売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E00194 Japan GAAP

売上高

1,974.3億 円

前期

1,859.6億 円

前期比

106.2%

時価総額

1,491.5億 円

株価

3,245 (07/12)

発行済株式数

45,963,802

EPS(実績)

197.70 円

PER(実績)

16.41 倍

平均給与

905.3万 円

前期

898.4万 円

前期比

100.8%

平均年齢(勤続年数)

41.9歳(16.9年)

従業員数

1,687人(連結:1,901人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

当社グループは、当社、連結子会社4社、非連結子会社10社及び持分法適用関連会社1社で構成され、電気、空調、水道衛生設備工事の設計、監理及び施工を主な事業としております。

当社グループの事業に係る位置付けは次のとおりであります。

 

<設備工事業>

当社が受注した工事のうちの一部については、ダイダンサービス関東㈱、ダイダンサービス関西㈱、大電工事㈱、岡山大電設備㈱、九州大電設備㈱、熊本大電設備㈱、ダイダンサービス中部㈱、DAI-DAN INTERNATIONAL ASIA PTE. LTD. に施工を担当させております。

DAI-DAN(THAILAND)CO., LTD. 、DAI-DAN(VIETNAM)CO., LTD. 及びDAI-DAN INTERNATIONAL ASIA PTE. LTD. に対して当社は技術支援を行っております。Presico Engineering Pte. Ltd. はシンガポールを中心に設備工事業を行っております。

<その他>

セラボヘルスケアサービス㈱は、再生医療関連施設に関するコンサルティング及び機器の販売業務を行っております。

台灣大暖股份㈲は、有力な半導体メーカーの集積する台湾で、通常は廃棄されていた使用済みエアフィルターを再生するサービスを行っております。

 

なお、Presico Engineering Pte. Ltd. は2023年2月に発行済株式総数の40.0%を取得し持分法適用関連会社としたものであります。

当社グループは、設備工事業の単一セグメントであります。

 

≪事業の系統図≫

※画像省略しています。

24/06/27

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当社グループに関する財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、連結財務諸表に基づいて分析した内容であります。また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績等の状況及び分析・検討内容

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、コロナ禍の収束により社会経済活動の正常化が進み、内需・外需とも回復が見られ、また好調な企業収益により、産業施設案件を中心に受注が好調に推移した結果、受注工事高が増加しました。

また、前期からの繰越工事及び期中の受注工事の増加に伴い完成工事高も増加となりました。

利益につきましては、資材価格の高騰や人手不足の状況が受注先に認識され、適正な価格で受注できるようになり、完成工事総利益率及び完成工事高の増加を受け、増加となりました。

これを受けまして、受注工事高は、前連結会計年度比46,796百万円増(22.7%)の253,134百万円となりました。

完成工事高は、前連結会計年度比11,469百万円増(6.2%)の197,431百万円となりました。

完成工事総利益は、前連結会計年度比3,593百万円増(15.9%)の26,217百万円となりました。

営業利益は、完成工事総利益の増加により、前連結会計年度比2,449百万円増(29.1%)の10,877百万円となりました。

経常利益は、営業利益の増加により前連結会計年度比2,630百万円増(28.3%)の11,918百万円となりました。

親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益として投資有価証券売却益1,574百万円等を計上し、法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額及び非支配株主に帰属する当期純利益を加減した結果、前連結会計年度比2,460百万円増(37.1%)の9,087百万円となりました。

 

経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)目標とする経営指標」に記載しておりますとおり、当社グループは、2024年度を初年度とする3カ年の中期経営計画「Stage2030 Phase2《磨くステージ》」において、最終年度の2026年度に、連結業績として完成工事高260,000百万円、営業利益16,000百万円を目標としております。また、財務指標はROE10.0%以上、配当方針は配当性向40.0%以上かつDOE4.0%を下限としております。

なお、2024年度の連結業績予想としては、完成工事高250,000百万円、営業利益15,000百万円、ROE10.0%以上、配当性向40.0%以上としております。

当社グループは、総合設備工事から『空間価値創造』企業のリーディンググループを目指しております。国内外の基盤を整備・強化し、ダイダングループとして拡大を図るため、連結売上高、連結営業利益を経営目標としております。本業である設計・施工の連結売上高と連結営業利益が、当社グループ拡大状況を示す特に重要な経営目標と考えております。また、資本効率と株主還元の向上を目的とし、ROE、配当性向、DOEもあわせて経営目標としております。

