E01855 Japan GAAP
前期
596.3億 円
前期比
119.1%
株価
979 (03/29)
発行済株式数
20,733,107
EPS(実績)
45.24 円
PER(実績)
21.64 倍
前期
606.6万 円
前期比
100.8%
平均年齢(勤続年数)
46.2歳(21.2年)
従業員数
1,678人(連結:1,800人)
当社グループは、当社、子会社1社、関連会社1社で構成され、設備工事業を営んでおります。また、当社の親会社は2社であり、北海道電力株式会社は電気事業、北海道電力ネットワーク株式会社は一般送配電事業を営んでおります。
当社グループは設備工事業の単一セグメントであり、事業に係る位置付け及び事業内容は次のとおりであります。
(設備工事業)
当社は電気工事、電気通信工事、土木工事、建築工事、鋼構造物工事、とび・土工工事、管工事、塗装工事及び消防施設工事を請負施工しており、親会社からは、主に配電線・発送変電・地中線等の電気工事を受注しております。工事の一部につきましては、連結子会社である株式会社アイテス及び関連会社である株式会社札幌電工に発注しております。
以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
事業系統図
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
当連結会計年度のわが国経済は、資源高や物価上昇の影響などを受けつつも、新型コロナウイルス感染症抑制と経済活動の両立が進むもとで、景気は緩やかに持ち直しております。また、北海道地域におきましても、生産活動は弱い動きとなっているものの、個人消費の持ち直しや設備投資の増加などにより、全体としては緩やかに持ち直している状況にあります。
建設業界におきましては、民間設備投資に増加の動きがみられましたが、労働者不足や原材料価格の上昇が続いております。
このような状況のなかで、当社グループは、「中期経営計画2021-2025」の取り組みを推進し、全社営業体制による一般大型工事の獲得に向けた営業活動を強力に展開するとともに、利益の確保に向けた原価低減の徹底とデジタル技術の活用やカイゼン活動などによる業務効率化に取り組んでまいりました。
この結果、当期の業績は、再生可能エネルギー関連大型工事の大幅な増加により、売上高は過去最高となりまし
た。利益につきましては、継続的な原価低減に努めてまいりましたが、厳しい受注環境を反映した工事の採算性の低下などにより、前期を下回り、増収減益となりました。
なお、業績の具体的数値は次のとおりであります。
受注高 588億77百万円(前年同期比 19.0%減)
売上高 710億5百万円(前年同期比 19.1%増)
営業利益 12億61百万円(前年同期比 4.6%減)
経常利益 14億46百万円(前年同期比 2.0%減)
親会社株主に帰属する
当期純利益 9億38百万円(前年同期比 5.0%減)
目標とする経営指標の達成状況等
当社グループは、「中期経営計画2021-2025」の2025年度の数値目標として売上高650億円以上と営業利益20億円以上を設定しております。
当連結会計年度の実績の達成状況につきましては、売上高は710億5百万円(2025年度目標の達成率109.2%)、営業利益は12億61百万円(同63.1%)となりました。
引き続き、「中期経営計画2021-2025」の取り組みを推進し、目標達成に向けて注力してまいります。
① 資産
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ13億96百万円増加し、441億73百万円となりました。
流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ7億58百万円増加し、296億14百万円となりました。
これは主に、短期貸付金が30億円減少したものの、現金預金が39億20百万円増加したことによるものであります。
固定資産につきましては、前連結会計年度末に比べ6億37百万円増加し、145億58百万円となりました。
これは主に、建設仮勘定が、当社室蘭支店社屋及び倉庫の建替により9億32百万円増加したことによるものであります。
② 負債
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ6億37百万円増加し、165億19百万円となりました。
流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べ5億16百万円増加し、106億52百万円となりました。
これは主に、その他の未払金が、建設仮勘定の増加により4億68百万円増加したことによるものであります。
固定負債につきましては、前連結会計年度末に比べ1億21百万円増加し、58億67百万円となりました。
これは主に、退職給付に係る負債が1億31百万円増加したことによるものであります。
③ 純資産
当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ7億59百万円増加し、276億54百万円となりました。
これは主に、利益剰余金が親会社株主に帰属する当期純利益の計上などにより7億31百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ0.3ポイント減少し、62.6%となりました。
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、117億31百万円となり、前連結会計年度に比べ39億20百万円の増加となりました。
これは主に、ほくでんグループ内におけるキャッシュ・マネジメント・サービスによる貸付金が減少し、投資活動によるキャッシュ・フローが資金の獲得となったことに加え、当連結会計年度の業績が前連結会計年度に比べ増収減益となったものの利益が確保できた結果、営業活動によるキャッシュ・フローが資金の獲得となったことによるものであります。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果獲得した資金は、税金等調整前当期純利益などにより17億4百万円(前連結会計年度に比べ26億32百万円の減少)となりました。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果獲得した資金は、短期貸付金の減少などにより24億30百万円(前連結会計年度は25億61百万円の使用)となりました。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果使用した資金は、配当金の支払いなどにより2億15百万円(前連結会計年度に比べ5百万円の増加)となりました。
資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資金需要は主に、外注費、材料費及び人件費など、設備工事業を営む為の運転資金のほか、工事用機械・工具の購入及び事業所の建築などの設備投資によるものであります。
運転資金及び設備投資資金ともに、自己資金及び銀行からの短期借入により調達しており、当連結会計年度において有利子負債の期末残高はありません。
なお、資金運用につきましては、安全性及び流動性に優れた金融資産を基本としております。
また、重要な設備投資の予定及び資金調達方法につきましては、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 (1) 重要な設備の新設等」をご参照ください。
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産・負債等及び収益・費用に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いております。これらの見積り及び仮定は、合理的な基準に基づき行っておりますが、将来に関する事項には不確実性が存在する為、実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 1 連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。
当社グループが営んでいる設備工事業におきましては、生産実績を定義することが困難であり、また、請負形態をとっているため、販売実績という定義が実態にそぐわないものであるため、生産及び販売の実績は記載しておりません。なお、受注の実績につきましては、「(1)経営成績」において記載しております。
参考のため提出会社個別の事業の実績は次のとおりであります。
設備工事業における受注工事高及び完成工事高の状況
① 受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高
(注) 1 前事業年度以前に受注した工事で、契約の更改により請負金額に増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含めております。したがいまして、当期完成工事高にも係る増減額が含まれております。
2 次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)に一致しております。
② 受注工事高
③ 完成工事高
(注) 1 完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。
前事業年度
当事業年度
2 完成工事高総額に対する割合が百分の十以上の相手先の完成工事高及びその割合は次のとおりであります。
前事業年度
当事業年度
3 北海道電力関係:北海道電力株式会社及び北海道電力ネットワーク株式会社
④ 次期繰越工事高(2023年3月31日現在)
(注)1 次期繰越工事のうち主なものは、次のとおりであります。
2 北海道電力関係:北海道電力株式会社及び北海道電力ネットワーク株式会社