売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E05425 IFRS

売上高

3,513.6億 円

前期

2,849.0億 円

前期比

123.3%

時価総額

1.02兆 円

株価

1,496.5 (05/01)

発行済株式数

679,120,300

EPS(実績)

79.58 円

PER(実績)

18.80 倍

平均給与

930.7万 円

前期

936.0万 円

前期比

99.4%

平均年齢(勤続年数)

34.7歳(4.0年)

従業員数

704人(連結:15,360人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」
社名変更

3【事業の内容】

当社グループの事業目的は、「インターネットを活用し、健康で楽しく長生きする人を1人でも増やし、不必要な医療コストを1円でも減らすこと」です。社名のエムスリーは医療(Medicine)、メディア(Media)、変容(Metamorphosis)の3つのMを表しています。インターネットというメディアの力を活かして、医療の世界を変えていくことが、当社の設立の志です。

上記の目的の実現に向けて、当社グループでは、以下のような事業を展開しています。

 

当社グループの事業は、国内における医師会員34万人以上(2025年5月2日現在)が利用する医療従事者専門サイト「m3.com」、米国の「MDLinx」や英国の「Doctors.net.uk」等の当社グループが世界中で運営する医療従事者のプラットフォームを中心に様々なサービスの展開をしています。

主なサービスの内容は下記の通りです。

なお、次の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記」に掲げるセグメントの区分と同一です。

また、当連結会計年度より報告セグメント区分を変更しています。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 6 セグメント情報」に記載の通りです。

 

(1) メディカルプラットフォーム

主要サービス

主要サービスの内容

医療関連会社マーケティング支援

「m3.com」のプラットフォーム上で会員医師が主体的、継続的に高頻度で情報を受け取れる「MR君」ファミリーをはじめとする、インターネットを活用した医師への情報提供をサポートするマーケティング支援事業。

調査

医療従事者を対象とした受注型又は定型の各種調査の受託。

一般企業向けマーケティング支援

会員へ医療情報以外のライフサポート情報を提供する「QOL君」等の一般企業向けサービスの提供。

開業・経営サービス

開業準備医師や開業後の診療所の経営支援事業。

「治験君」サービス

「m3.com」上で治験に参加する施設・対象患者を発見する治験支援サービスの提供。

CSO事業

医薬品・医療機器等の営業活動及びマーケティング業務等の受託。

電子カルテ等の開発・販売

医療機関向け電子カルテ等の開発・販売・サポート事業。

医療機器等の開発・販売

医療機関向け医療機器の開発・販売・サポート事業。

 

(2) エビデンスソリューション

主要サービス

主要サービスの内容

CRO事業

臨床開発業務の支援及び大規模臨床研究の支援。

SMO事業

治験実施医療機関における治験業務全般の管理・運営の支援。

PRO事業

臨床開発・臨床研究等の実施に必要な被験者の募集並びに周辺業

務の支援。

 

(3) キャリアソリューション

主要サービス

主要サービスの内容

医療従事者等向け人材サービス

医師、薬剤師向けの総合キャリアサービスの提供。

人材紹介、「m3.com CAREER」等への求人広告掲載等。

 

(4) サイトソリューション

主要サービス

主要サービスの内容

医療機関

医療機関への経営支援、足病及び静脈疾患クリニック等の運営。

ホスピス

ホスピス施設の運営、訪問看護、訪問介護。

居宅訪問看護

訪問看護、通所介護(デイサービス)、居宅介護支援。

メディカルケアレジデンス

長期居住型施設の運営、定期巡回・随時対応型訪問介護看護。

 

 

(5) ペイシェントソリューション

主要サービス

主要サービスの内容

患者サポート事業

入院患者、介護施設利用者等へのCSセットの提供。

 

(6) 海外

主要サービス

主要サービスの内容

マーケティング支援

海外におけるインターネットを利用した製薬会社等の営業、マーケティング支援事業等の提供。

調査

海外における医療従事者を対象とした調査サービス。

医療従事者向け人材サービス

海外における医師向け転職支援サービス及び病院向け医師プロファイルデータベースライセンスの提供等。

治験支援事業

海外における治験実施施設の運営、治験業務の管理・運営支援。

 

