建設資材セグメント

 土木・建設資材セグメントは、バイオマス火力発電所への燃料投入業務は増加しましたが、ポゾテック等の建設資材販売や土木工事受注が減少したため、売上高は前年同期比13,234千円減収(△5.2%)の243,596千円となりました。

 

②財政状態

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、19,301,756千円(前連結会計年度末比54,625千円増加)となりました。

流動資産は、1,096,918千円(前連結会計年度末比51,012千円減少)となりました。これは主に、現金及び預金、受取手形及び売掛金が減少したことによるものであります。

固定資産は、18,204,838千円(前連結会計年度末比105,637千円増加)となりました。これは主に、土地、繰延税金資産が減少したものの、建物及び構築物、その他(工具、器具及び備品)、投資有価証券が増加したことによるものであります。

流動負債は、4,970,740千円(前連結会計年度末比845,459千円減少)となりました。これは主に、短期借入金、未払金が減少したことによるものであります。

固定負債は、4,397,010千円(前連結会計年度末比374,953千円増加)となりました。これは主に、長期借入金が増加したことによるものであります。

純資産は、9,934,006千円(前連結会計年度末比525,131千円増加)となりました。これは主に、利益剰余金、その他有価証券評価差額金が増加したことによるものであります。

 

(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6) 経営成績に重要な影響を与える要因

「1 事業等のリスク」に記載しております。

 

(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、売上原価、販売費及び一般管理費です。設備資金需要の主なものは、遊園地事業における遊園地施設の維持更新、新設等です。

当社グループの運転資金及び設備資金の調達につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入金等により賄っております。