E00271 Japan GAAP
前期
236.0億 円
前期比
88.2%
株価
649 (04/24)
発行済株式数
12,000,000
EPS(実績)
58.92 円
PER(実績)
11.02 倍
前期
721.1万 円
前期比
97.9%
平均年齢(勤続年数)
44.4歳(15.6年)
従業員数
387人
当社グループは、当社、親会社1社で構成され、空気調和、冷暖房、給排水衛生設備、電気工事業を主に営んでおります。
当社グループの事業に係る位置づけは、次のとおりであります。
株式会社関電工は、当社の親会社であり、取引先等の設備工事に関して当社と営業・工事施工の連携を行っております。
日本全国において、空気調和、冷暖房、給排水衛生設備、電気工事等の事業活動を行っております。
当社は単一性の業種であり、セグメントの内容は下記のとおりであります。
東部
東部地区を中心とした東部支社、東関東支店他
中部
中部地区を中心とした中部支社、豊田支店、岐阜支店他
西部
西部地区を中心とした西部支社、神戸支店、中国支店他
事業の系統図は、次のとおりであります。
事 業 系 統 図
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりであります。
a.経営成績
当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症と共存していく政策などにより社会経済活動の正常化が進み、緩やかに持ち直しの動きで推移いたしました。
建設業界におきましては、公共投資は底堅さを維持し、民間設備投資も持ち直しの傾向が続く一方、建設資材価格の高騰や慢性的な労働者不足等が顕在化しており、引き続き経営環境への影響を注視する状況が続いております。
このような状況のもと、当社は、ESG経営に積極的に取り組むとともに、受注目標の達成、工事品質管理・工事原価管理の徹底、DXの推進による業務効率化などの施策を推進してまいりました。
その結果、受注高につきましては、237億69百万円(前期比6.0%増)となりました。工事種別では、一般ビル工事は、行政施設工事等の増加により181億35百万円(前期比10.8%増)、産業施設工事は、工場関連施設工事の減少により39億90百万円(前期比12.4%減)、電気工事は、工場関連施設工事の増加により16億44百万円(前期比9.1%増)となりました。セグメント別の前事業年度比較では、東部は減少しましたが、中部・西部は増加しました。
完成工事高につきましては、208億9百万円(前期比11.8%減)となりました。工事種別では、一般ビル工事は、清掃工場や物流施設工事等の減少により145億53百万円(前期比21.9%減)、産業施設工事は、工場関連施設工事の増加により44億85百万円(前期比28.0%増)、電気工事は、工場関連施設工事の増加により17億69百万円(前期比21.2%増)となりました。セグメント別の前事業年度比較では、東部・中部は減少しましたが、西部は増加しました。
損益につきましては、営業利益は10億40百万円(前期比18.0%減)、経常利益は10億74百万円(前期比16.5%減)、当期純利益は7億7百万円(前期比16.9%減)となりました。
次期以降の繰越高は、194億3百万円(前期比18.0%増)となりました
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
〔東部〕
東部の業績につきましては、完成工事高は一般ビル工事が低調であったため63億42百万円(前期比31.5%減)となりました。セグメント利益は4億8百万円(前期比48.7%減)となりました。
〔中部〕
中部の業績につきましては、完成工事高は一般ビル工事が低調であったため89億36百万円(前期比9.9%減)となりました。セグメント利益は10億12百万円(前期比12.1%減)となりました。
〔西部〕
西部の業績につきましては、完成工事高は一般ビル工事および産業施設工事が堅調に推移したため55億29百万円(前期比25.0%増)となりました。セグメント利益は6億77百万円(前期比90.7%増)となりました。
b.財政状態
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ6億71百万円減少し、183億54百万円となりました。
当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ11億93百万円減少し、74億2百万円となりました。
当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末に比べ5億21百万円増加し、109億51百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期純利益の計上および売上債権の減少額等がありましたが、仕入債務の減少等により、10億67百万円(前年同期比13億16百万円の減少)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出等により、△48百万円(前年同期比19百万円の減少)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額等により、△3億58百万円(前年同期比40百万円の減少)となりました。
この結果、現金及び現金同等物の当事業年度末残高は、前年同期比6億59百万円(13.7%)増の54億82百万円となりました。
(注) 1 当社では建設事業以外は受注活動を行っておりません。
2 当社では生産実績を定義することが困難であるため「生産の状況」は記載しておりません。
(1) 受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高
(注) 1 前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額に増減のある場合は、当期受注工事高にその増減額が含まれております。したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれております。
2 次期繰越工事高は、(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)であります。
(2) 受注工事高の受注方法別比率
工事の受注方法は特命と競争に大別されます。
(注) 百分比は請負金額比で示しております。
(3) 完成工事高
(注) 1 前事業年度の完成工事高のうち主なものは、次のとおりであります。
2 当事業年度の完成工事高のうち主なものは、次のとおりであります。
3 完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先の完成工事高およびその割合は、次のとおりであります。
前事業年度および当事業年度ともに完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はありません。
(4) 次期繰越工事高(2023年3月31日現在)
