E00181 Japan GAAP
前期
926.5億 円
前期比
96.2%
株価
3,780 (04/25)
発行済株式数
16,255,470
EPS(実績)
231.55 円
PER(実績)
16.32 倍
前期
713.2万 円
前期比
98.8%
平均年齢(勤続年数)
40.9歳(17.1年)
従業員数
2,096人(連結:2,574人)
当社グループは、当社、子会社27社、関連会社8社で構成され、「設備工事業」、「リース事業」及び「太陽光発電事業」の3つを報告セグメントとしている。
「設備工事業」では、配電工事、送電・土木工事、電気・計装工事、空調・管工事、情報通信工事を受注施工しており、「リース事業」では、工事用機械、車両、備品等のリースを行っている。また、「太陽光発電事業」では、太陽光発電による電気の販売を行っている。
当社グループの事業に係る位置づけ及びセグメントとの関連は、次のとおりである。
(設備工事業)
当社が得意先から設備工事を受注施工する他、工事の一部については連結子会社 ㈱アクセル徳島、㈱高知クリエイト、㈱アクセル松山、㈱香川クリエイトに発注している。
連結子会社 有元温調㈱は、兵庫県を中心に空調・管工事を受注施工している。
連結子会社 アイ電気通信㈱は、関西圏及び首都圏を中心に、非連結子会社 恒栄通建㈱は、首都圏を中心に電気・電気通信工事を受注施工している。
連結子会社 菱栄設備工業㈱は、首都圏を中心に空調・管工事を、非連結子会社 ㈱一水社は、同エリアにて管工事を受注施工している。
連結子会社 ㈱関西設備は、高知県を中心に空調・管工事を受注施工している。
連結子会社 横山工業㈱は、栃木県を中心に空調・管工事を受注施工している。
連結子会社 ㈱ベルテックは、岡山県を中心に電気工事を受注施工している。
連結子会社 ㈱キャデワサービスはCADによる図面作成等を行っており、当社は図面作成等の一部を発注している。
非連結子会社 徳島電工㈲、南海電工㈲、香川電工㈲は、配電工事における当社と協力業者との取引に係る事務手続を代行している。
非連結子会社 Yondenko Vietnam Company Limitedは、CADによる図面作成等を行っており、当社は図面作成等の一部を発注している。
(リース事業)
連結子会社 ㈱ヨンコービジネスは工事用機械、車両、備品等のリースを行っており、一部について当社との間でリース取引がある。
(太陽光発電事業)
当社、連結子会社 ㈱ヨンコーソーラー、㈱仁尾太陽光発電及び㈱桑野太陽光発電並びに関連会社 こうち名高山ソーラーファーム㈱は、太陽光発電による電気の販売を行っており、当社は主要な設備について工事・管理・運営を行っている。
(その他)
当社は、CADソフトウェアの開発・販売、指定管理業務、工事材料の販売等を行っている。
非連結子会社 ㈱鈴木建築設計事務所は、東北地方を中心に建築設計に関する業務を行っている。
非連結子会社 ㈱マルケンは、首都圏を中心に建築・設備資機材の販売に関する業務を行っている。
非連結子会社 ㈱宇多津給食サービス、㈱徳島市高PFIサービス、㈱徳島農林水産PFIサービス及び㈱大洲給食PFIサービス並びに関連会社 ㈱笠岡給食PFIサービス、㈱大洲学校PFIサービス、㈱松山学校空調PFIサービス、㈱西予まちづくりサービス、㈱徳島県警PFIサービス、㈱西条学校空調PFIサービス及び㈱三木町学校給食施設は、PFI事業を営んでいる。
事業の系統図を示すと次のとおりである。
(注)㈱三木町学校給食施設は、香川県三木町のPFI事業として、三木町学校給食センター整備等事業を行う
ために、2022年8月8日に設立した。
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。
当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費や雇用が改善するなど緩やかな持ち直しの動きが続く一方、世界的なインフレ進行や物流の停滞などから生産が弱含むなど厳しい状況が続いており、四国地域においてもほぼ全国と同様の状況で推移した。
こうしたなか、当社グループの当連結会計年度の連結業績は、受注高は引き続き高水準を確保したものの、大型工事の進捗が極めて高い水準にあった前期の反動減や資機材の調達遅延などにより、完成工事高が 2,689百万円減少し、売上高合計は 89,120百万円(前連結会計年度比 3,527百万円減少、3.8%減少)となった。
利益面は、原材料価格の動向を注視し、先行手配や追加受注の獲得など、引き続き施工効率の改善に取り組み、売上総利益率は前期と同水準(連結売上総利益率 15.8%から15.7%)を確保したものの、減収の影響などにより、営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益の全てが減益となった。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりである。
(設備工事業)
建設業界においては、設備投資に持ち直しの動きがみられるなど受注環境は比較的良好であった半面、資機材の調達遅延や価格上昇などにより、工事進捗や工事原価への影響に留意が必要な状況にあった。
こうしたなか、高水準の受注高を確保したものの、大型工事の進捗が極めて高い水準にあった前期の反動減に加え、資機材の調達遅延などから一部の工事において進捗の遅延や完成時期の繰り延べ等の影響が生じたため、完成工事高は 83,971百万円(前連結会計年度比 2,620百万円減少、3.0%減少)、セグメント利益は 3,798百万円(同 363百万円減少、8.7%減少)となった。
(リース事業)
連結子会社 ㈱ヨンコービジネスが、工事用機械、車両、備品等のリース事業を行っている。
事業環境が厳しいなか、新規顧客の開拓に注力する一方、与信管理の徹底などコスト低減に努めた結果、売上高は 2,976百万円(同 125百万円増加、4.4%増加)、セグメント利益は 310百万円(同10百万円増加、3.3%増加)となった。
(太陽光発電事業)
当社並びに連結子会社 ㈱ヨンコーソーラー、㈱仁尾太陽光発電及び㈱桑野太陽光発電が、太陽光発電事業を行っている。
天候不順により設備利用率が低下したことなどから、売上高は 2,287百万円(同 25百万円減少、1.1%減少)、セグメント利益は 857百万円(同 76百万円減少、8.2%減少)となった。
(その他)
CADソフトウェアの販売、指定管理業務を中心に、その他の売上高は 1,218百万円(同 945百万円減少、43.7%減少)、セグメント利益は 6百万円(同 14百万円減少、68.3%減少)となった。
『中期経営指針2025』(2021年4月~2026年3月)の当連結会計年度の達成状況は次のとおりである。
