E27012 Japan GAAP
当中間連結会計期間における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要及び経営者の視点による分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中における将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況及び経営者の視点による分析・検討内容
空港運営権者である関西エアポートの2023年度上半期における空港運営としては、関西国際空港及び大阪国際空港(以下、「第一部 企業情報」において「両空港」という。)の発着回数及び航空旅客数は着実に回復しており、当社グループは関西エアポートからの運営権対価収入をベースに、一部で資金の借換えを行いながら、関西空港の整備に要した債務の返済を着実に行っています。
これらの結果、当社グループにおける当中間連結会計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
① 財政状態
当中間連結会計期間末における資産合計は2,060,911百万円、負債合計は1,149,986百万円、純資産合計は910,925百万円となりました。
(資産の部)
流動資産は180,482百万円と、前連結会計年度末より53,881百万円減少し、固定資産は1,880,428百万円と、前連結会計年度末より10,116百万円減少しております。固定資産の主な内訳は、土地が1,543,290百万円、建物及び構築物が319,517百万円であります。資産合計は2,060,911百万円と、前連結会計年度末より63,997百万円減少しています。
(負債の部)
負債合計は1,149,986百万円と、前連結会計年度末より68,088百万円減少しています。このうち、有利子負債は834,759百万円と、社債が69,002百万円減少し、長期借入金が703百万円減少したことにより、全体で69,706百万円減少しています。
(純資産の部)
純資産合計は910,925百万円と、前連結会計年度末より4,090百万円増加しています。
② 経営成績
(営業収益)
当中間連結会計期間における営業収益は28,922百万円と、前中間連結会計期間に比べ1,284百万円の増収となりました。これは主に給油事業収入が増加したためです。
(営業費用)
当中間連結会計期間における営業費用は19,759百万円と、前中間連結会計期間に比べ1,156百万円の増加となりました。これは主に施設運営費が増加したためです。
(営業利益)
以上の結果、当中間連結会計期間における営業利益は9,163百万円と、前中間連結会計期間に比べ127百万円の増益となりました。
(営業外損益)
当中間連結会計期間における営業外収益は、法人税等還付加算金等により11百万円となりました。一方、支払利息等の営業外費用については3,046百万円となりました。
(経常利益)
以上の結果、当中間連結会計期間における経常利益は6,128百万円と、前中間連結会計期間に比べ480百万円の増益となりました。
(特別損益)
当中間連結会計期間における特別損益は、特別利益に0百万円、特別損失に34百万円計上しました。特別利益は固定資産売却益0百万円であり、特別損失は固定資産除却損34百万円です。
(親会社株主に帰属する中間純利益)
以上により、税金等調整前中間純利益は6,093百万円となり、また法人税、住民税及び事業税や法人税等調整額、非支配株主に帰属する中間純利益を反映した結果、親会社株主に帰属する中間純利益は1,970百万円と前中間連結会計期間に比べ536百万円の増益となりました。
以下にセグメント別の経営成績について記載しています。
(空港事業)
コンセッションに伴い、両空港の運営は運営権者である関西エアポートに引き継がれ、関西エアポートからの公共施設等運営権実施契約(以下、「第一部 企業情報」において「実施契約」という。)に基づく運営権対価収入及び固定資産税等負担金収入等に係る収益が当セグメントの営業収益に計上されています。
このような中、空港事業に係る収入のうち、給油事業収入が増加したこと等により、当中間連結会計期間における当セグメントの営業収益は27,009百万円(前年同期比2.8%増)、セグメント利益8,634百万円(前年同期比5.2%減)となりました。
(鉄道事業)
鉄道事業について、当社は第三種鉄道事業者として関西国際空港の重要なアクセスを担っており、安全・確実・快適な旅客輸送ができるように鉄道施設の管理を行っています。
当中間連結会計期間においては、新型コロナウイルス感染症の影響から回復基調だった前中間連結会計期間を上回り、当セグメントの営業収益1,913百万円(前年同期比41.3%増)、セグメント利益は528百万円(前年同期はセグメント損失72百万円)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当社はコンセッションに伴い、関西エアポートからの運営権対価等を収受し、債務の早期かつ確実な返済を行っています。また、子会社である関西国際空港土地保有株式会社に係る債務とあわせて、当社の信用力の活用等により資金調達を行うなど、当社グループ一体となって長期債務の早期かつ確実な返済を行っています。
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は180,145百万円(前連結会計年度末残高231,095百万円)と、期首より50,949百万円減少しています。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、19,069百万円となりました(前年同期は14,485百万円の獲得)。主な増加要因は、税金等調整前中間純利益6,093百万円、減価償却費11,519百万円であり、主な減少要因は、利息の支払額3,139百万円です。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、314百万円となりました(前年同期は3,342百万円の使用)。これは主に固定資産の取得によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、69,703百万円となりました(前年同期は24,353百万円の使用)。これは主に社債の償還・借入金の返済によるものです。
(3) 生産、受注及び販売の実績
① 生産及び受注の実績
当社グループにおいては、主として空港事業及び鉄道事業を行っておりますが、生産及び受注について該当事項はありません。
② 販売の実績
当中間連結会計期間の販売実績をセグメント毎に示すと、次のとおりです。
セグメントの名称 |
当中間連結会計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日) |
前年同期比(%) |
空港事業 (百万円) |
27,009 |
102.8 |
鉄道事業 (百万円) |
1,913 |
141.3 |
合計 (百万円) |
28,922 |
104.6 |
(注)当中間連結会計期間の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先 |
前中間連結会計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日) |
当中間連結会計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日) |
||
金額(百万円) |
割合(%) |
金額(百万円) |
割合(%) |
|
関西エアポート |
26,284 |
95.1 |
27,009 |
93.4 |