 当社グループの事業の系統図は、以下の通りです。

※画像省略しています。

25/06/25

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、入手可能な情報に基づいて当社グループが判断したものです。

 

(1) 経営成績の概況

国内においては、医師会員34万人以上が利用する医療従事者専門サイト「m3.com」を中心に様々なサービスの展開をしています。

メディカルプラットフォームでは、「m3.com」のプラットフォーム上で会員医師が主体的、継続的に高頻度で情報を受け取れる「MR君」ファミリーの各種サービスに加え、会員医療従事者を対象とした調査サービス、会員へ医療情報以外のライフサポート情報を提供する「QOL君」等の一般企業向けマーケティング支援サービス等、顧客の意図や用途により選べるサービスメニューを提供しています。また、次世代MR「メディカルマーケター」の提供や、医療系広告代理店等事業、ならびに医療機関向けの電子カルテの提供等を、グループ各社を通じて展開しています。

エビデンスソリューションでは、臨床開発業務の支援及び大規模臨床研究の支援を行うCRO、治験実施医療機関において治験業務全般の管理・運営を支援するSMO、臨床開発・臨床研究等の実施に必要な被検者の募集並びに周辺業務の支援を行うPRO等の事業を、グループ各社を通じて展開しています。

キャリアソリューションでは、エムスリーキャリア株式会社において、医師、薬剤師向けの求人求職支援サービスの展開を進めています。

サイトソリューションでは、医療機関の運営をサポートする各種サービスを展開しています。

ペイシェントソリューションでは、入院患者や介護施設の利用者等を対象とした患者サポート事業を行っています。

さらに、一般の方々からの健康や疾病に関する質問に「m3.com」登録医師が回答する「AskDoctors」(https://

www.AskDoctors.jp/)や医療福祉系国家試験の対策等の事業を行うエムスリーエデュケーション株式会社等を通じてさまざまなサービス展開を進めています。

海外においては、米国で、医療従事者向けウェブサイト「MDLinx」を運営し、この会員基盤を活かした製薬企業向けサービスの他、医師向けの転職支援サービスや治験支援サービスも展開しています。欧州では、英国で医師向けウェブサイト「Doctors.net.uk」において製薬企業向けサービスの展開を進める他、Vidal Groupを通じてフランス、ドイツ、スペインで医薬品情報データベースの提供を行うとともに、eDoctores Soluciones, S.L.を通じて医療従事者向け診療現場モバイルアプリiDoctusをスペイン及び中南米で提供しています。アジア地域においても順調に事業を拡大しています。

また、日本、米国、欧州、中国、韓国をはじめ、当社グループが世界中で運営する医療従事者向けウェブサイト及び医師パネルに登録する医師は合計で約650万人となっており、医師パネルを活用したグローバルな調査サービスの提供も行っています。

 

当連結会計年度の業績は、以下の通りです。

なお、2024年10月に株式会社エランを子会社化したことに伴い、当連結会計年度より当該事業のセグメントとして「ペイシェントソリューション」を新設しています。

企業結合に伴うセグメントの新設のため、前連結会計年度のセグメント情報について遡及修正は実施しておりません。

(当期の業績)                                    (単位:百万円)

 

2024年3月期

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

2025年3月期

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

比較増減

売上収益

238,883

284,900

+46,017

+19.3%

営業利益

64,381

62,971

△1,410

△2.2%

税引前当期利益

68,840

64,785

△4,055

△5.9%

当期利益

48,549

44,340

△4,209

△8.7%

 

(セグメントの業績)                                 (単位:百万円)

 

