北陸観光開発株式会社

サービス業娯楽施設

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04618 Japan GAAP


3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当中間連結会計期間における当社グループ(当社及び連結会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状況及び経営成績の状況

 当社グループは、キャンペーン企画などで平日セルフプレーの誘致や新規会員の獲得に努めてきましたが、週末の天候不良、キャディ不足による予約枠減少などで入場者は減少いたしました。例年より積雪量は少なく、入場者は増加傾向にあったものの、元日の「令和6年能登半島地震」による影響は少なくなく、入場者数は前期比522名減の34,021名となりました。

 この結果、当中間連結会計期間の財政状態及び経営成績等は、以下のとおりとなりました。

 

a.財政状態

 当中間連結会計期間末の資産合計は前連結会計年度末に比べ212百万円(2.0%)増加し、10,619百万円となりました。

 負債合計は、前連結会計年度末比で342百万円(3.7%)増加し、9,714百万円となりました。

 純資産合計は、前連結会計年度末比で130百万円(12.6%)減少し、905百万円となりました。

 

b.経営成績

 当中間連結会計期間の経営成績は、営業収入625百万円(前年同期比7.6%増)、営業損失61百万円(前年同期は41百万円の営業損失)、経常損失61百万円(前年同期は32百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する中間純損失は130百万円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純損失32百万円)となりました。

 

 当社グループの事業は単一のセグメントであり、セグメント情報を記載していないため、事業部門別に示した業績は次のとおりであります。

 ゴルフ場部門では、入場者数の減少により、プレー売上は1百万円の減少でしたが、収益認識による入会金収入計上などが増加し、営業収入は565百万円(前年同期比6.8%増)となりました。

 食堂部門では、企業コンペ、県外旅行客などのコンペ会食が復活し、営業収入59百万円(前年同期比13.7%増)となりました。

なお、当社の営業実績は天候に左右されることが多く、上半期と下半期の業績に季節的変動があります。補足すると、当中間連結会計期間の営業収入は625百万円でありましたが、前中間連結会計期間の営業収入は580百万円、前連結会計年度における営業収入は1,363百万円であります。

 

 1)入場者及び収入の実績

 (1)入場者実績

 当中間連結会計期間の入場者実績ならびに増減比較は次のとおりであります。

区分

営業日数及び入場者数

前年同期比(%)

営業日数(日)

136

10.6

メンバー(人)

14,979

△6.1

ビジター(人)

19,042

2.4

計(人)

34,021

△1.5

 

 (2)収入の状況

 セグメント情報を記載していないため、事業部門別に示した当中間連結会計期間の収入実績は次のとおりであります。

事業部門別

営業収入(千円)

前年同期比(%)

ゴルフ場部門

565,782

6.8

食堂部門

59,494

15.9

625,276

7.6

 

 

②キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ231百万円増加し、当中間連結会計期間末には531百万円となりました。これは、営業成績で週末の天候不良や「令和6年能登半島地震」などの影響があり、税金等調整前中間純損失で61百万円となりましたが、会員入会金は順調に販売数が増加した結果であります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動により得られた資金は321百万円で、前年同期に比べ177百万円増加しております。これは主に、会員入会金の増加に伴う前受金の増加によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果支出した資金は13百万円で、前年同期に比べ52百万円減少しております。これは主に、固定資産の設備投資減少によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果支出した資金は76百万円で、前年同期に比べ24百万円増加しております。これは主に、入会保証金償還の増加によるものです。

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点における当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

①重要な会計方針及び見積り

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」の中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

②経営成績等

a)財政状態

(資産合計)

 当中間連結会計期間末の資産合計は前連結会計年度末比で212百万円(2.0%)増加し、10,619百万円となりました。流動資産では前連結会計年度末比で230百万円(55.9%)増加し、642百万円となりました。これは現金及び預金の増加によるものです。固定資産では前連結会計年度末比で18百万円(0.2%)減少し、9,977百万円となりました。これは主に減価償却費計上によるものです。

(負債合計)

 当中間連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末比で342百万円(3.7%)増加し、9,714百万円となりました。流動負債では収益認識に関する会計基準等の適用による年会費や会員入会金などの契約負債を計上しており、前連結会計年度末比で156百万円(8.3%)増加し、2,041百万円となりました。固定負債でも収益認識に関する会計基準等の適用による会員入会金や名義書換料などの契約負債を計上しており、前連結会計年度末比で186百万円(2.5%)増加し、7,673百万円となりました。

(純資産合計)

 当中間連結会計期間末の純資産合計は、業績の不振のため、前連結会計年度末比で130百万円(12.6%)減少し905百万円となりました。

 この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の10.0%から8.5%となりました。

b)経営成績

 当中間連結会計期間の経営成績は週末の天候不良や「令和6年能登半島地震」の影響で、入場者につきましては34,021名(前年同期比1.5%減)となりました。会員入会金の募集は前年83件が198件と大幅に増加しており、順調に推移しておりますが、収益認識に関する会計基準等の適用により、会員入会金、名義書換料、契約ロッカー料、年会費の収入に影響がでております。よって営業収入では、収益認識に関する会計基準等の適用前と比べてそれぞれの影響額が発生しております。その影響額は、会員入会金で292百万円の減少、名義書換料で3百万円の減少、契約ロッカー料で11百万円の増加、年会費で76百万円の減少となっており、当中間連結会計期間の業績は、営業収入625百万円(同7.6%増)となりました。費用面では、物件費でコース内の松枯れ伐採の費用が増加し、水道光熱費の高騰が影響し増加しております。経費では会員募集に伴う手数料費用が増加しており、営業損失61百万円(前年同期は営業損失41百万円)、経常損失は61百万円(前年同期は経常損失32百万円)となりました。親会社株主に帰属する中間純損失は130百万円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純損失32百万円)となりました。

c)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2事業等のリスク」に記載されているとおりであります。

 当社グループは、このような状況を踏まえて、さらなる経営改善計画を策定し、新規募集による会員の増加、セルフコースの新規企画によるオープンコンペ等の拡大など幅広いゴルファーに喜ばれるよう努め、株主ならびに会員各位のご期待にお応えする所存であります。

 

③資本の財源及び資金の流動性

 当社グループの運転資金需要の主なものは、ゴルフ場のコース管理維持費、借地料、一般管理費などのほか、預託金の返還があり、設備資金需要としてはコースの改修や施設の更新などがあります。

 当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、金融機関からの借入を行っており、運転資金及び設備資金につきましては子会社を含め当社において一元管理しております。また、金融機関には充分な借入枠を有しております。平成30年3月には第三者割当による増資を行っており、ゴルフ場運営に資する新設備の導入や施設のリニューアルの原資とさせていただいております。このように当社グループは事業の拡大や自己資本の充実による経営基盤の安定を図っております。