(注) 次期繰越工事高のうち主なものは、次のとおりであります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
当社は、適正な利益確保を重視し、株主価値の向上を図るため自己資本当期純利益率(ROE)8.0%以上、自己資本比率55.0%以上の達成を目指しました。その結果、自己資本比率は59.7%と目標を達成しましたが、自己資本当期純利益率(ROE)は6.6%となり、目標未達でありました。
なお、当社の当事業年度の経営成績等は次のとおりであります。
当事業年度末における完成工事高は、208億9百万円(前期比11.8%減)となり、前事業年度に比べて27億95百万円減少しました。セグメント別の完成工事高については、第2 [事業の状況]4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 をご参照下さい。
当事業年度における営業利益は、10億40百万円(前期比18.0%減)となり、前事業年度に比べて2億27百万円減少しました。営業利益率は前事業年度から0.4ポイント減少し、5.0%となりました。
(経常利益)
当事業年度末における経常利益は、10億74百万円(前期比16.5%減)となり、前事業年度に比べて2億11百万円減少しました。経常利益率は前事業年度から0.2ポイント減少し、5.2%となりました。
当事業年度末における流動資産の残高は、137億97百万円(前事業年度末は144億89百万円)となり、6億92百万円減少しました。主な減少の要因は、完成工事未収入金が減少したことによるものであります。
当事業年度末における固定資産の残高は、45億57百万円(前事業年度末は45億36百万円)となり、21百万円増加しました。主な増加の要因は、無形固定資産のリース資産が増加したことによるものであります。
当事業年度末における流動負債の残高は、59億31百万円(前事業年度末は71億80百万円)となり、12億49百万円減少しました。主な減少の要因は、工事未払金が減少したことによるものであります。
当事業年度末における固定負債の残高は、14億71百万円(前事業年度末は14億14百万円)となり、57百万円増加しました。主な増加の要因は、リース債務が増加したことによるものであります。
当事業年度末における純資産の残高は、109億51百万円(前事業年度末は104億30百万円)となり、5億21百万円増加しました。主な増加の要因は、当期純利益の計上によるものであります。
当事業年度におけるキャッシュ・フローの状況の分析につきましては、第2[事業の状況]4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況をご参照下さい。
なお、当社のキャッシュ・フロー指標のトレンドは、下記のとおりであります。
(注)1 自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業活動によるキャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業活動によるキャッシュ・フロー/利払い
*株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式控除後)により算出しております。
*有利子負債は、貸借対照表に計上されている負債のうち、短期借入金、長期借入金(1年以内返済)および長期借入金を対象としております。また、利払いについてはキャッシュ・フロー計算書の「利息の支払額」を使用しております。
2 第93期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率、インタレスト・カバレッジ・レシオは、「営業活動によるキャッシュ・フロー」がマイナスのため表示しておりません。
3 キャッシュ・フロー対有利子負債比率は、「有利子負債」がないため表示しておりません。
資本の財源及び資金の流動性
当社の運転資金需要のうち主なものは、工事原価のほか、販売費及び一般管理費等の費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。
運転資金および投資資金については、主として営業活動から得られるキャッシュ・フローを源泉とする内部資金または金融機関からの借入を基本としております。
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、「第5[経理の状況] 1 [財務諸表等][注記事項](重要な会計方針)に記載しております。財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、特に以下の事項は、経営者の会計上の見積りの判断が財政状態および経営成績に影響を及ぼすと考えております。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響等不確実性が大きく、将来の業績予測等に反映させることが難しい要素もありますが、現時点において入手可能な情報を基に検証等を行っております。
当社のすべての工事について工事契約を締結しております。当該契約については、一定の期間にわたり履行義務が充足されると判断し、履行義務の充足に係る進捗度に基づき収益を認識しております。進捗度の測定は、各報告期間の期末日までに発生した工事原価が、予想される工事原価の総額に占める割合に基づいて行っております。また、履行義務の充足に係る進捗度を合理的に見積ることができないが、当該履行時期を充足する際に発生する費用を回収することが見込まれる場合には、履行義務の充足に係る進捗度を合理的に見積ることができる時まで、一定の期間にわたり充足される履行義務について原価回収基準により収益を認識しております。なお、契約における取引開始日から完全に履行義務を充足すると見込まれる時点までの期間がごく短い工事契約等については、引渡時点において履行義務が充足されると判断し、当該時点で収益を認識しております。
また、工事損失引当金については事業年度末手持工事のうち、損失が見込まれ、かつ、その金額を合理的に見積もることが出来る工事について、将来の損失見込額を計上しております。
しかしながら、この見積りには設計変更や工期変更等による見積工事原価総額の見直し、および原材料価格や人件費の高騰や、作業人員若しくは建設資材の不足、または工事の完工が遅れる場合等の様々な要因により変動する可能性があり、実際の完成工事高、完成工事原価及び工事損失引当金の計上額と異なる可能性があります。
当社は、繰延税金資産について、その回収可能性を考慮して、評価性引当額を計上しております。評価性引当額を計上する際には、将来の課税所得を合理的に見積もっております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得に依存するので、その見積額が減少した場合は繰延税金資産が減少され税金費用が計上される可能性があります。
従業員の退職給付費用については、各会計年度末における退職給付債務の見込額に基づき引当計上しております。これらは割引率、昇給率、死亡率等の重要な見積りを加味して計上しております。