2024年3月期

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

2025年3月期

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

比較増減

メディカル

プラットフォーム

セグメント売上収益

93,414

91,566

△1,848

△2.0%

セグメント利益

38,626

34,105

△4,521

△11.7%

エビデンス

ソリューション

セグメント売上収益

26,700

24,244

△2,457

△9.2%

セグメント利益

6,698

4,345

△2,353

△35.1%

キャリア

ソリューション

セグメント売上収益

16,642

20,914

+4,272

+25.7%

セグメント利益

4,781

5,656

+875

+18.3%

サイト

ソリューション

セグメント売上収益

33,025

47,043

+14,017

+42.4%

セグメント利益

3,735

5,422

+1,688

+45.2%

ペイシェント

ソリューション

セグメント売上収益

21,919

+21,919

セグメント利益

824

+824

海外

セグメント売上収益

69,868

80,570

+10,702

+15.3%

セグメント利益

11,695

14,745

+3,050

+26.1%

その他エマージング事業群

セグメント売上収益

2,633

2,453

△180

△6.8%

セグメント利益

△290

1,003

+1,293

調整額

セグメント売上収益

△3,399

△3,809

セグメント利益

△863

△3,130

合計

売上収益

238,883

284,900

+46,017

+19.3%

営業利益

64,381

62,971

△1,410

△2.2%

 

① メディカルプラットフォーム

医療現場のDX化支援等の事業が堅調に推移した一方で、製薬企業の継続的な予算圧縮及び新型コロナウイルス関連プロジェクトの減少影響により利益率の高い製薬マーケティング支援関連の売上が前期比で減少したため、セグメント売上収益は91,566百万円(前期比2.0%減)、セグメント利益は34,105百万円(前期比11.7%減)となりました。

 

② エビデンスソリューション

新型コロナウイルスに関連した治験プロジェクト等の貢献が前期比で減少したことに加え、上期を中心に全体的な受注動向がやや低調に推移したことにより、セグメント売上収益は24,244百万円(前期比9.2%減)、セグメント利益は4,345百万円(前期比35.1%減)となりました。

 

③ キャリアソリューション

医師向け及び薬剤師向けの求人求職支援サービスがいずれも好調に推移したことを主因に、セグメント売上収益は20,914百万円(前期比25.7%増)、セグメント利益は5,656百万円(前期比18.3%増)となりました。

 

④ サイトソリューション

医療機関事業では、M&A支援報酬の増加等が貢献しました。また、ホスピス事業における既存施設の稼働率上昇や新規開設に加え、米国足病事業や株式会社ノアコンツェル等の買収による業績寄与、居宅訪問看護事業における利用者数と利用者当たりケア時間の増加等により、セグメント売上収益は47,043百万円(前期比42.4%増)、セグメント利益は5,422百万円(前期比45.2%増)となりました。

 

⑤ペイシェントソリューション

2024年10月に完了した当社による株式会社エランの公開買付及び子会社化に伴い、当連結会計年度からセグメントとして新設した結果、セグメント売上収益は21,919百万円、セグメント利益は824百万円となりました。

なお、本セグメントには、公開買付に関連する費用も含まれております。

 

⑥ 海外

主に欧州・その他地域の堅調な実績や前年度に買収した事業の新規連結効果により、セグメント売上収益は80,570百万円(前期比15.3%増)となりました。セグメント利益は、北米治験事業の売上減少が前年度から継続したこと、及び2023年に英国で発生した医療従事者による全国規模のストライキ長期化等の事業環境悪化を主因に、同国の医師向けキャリア事業において減損損失を計上したこと等の影響を受けたものの、前年度に計上した北米治験事業における減損損失の剥落により、14,745百万円(前期比26.1%増)となりました。

 

⑦ その他エマージング事業群

セグメント売上収益は2,453百万円(前期比6.8%減)となりました。また、持分法による投資損益の増減により、セグメント利益は1,003百万円(前期は290百万円の損失)となりました。

 

以上の結果、当連結会計年度における当社グループの売上収益は284,900百万円(前期比19.3%増)、営業利益は62,971百万円(前期比2.2%減)、税引前当期利益は64,785百万円(前期比5.9%減)、当期利益は44,340百万円(前期比8.7%減)となりました。

 

(2) 財政状態の概況

資産合計は、前連結会計年度末比90,961百万円増の581,741百万円となりました。流動資産については、現金及び現金同等物が14,729百万円減少した一方、営業債権及びその他の債権が13,119百万円増加したこと等により、前連結会計年度末比2,686百万円増の243,425百万円となりました。非流動資産については、新規連結子会社の取得等によりのれんが16,124百万円、無形資産が43,311百万円増加したこと等により、前連結会計年度末比88,276百万円増の338,316百万円となりました。