当連結会計年度、中期経営計画の最終年度目標、今期予想との比較は下記のとおりです。

 

指標等

2023年度

(実績)

2024年度

(今期予想)

2026年度

(中期経営計画)

連結売上高

(百万円)

197,431

250,000

260,000

連結営業利益

(百万円)

10,877

15,000

16,000

ROE

(%)

10.3

10.0以上

10.0以上

連結配当性向

(%)

35.6

40.0以上

40.0以上

 

(2)生産、受注及び販売の実績

当社グループが営んでいる事業である設備工事業では、生産実績を定義することが困難であります。

また、請負形態をとっているため、販売実績という定義は実態に即しておりません。

よって、受注及び完成工事の実績については「(1)経営成績等の状況及び分析・検討内容」において記載しております。

また、当社グループが営む事業の大半は提出会社によるものであるため、以下には提出会社の実績について記載しております。

 

受注工事高及び完成工事高の実績

① 受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高

期別

工事種別

前期繰越

工事高

(百万円)

当期受注

工事高

(百万円)

(百万円)

当期完成

工事高

(百万円)

次期繰越

工事高

(百万円)

第94期

自 2022年4月1日

至 2023年3月31日

管工事

139,346

168,719

308,066

147,596

160,469

電気工事

23,311

27,013

50,325

32,023

18,301

162,658

195,732

358,391

179,619

178,771

(うちリニューアル工事)

35,911

75,815

111,726

79,232

32,493

(うち産業施設工事)

44,575

83,324

127,900

71,323

56,577

(うち海外工事)

12,608

12,268

24,876

13,059

11,817

第95期

自 2023年4月1日

至 2024年3月31日

管工事

160,469

202,647

363,117

157,700

205,416

電気工事

18,301

38,100

56,402

29,229

27,172

178,771

240,747

419,519

186,930

232,588

(うちリニューアル工事)

32,493

73,372

105,866

73,231

32,635

(うち産業施設工事)

56,577

137,389

193,967

78,377

115,590

(うち海外工事)

11,817

7,526

19,343

11,438

7,905

  (注)1.前期以前に受注した工事で、契約の更改により請負金額に変更があるものについては、当期受注工事高にその増減額を含んでおります。したがって、当期完成工事高にも当該増減額が含まれております。

2.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)に一致します。

3.管工事は、空調工事と水道衛生工事から構成されております。

 

② 受注工事高の受注方法別比率

 工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。

期別

工事種別

特命(%)

競争(%)

計(%)

第94期

自 2022年4月1日

至 2023年3月31日

管工事

33.0

67.0

100.0

電気工事

45.1

54.9

100.0

第95期

自 2023年4月1日

至 2024年3月31日

管工事

40.3

59.7

100.0

電気工事

36.2

63.8

100.0

 (注)1.百分比は請負金額比であります。

2.管工事は、空調工事と水道衛生工事から構成されております。

 

③ 完成工事高

期別

工事種別

官公庁(百万円)

民間(百万円)

計(百万円)

第94期

自 2022年4月1日

至 2023年3月31日

管工事

21,409

126,186

147,596

電気工事

5,895

26,127

32,023

27,305

152,314

179,619

第95期

自 2023年4月1日

至 2024年3月31日

管工事

19,099

138,601

157,700

電気工事

4,242

24,987

29,229

23,341

163,589

186,930

(注)1.管工事は、空調工事と水道衛生工事から構成されております。

2.完成工事のうち主なものは次のとおりであります。

第94期の完成工事のうち請負金額10億円以上の主なもの

鹿島建設㈱

九段会館テラス 空調工事

大成・鵜沢建設JV

千葉市役所新庁舎 空調工事

大成建設㈱

イオンネクスト誉田CFC 空調・水道衛生工事

清水建設㈱

アーバンネット名古屋ネクスタビル 空調・水道衛生工事

㈱本間組

一正蒲鉾本社第二工場 空調・水道衛生工事

第95期の完成工事のうち請負金額10億円以上の主なもの

大成建設㈱

文京ガーデン ゲートタワー及び センターテラス

空調・水道衛生工事

Resorts World at Sentosa Private Limited

リゾートワールドセントーサ第2地冷設備機械室(シンガポール)

