売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02735 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が5類に引き下げられたことで行動制限が解除され、経済活動の正常化が進みました。しかしながら一方で、エネルギー価格や原材料価格の上昇、為替相場の変動、これらを要因とした物価上昇など、個人消費マインドを低下させる懸念材料があり、依然として先行きが不透明な状況が続いております。

当カー用品業界におきましては、旅行や帰省をはじめとしたドライブ需要の回復により、タイヤやオイル、バッテリーなどの消耗品販売が堅調に推移いたしました。しかし、全国的には暖冬となったことにより、スタッドレスタイヤなどの冬季用品の販売は低調となりました。

このような環境下におきまして、当社グループでは、経営戦略方針の一つであるタイヤを中心とした消耗品の拡販や、取付・整備作業やメンテナンスメニューを拡充してまいりました。また、新たな取り組みとして、顧客の利便性及び満足度の向上と新規顧客拡大を目指し、2023年9月より楽天ポイントカードの取扱いを開始いたしました。

なお、店舗展開に関して、好条件な立地への店舗移転や、利益改善のための店舗集約及びグループ内での業態変更を進めるなど、経営資源の効率化に努めました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

①経営成績

当第3四半期連結累計期間におきましては、タイヤやオイル、バッテリーなど消耗品の販売堅調と車検工賃収入の増加等がありました。一方で、コロナ禍で高まっていたバイク関連需要の減少によるバイク用品販売の低調や、暖冬による冬季用品販売の低調等の影響もあり、売上高は1,135億54百万円(前年同期比100.7%、7億37百万円増)、売上総利益は484億36百万円(前年同期比100.4%、1億78百万円増)と前年同期比微増に留まりました。

販売費及び一般管理費は、新規出店等の設備投資に伴う減価償却費の増加や、人件費をはじめとした店舗運営コストの上昇等により、前年同期を上回る364億70百万円(前年同期比103.1%、11億13百万円増)となりました。
 その結果、営業利益は119億66百万円(前年同期比92.8%、9億35百万円減)、経常利益は131億90百万円(前年同期比96.1%、5億29百万円減)、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては89億76百万円(前年同期比96.4%、3億39百万円減)となりました。

 

売上高の主な部門別内訳につきましては、小売部門は708億15百万円(前年同期比101.5%、10億38百万円増)、卸売部門は354億85百万円(前年同期比99.3%、2億68百万円減)となりました。

 

当第3四半期連結累計期間の事業の種類別セグメント別の概要は次のとおりであります。

(カー用品・二輪用品等販売事業)

当第3四半期連結累計期間におけるイエローハット店舗の出退店の状況です。

2023年4月にゆめモール西条店(広島県)、5月にトレッド栃木足利店(栃木県)、トレッド沖縄宜野湾店(沖縄県)、袋井川井店(静岡県)、6月に(新)トレッド山形店(山形県)、9月に中和幹線桜井店(奈良県)、10月に札幌宮の森店(北海道)、(新)大津堅田店(滋賀県)、11月にトレッド愛知小牧店(愛知県)の計9店舗を開店、2023年4月に広島可部店(広島県)、トレッド山形店(山形県)、5月に袋井店(静岡県)、8月に小牧店(愛知県)、9月に八軒店(北海道)、押熊店(奈良県)、網走大曲店(北海道)、大津堅田店(滋賀県)の計8店舗を閉店いたしました。

イエローハット店舗以外では、2023年6月にカワサキプラザ山形(山形県)、カワサキプラザ秋田(秋田県)、8月に久留米2りんかん(福岡県)、バイク館久留米インター店(福岡県)、9月に浜松2りんかん(静岡県)、バイク館浜松有玉店(静岡県)、10月にバイク館三郷上彦名店(埼玉県)、11月にバイク館小牧店(愛知県)の計8店舗を開店いたしました。また、2023年4月に2りんかんイエローハット車検センター座間工場(神奈川県)を開設、9月にイエローハットコイン洗車場八軒(北海道)を閉鎖いたしました。

 

以上の結果、当第3四半期連結会計期間末の店舗数は、イエローハット740店舗、2りんかん61店舗、バイク館(カワサキプラザ含む)69店舗の合計870店舗、イエローハット車検センターが8店舗、イエローハットコイン洗車場が12店となりました。

 

当第3四半期連結累計期間のカー用品・二輪用品等販売事業の売上高は、1,090億92百万円(前年同期比100.7%、7億22百万円増)、セグメント利益につきましては、108億59百万円(前年同期比91.0%、10億77百万円減)となりました。

 

(賃貸不動産事業)

当第3四半期連結累計期間の賃貸不動産事業の売上高は、44億62百万円(前年同期比100.3%、15百万円増)、セグメント利益につきましては、11億7百万円(前年同期比114.7%、1億42百万円増)となりました。

 

②財政状態

(資産)

当第3四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、496億26百万円(前連結会計年度末517億79百万円)となり、21億52百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が57億53百万円減少した一方で、棚卸資産が18億82百万円、受取手形及び売掛金が12億33百万円増加したことによります。

また、固定資産の残高は932億28百万円(前連結会計年度末846億63百万円)となり、85億65百万円増加いたしました。これは主に土地が31億90百万円、建物及び構築物(純額)が26億54百万円、投資有価証券が16億44百万円増加したことによります。
 この結果、総資産残高は1,428億55百万円(前連結会計年度末1,364億42百万円)となりました。

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、238億58百万円(前連結会計年度末246億21百万円)となり、7億63百万円減少いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が18億74百万円、未払法人税等が7億21百万円減少した一方で、短期借入金が20億円増加したことによります。

また、固定負債の残高は50億81百万円(前連結会計年度末51億9百万円)となり、28百万円減少いたしました。
 この結果、負債残高は289億39百万円(前連結会計年度末297億31百万円)となりました。

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は、1,139億16百万円(前連結会計年度末1,067億10百万円)となり、72億5百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益89億76百万円を計上したこと、その他有価証券評価差額金が11億41百万円増加した一方で、配当金を29億57百万円支払ったことによります。

 

(2)従業員数

当第3四半期連結会計期間末における従業員数は、前連結会計年度末より93名増加し、3,777名となっております。この要因は、カー用品・二輪用品等販売事業セグメントにおける新入社員の採用及び株式会社鹿児島イエローハットの連結子会社化等によるものです。なお、従業員数は臨時従業員を除く就業人員数(当社グループから外部への出向者を除き、外部から当社グループへの出向者を含む。)であります。

 

(3)主要な設備

新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第3四半期連結累計期間において著しい変動があった設備は、次のとおりであります。

a 取得

① 事業所名(所在地)

福岡市物件(福岡県福岡市東区)

② セグメントの名称

カー用品・二輪用品等販売事業

 

③ 設備の内容

店舗用地

 

④ 帳簿価額

土地(面積5,526.45㎡)

2,062百万円

 

合計

2,062百万円