負債合計は、前連結会計年度末比44,864百万円増の168,942百万円となりました。流動負債については、営業債務及びその他の債務が11,064百万円増加したこと等により、前連結会計年度末比14,945百万円増の82,114百万円となりました。非流動負債については、繰延税金負債が14,790百万円、その他の金融負債が9,876百万円増加したこと等により、前連結会計年度末比29,919百万円増の86,829百万円となりました。

資本合計は、前連結会計年度末比46,098百万円増の412,799百万円となりました。剰余金の配当14,259百万円を行った一方、親会社の所有者に帰属する当期利益40,484百万円を計上したこと等により、利益剰余金が26,278百万円増加したこと、新規連結子会社の取得等により非支配持分が19,577百万円増加したこと等によります。

 

(3) キャッシュ・フローの概況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末残高より14,729百万円減少し、134,933百万円となりました。

営業活動によるキャッシュ・フローは、51,743百万円の収入(前期は58,310百万円の収入)となりました。収入の主な内訳は、税引前当期利益64,785百万円、支出の主な内訳は、法人所得税の支払額20,767百万円です。

投資活動によるキャッシュ・フローは、39,149百万円の支出(前期は39,456百万円の支出)となりました。主に連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出38,934百万円が発生しています。

財務活動によるキャッシュ・フローは、27,165百万円の支出(前期は9,432百万円の収入)となりました。主に親会社の株主への配当金の支払額14,257百万円、借入金の返済による支出13,393百万円が発生しています。

 

(4) 生産、受注及び販売の状況

① 生産実績

 当社グループは、製品の生産を行っていないため、記載すべき事項はありません。

 

② 受注実績

当社グループは、実績に応じて売上が計上される契約がほとんどであり、受注時に受注金額を確定することが困難な状況であるため、記載を省略しています。

 

③ 販売実績

セグメント別の当連結会計年度における販売実績は、次の通りです。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

前年同期比

メディカルプラットフォーム

(百万円)

88,181

△2.6%

エビデンスソリューション

(百万円)

24,020

△9.0%

キャリアソリューション

(百万円)

20,882

+25.8%

サイトソリューション

(百万円)

47,030

+42.5%

ペイシェントソリューション

(百万円)

21,919

海外

(百万円)

80,506

+15.3%

報告セグメント計

(百万円)

282,540

+19.5%

その他エマージング事業群

(百万円)

2,361

△7.0%

合計

(百万円)

284,900

+19.3%

(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しています。

2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、前連結会計年度及び当連結会計年度における各販売先への当該割合が100分の10未満のため、記載を省略しています。

(5) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

① 重要性がある会計方針及び重要な会計上の見積り

 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに準拠して作成しています。この連結財務諸表の作成に当たって、連結決算日における財政状態及び報告期間における経営成績に影響を与える見積り、予測を必要としています。当社グループは、過去の実績や状況を踏まえ、合理的と判断される前提に基づき、継続してこの見積り、予測の評価を実施しています。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 4 重要な会計上の見積り及び判断方針」に記載の通りです。

 

② 当連結会計年度の経営成績に関する認識及び分析・検討内容

当連結会計年度の経営成績に関する認識及び分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績の概況、(2)財政状態の概況、(3)キャッシュ・フローの概況」に記載の通りです。

 

③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析

当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期利益64,785百万円を計上したことを主な要因に、51,743百万円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出等により39,149百万円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは親会社の株主への配当金の支払等により27,165百万円の支出となりました。これらの結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より14,729百万円減少し、134,933百万円となりました。

当社はこの資金により、今後更に経営基盤を強化し、新たな事業展開に備えるための新規投資や出資等による支出に、機動的に対応していきます。

余剰資金の運用については、市場リスクや与信リスクを極めて限定的なものにする保守的な運用を行う方針としており、規模、期間を勘案した適切な手段による資金運用を行っています。

 

④ 経営成績に重要な影響を与える要因、今後の方針等について

経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載の通りです。また、経営方針・経営戦略等については「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の通りです。