電気・空調・水道衛生工事

鹿島建設㈱

JASM FAB棟 空調工事

竹中工務店他JV

JPタワー大阪 空調・水道衛生工事

大林組・トヨタT&S建設共同企業体

プライムアースEVエナジー新居第二工場 空調・水道衛生工事

3.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりで

  あります。

第94期

 ㈱大林組   19,517百万円 10.9%

 清水建設㈱  18,270百万円 10.2%

第95期

 清水建設㈱  19,788百万円 10.6%

 ㈱大林組   19,451百万円 10.4%

 

④ 次期繰越工事高(2024年3月31日現在)

工事種別

官公庁(百万円)

民間(百万円)

計(百万円)

管工事

34,908

170,507

205,416

電気工事

4,941

22,231

27,172

39,850

192,738

232,588

(注)1.管工事は、空調工事と水道衛生工事から構成されております。

2.次期繰越工事のうち請負金額15億円以上の主なもの

Rapidus㈱

Rapidus IIM-1建設計画

空調・水道衛生工事

2025年12月完成予定

㈱大林組

関西国際空港第1ターミナルビルリノベーション

空調・水道衛生工事

2026年10月完成予定

国立大学法人大阪大学

大阪大学(吹田)医学部附属病院統合診療棟

電気・空調・水道衛生工事

2025年1月完成予定

清水建設㈱

(仮称)芝浦一丁目計画第1期(S棟)

空調工事

2025年2月完成予定

SMFLみらいパートナーズ㈱

2025年日本国際博覧会 熱供給業務

空調工事

2026年9月完成予定

 

 

(3)財政状態

(資産)

当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末比3,970百万円増(3.7%)の112,090百万円となりました。主な要因は、受取手形・完成工事未収入金等の増加5,276百万円(7.6%)によるものです。固定資産は、前連結会計年度末比8,038百万円増(19.9%)の48,462百万円となりました。主な要因は、投資有価証券の増加2,369百万円(12.6%)及び退職給付に係る資産の増加4,537百万円(39.6%)によるものです。

この結果、総資産は前連結会計年度末比12,009百万円増(8.1%)の160,553百万円となりました。

(負債)

当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末比636百万円減(△1.0%)の60,895百万円となりました。主な要因は、支払手形・工事未払金の減少1,844百万円(△7.9%)によるものです。固定負債は前連結会計年度末比1,083百万円増(23.6%)の5,670百万円となりました。主な要因は、繰延税金負債の増加1,492百万円(56.1%)によるものです。

この結果、負債合計は前連結会計年度末比446百万円増(0.7%)の66,565百万円となりました。

(純資産)

当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末比11,562百万円増(14.0%)の93,987百万円となりました。主な要因は、利益剰余金の増加6,722百万円(9.8%)等によるものです。

この結果、自己資本比率は58.4%(前連結会計年度末は55.4%)となりました。

 

(4)キャッシュ・フローの状況並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末比2,682百万円減(△10.6%)の22,665百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、増加した資金は596百万円(前連結会計年度は15,941百万円の資金の増加)となりました。

主な要因は、税金等調整前当期純利益の計上等の資金の増加要因が、売上債権の増加等の資金の減少要因を上回ったことによるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、減少した資金は603百万円(前連結会計年度は4,729百万円の資金の減少)となりました。

主な要因は、有形固定資産の取得による支出によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、減少した資金は2,829百万円(前連結会計年度は2,218百万円の資金の減少)となりました。

主な要因は、配当金の支払によるものです。

 

当社グループの資本の財源及び資金の流動性について

運転資金及び通常の設備投資資金につきましては、営業循環取引から生じる受取手形及び電子記録債権の決済、並びに完成工事未収入金の回収による資金を運転資金の基礎とし、必要に応じ金融機関から資金の借入れにより調達することとしております。なお、運転資金の効率的な調達を行うため、取引銀行3行と貸出コミットメントライン契約を締結しております。

運転資金需要のうち主なものは、工事原価、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。設備工事業の特性上、入金よりも支出が先行する傾向があり、大型工事については立替額が多額となるケースもあることから、借入による一定の資金余剰が必要となっております。

大規模な設備投資の計画が生じた場合につきましては、計画時点の資金の流動性などを鑑み、都度、調達方法を検討いたします。

当連結会計年度末における借入金(短期及び長期)の残高は3,158百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は22,665百万円となっております。

 

 

(5)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者はこれらの見積りについて過去の実績等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5〔経理の状況〕の連結財務諸表の〔注記事項〕(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)、重要な会計上の見積りは(重要な会計上の見積り)に記載しております。