当連結会計年度は、大型工事の進捗が極めて高い水準にあった前期の反動減に加え、資機材の調達遅延などから、連結ベースでは6年ぶりの減収、営業・経常利益は10年ぶり、親会社株主に帰属する当期純利益は3年ぶりの減益となった。なお、連結ROE(自己資本利益率)は 、減益や自己資本の増加の影響により 6.8%(前連結会計年度 7.2%)とわずかに低下した。このように、業績としては、一旦踊り場を迎えた感はあるものの、受注高は依然として高水準であり、四国内だけでなく首都圏・関西圏においても、当社グループの施工力、収益力は着実に伸長しているものと考えている。
生産、受注及び販売の実績は、次のとおりである。
a.受注実績
受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。
(注) 当社グループでは、主要事業である設備工事業以外では受注実績を定義することが困難であるため、請負形態による工事の施工を伴うものについては、セグメント間の取引も含めて設備工事業の受注実績とし、それ以外については、b.売上実績と同額を受注実績としている。
b.売上実績
売上実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。
(注) 1.当社グループでは、生産実績を定義することが困難であるため、「生産の実績」は記載していない。
2.セグメント間の取引については相殺消去している。
3.売上高総額に対する割合が百分の十以上の相手先の売上高及びその割合は次のとおりである。
なお、参考のため提出会社個別の事業の状況は次のとおりである。
設備工事業における受注工事高及び完成工事高の実績
第71期(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)及び第72期(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
(a) 受注工事高、完成工事高、次期繰越工事高
(注) 前期以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含む。したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれる。
(b) 受注工事高の受注方法別比率
工事の受注方法は、特命、競争及び四国電力㈱、四国電力送配電㈱との配電工事請負契約によるものに大別される。
(注) 百分比は請負金額比である。
(c) 完成工事高
(単位:百万円)
(注) 完成工事のうち主なものは、次のとおりである。
第71期
第72期
(d) 次期繰越工事高(2023年3月31日現在)
(単位:百万円)
(注) 次期繰越工事のうち主なものは、次のとおりである。
<資産>
資産合計は、97,069百万円(前連結会計年度末比 551百万円増加)となった。
流動資産の増加(同 3,300百万円増加)は、受取手形・完成工事未収入金等が 1,739百万円増加したことや、関係会社預け金が 1,200百万円増加したことなどが主な要因である。
固定資産の減少(同 2,748百万円減少)は、償却の進捗に加え、事業所の統廃合等に伴う遊休資産の除売却により建物・構築物が 832百万円、土地が 219百万円減少したことや、時価の下落や株式の売却などにより投資有価証券が 728百万円減少したことなどが主な要因である。
<負債>
負債合計は、41,160百万円(同 1,181百万円減少)となった。
流動負債の増加(同 105百万円増加)は、1年内返済予定の有利子負債や未払金等が減少したものの、支払手形・工事未払金等が 2,483百万円増加したことなどが主な要因である。
固定負債の減少(同 1,287百万円減少)は、長期借入金が 1,185百万円減少したことなどが主な要因である。
<純資産>
純資産合計は、55,908百万円(同 1,732百万円増加)となり、その変動は、配当金の支払い 1,573百万円を実施したものの、親会社株主に帰属する当期純利益を 3,764百万円計上したことなどが主な要因である。
この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の 56.1%から 57.5%に改善し、財務の安定性は十分に確保している。
また、1株当たり純資産額は、前連結会計年度末の 3,443.05円から 3,547.30円となった。
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、営業活動及び投資活動による資金収入が財務活動による資金支出を上回ったため、前連結会計年度末に比べ 822百万円増加し、19,917百万円となった。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前当期純利益 5,661百万円の確保などにより、3,809百万円の資金収入(前連結会計年度は 9,918百万円の資金収入)となった。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による支出はあったものの、投資有価証券の売却などにより、148百万円の資金収入(前連結会計年度は 1,586百万円の資金支出)となった。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
借入金の返済や配当金の支払いなどにより、3,134百万円の資金支出(前連結会計年度は 2,554百万円の資金支出)となった。
当社グループの資金需要については、設備工事業における土地、建物、工事用機械装置・車両運搬具等の設備投資資金、リース事業におけるリース用資産の取得資金並びにM&Aに伴う株式取得資金等である。
資金調達については、連結子会社が銀行借入又は社債発行を行っている以外は、自己資金によりまかなっている。
資金の流動性については、営業債権の回収、営業債務の支払ともに概ね4ヶ月以内に滞りなく処理されており、営業活動に伴う資金を安定的に確保している。
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されている。この連結財務諸表の作成にあたっては、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性のある見積りを必要とする場合がある。こうした見積りについては、過去の実績や様々な要因、仮定等を勘案し、合理的に判断しているが、見積り特有の不確実性により、実際の結果と異なる可能性がある。
詳細については、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載している。