宮崎瓦斯株式会社

電気・ガス業エネルギー

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04526 Japan GAAP


3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当中間連結会計期間における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

 当中間連結会計期間におけるわが国の経済は、緩やかな回復基調が続いております。一方、原油をはじめとする原材料、エネルギー価格の高騰や急激な為替相場の変動など、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 ガス業界においては、2017年度からのガス小売り全面自由化による他エネルギーとの競合や低炭素・脱炭素社会への取り組みの加速等、ガス事業を取り巻く環境は大きく変化しております。また、ガス事業の性質上、ガスの販売量、売上高ともに冬期を中心とした期間に多く計上されるという季節的な変動要因を抱えております。

 こうした情勢下で、当社グループ(当社及び連結子会社)は当中間連結会計期間において、全グループ総力をあげて環境特性に優れた天然ガス普及のための積極的な営業活動と経営全般にわたる効率化を推進し、企業体質の強化を図るとともに、安定供給、保安の確保、環境保全へ積極的に取り組んでまいりました。

 この結果、当中間連結会計期間の業績は、売上高が10,807百万円(前年同期比7.0%増)、経常利益378百万円(前年同期比80.9%増)、親会社株主に帰属する中間純利益300百万円(前年同期比55.3%増)となりました。

 ちなみに、前中間連結会計期間の売上高は10,104百万円、前連結会計年度における売上高は25,610百万円であります。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

<ガス事業>

 ガス事業(付随する受注工事及び器具販売を含む)の売上高は、前中間連結会計期間に比べ、原料費調整制度による販売単価の上方修正により、前年同期比8.8%増の7,525百万円となりました。

 セグメント利益は、原料費の増加により売上原価等の増加はありましたが、前中間連結会計期間に比べ9百万円増加し、379百万円(前年同期比2.5%増)となりました。

<附帯事業>

 附帯事業の売上高は、前中間連結会計期間に比べ、液化天然ガスの液売りの販売単価の上方調整等により前年同期比10.5%増の865百万円となりました。

 セグメント利益は、前中間連結会計期間に比べ10百万円減少し、109百万円(前年同期比8.8%減)となりました。

<建設機械事業>

 建設機械事業の売上高は、前中間連結会計期間に比べ、建設機械リース等の売上の減少により、前年同期比1.8%減の2,179百万円となりました。

 セグメント利益は、前中間連結会計期間に比べ16百万円増加し、144百万円(前年同期比12.6%増)となりました。

 

<その他>

 その他の売上高は、前中間連結会計期間に比べ、新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着いてきたことにより、ホテル事業の売上が回復し、前年同期比27.5%増の236百万円となりました。

 セグメント利益は、前中間連結会計期間に比べ23百万円増加し、878千円の営業損失(前年同期は24百万円の営業損失)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前中間連結会計期間末に比べ756百万円(前年同期比14.6%増)増加し、当中間連結会計期間末には5,925百万円となりました。

 当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は、1,541百万円(前年同期比38.2%減)となりました。

 これは、主に仕入債務の減少によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、1,236百万円(前年同期比18.4%増)となりました。

 これは、主に有形固定資産取得の支出の増加によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は、378百万円(前年同期比68.6%減)となりました。

 これは、主に短期借入金の純増減額によるものであります。

③会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

④生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

 当中間連結会計期間の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

数量(千㎥)

前年同期比(%)

ガス事業

18,523

99.4

(注)セグメント間の内部振替前の数値によっております。

b.商品仕入実績

 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

ガス事業

2,234,168

104.9

附帯事業

692,691

118.9

合計

2,926,859

107.9

 

c.受注実績

 当社グループ(当社及び連結子会社……以下同じ)は、受注生産は行っておりません。

 

d.販売実績

 当中間連結会計期間の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

ガス事業

7,525,701

108.8

附帯事業

865,577

110.5

建設機械事業

2,179,081

98.2

報告セグメント計

10,570,360

106.6

その他

236,828

127.5

合計

10,807,189

107.0

(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

①当中間連結会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.財政状態の分析

 (固定資産)

 当中間連結会計期間末における固定資産の残高は、減価償却費の計上により、前連結会計年度末に比べて0.9%減少し、21,085百万円となりました。(前連結会計年度末21,282百万円差引197百万円の減少)

 (流動資産)

 当中間連結会計期間末における流動資産の残高は、受取手形、売掛金及び契約資産の減少により、前連結会計年度末に比べて11.5%減少し、10,059百万円となりました。(前連結会計年度末11,363百万円差引1,303百万円の減少)

 (固定負債)

 当中間連結会計期間末における固定負債の残高は、長期借入金の減少により、前連結会計年度末に比べて3.7%減少し、15,021百万円となりました。(前連結会計年度末15,597百万円差引575百万円の減少)

 (流動負債)

 当中間連結会計期間末における流動負債の残高は、支払手形及び買掛金の減少により、前連結会計年度末に比べて16.3%減少し、6,005百万円となりました。(前連結会計年度末7,177百万円差引1,171百万円の減少)

 (純資産)

 当中間連結会計期間末における純資産の残高は、利益剰余金が増加したことにより、前連結会計年度末に比べて2.5%増加し、10,118百万円となりました。(前連結会計年度末9,871百万円差引246百万円の増加)

b.経営成績の分析

 当中間連結会計期間における売上高は、10,807百万円(前年同期比7.0%増)となりました。これは主に、ガスの販売単価が増加したことによるものであります。

 売上の増加により、営業利益は233百万円(前年同期比18.5%増)、営業外収益は192百万円(前年同期比172.9%増)、営業外費用は47百万円(前年同期比18.8%減)となりました。

 その結果、経常利益は378百万円(前年同期比80.9%増)となり、親会社株主に帰属する中間純利益は300百万円(前年同期比55.3%増)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 資本の財源及び資金の流動性については、当社グループにおける資金需要の主なものは、販売費及び一般管理費などの運転資金、ガス導管を中心とした設備投資資金であります。

 運転資金及び設備投資資金は主に営業活動によって得られた自己資金を充当し、必要に応じて借入金による資金調達を実施する方針としております。

 なお、当中間連結会計期間末における有利子負債残高は163億41百万円、現預金残高は69億71百万円であります。