株式会社フライングガーデン

ブランドなど:フライングガーデン
小売業飲食店スタンダード

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最終更新:

E03432 Japan GAAP

売上高

72.4億 円

前期

64.9億 円

前期比

111.5%

時価総額

39.5億 円

株価

2,725 (05/02)

発行済株式数

1,449,168

EPS(実績)

201.30 円

PER(実績)

13.54 倍

平均給与

457.4万 円

前期

398.5万 円

前期比

114.8%

平均年齢(勤続年数)

37.6歳(12.3年)

従業員数

168人

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

 当社は「私達は人類の幸せを向上させるために、思いやりの心を持つ優秀な人財を採用育成し、社員の幸せと、お客様満足度日本一の企業を目指し、適正利潤を確保し、社会貢献致します。」という経営理念のもとに、爆弾ハンバーグをメニューの中心とした郊外型レストラン「フライングガーデン」の直営多店舗展開を事業の主たる内容としております。当社の出店形態は、郊外型のロードサイド店を中心とし、出店地域は栃木県・群馬県・茨城県・埼玉県・千葉県となっております。

 事業の系統図は、次のとおりであります。

※画像省略しています。

23/06/23

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

①経営成績の状況

 当事業年度におけるわが国経済は、数度の新型コロナウイルス感染症再拡大の波があったものの、行動規制は行われず、社会経済活動の正常化が進み、持ち直しの動きが見られました。しかしながら、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、急激な円安、エネルギー資源価格や原材料価格の高騰等により、依然として先行きが不透明な状況が続いております。

 外食業界におきましては、行動規制の解除により個人消費の緩やかな回復基調が見られたものの、円安等の影響によるエネルギー資源価格や原材料価格の高騰等により、依然として厳しい経営環境が続いております。

 このような環境下で、当社は衛生管理の徹底及び感染予防対策を引き続き行ってまいりました。また、原材料価格の高騰等を受けて、販売価格を改定いたしました。営業面では、公式アプリ等を利用した販売促進に加え、11月には、創業祭企画として期間限定「超大型爆弾ハンバーグ」の販売を実施し、好評をいただきました。

 店舗数につきましては、当事業年度中に出退店を行いませんでしたので、前期末と変わらず58店舗でした。

 当事業年度の業績につきましては、依然として厳しい状況ではありましたが、営業時間短縮等の各種要請がない通常営業を行ったことや、期間限定「超大型爆弾ハンバーグ」の投入等の販売促進により、来客数、売上高共に堅調に推移し、売上高は7,236,082千円(前年同期比11.5%増)となりました。

 利益面では、売上高が増加したこと、また、原材料費や水道光熱費の上昇があったものの価格改定が奏功したことにより当事業年度の営業利益は449,025千円(前年同期比95.4%増)、助成金収入100,695千円を営業外収益に計上したことから経常利益は571,686千円(前年同期比9.7%減)、減損損失104,972千円を特別損失に計上したこと等により当期純利益は291,722千円(前年同期比15.4%減)と、増収かつ営業利益段階では大幅に増益となったものの、前年同期に比べ助成金収入が287,974千円減少したことにより経常利益及び当期純利益は減益となりました。

 

②財政状態の状況

 当事業年度末の資産の状況につきましては、流動資産は前事業年度末と比べて78,322千円増加し、1,673,964千円となりました。これは主として売掛金及び前払費用の増加によるものであります。固定資産につきましては前事業年度末と比べて16,927千円減少し、2,307,541千円となりました。これは主として有形固定資産の減少によるものであります。

 この結果、総資産は前事業年度末に比べて61,395千円増加し、3,981,506千円となりました。

 負債の状況につきましては、流動負債は前事業年度末と比べて201,734千円減少し、863,569千円となりました。これは主として未払金及び未払法人税等の減少によるものであります。固定負債につきましては前事業年度末と比べて14,764千円増加し、527,749千円となりました。これは主として役員退職慰労引当金及び退職給付引当金の増加によるものであります。
 この結果、総負債は前事業年度末に比べて186,969千円減少し、1,391,319千円となりました。

 純資産の状況につきましては、前事業年度末に比べて248,365千円増加し、2,590,186千円となりました。これは主として配当金の支払及び当期純利益の計上によるものであります。

 

③キャッシュ・フローの状況

 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末と比べ6,600千円増加し、1,111,934千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当事業年度における営業活動の結果得られた資金は、416,642千円(前年同期比44.5%減)となりました。これは主に税引前当期純利益464,747千円を計上したことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当事業年度における投資活動の結果使用した資金は366,756千円(前年同期比341.7%増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出394,829千円を計上したことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当事業年度における財務活動の結果使用した資金は43,285千円(前年同期比29.8%増)となりました。これは配当金の支払額43,285千円を計上したことによるものであります。

 

④生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

生産実績を品目別に示すと、以下のとおりであります。

品 目

第41期

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

第42期

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

金額

 構成比

金額

 構成比

 

千円

千円

ハンバーグ

625,277

100.0

828,973

100.0

625,277

100.0

828,973

100.0

(注)1 上記は、栃木工場における生産実績であります。

2 金額は製造原価によって表示しております。

 

b.食材等仕入実績

 第41期及び第42期の食材等仕入実績を品目別に示すと、次のとおりであります。

品 目

第41期

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

第42期

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

金額(千円)

構成比(%)

金額(千円)

構成比(%)

肉類

820,452

47.3

1,001,281

49.5

米穀類

129,052

7.4

120,118

5.9

ドリンク類

112,318

6.5

130,675

6.5

青果類

122,645

7.1

145,283

7.2

その他

551,486

31.7

624,099

30.9

1,735,954

100.0

2,021,458

100.0

 (注) 金額は仕入価額によって表示しております。

 

c.受注実績

 当社は、最終消費者へ直接販売する飲食業を行っておりますので、受注状況は記載しておりません。

d.販売実績

 第42期における販売実績を事業部門別に示すと、次のとおりであります。なお当社は一般顧客を対象とした店舗販売ですので、特定の販売先はありません。

事業部門

第42期

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

前年同期比(%)

ファミリーレストラン部門(千円)

7,236,082

111.5

 

e.収容能力及び収容実績

地域

第41期

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

第42期

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

客席数

(席)

構成比

(%)

来店客数

(千人)

構成比

(%)

客席数

(席)

構成比

(%)

来店客数

(千人)

構成比

(%)

栃木県

1,381

28.0

1,416

27.8

1,381

28.5

1,450

27.3

群馬県

856

17.4

1,007

19.8

856

17.7

1,033

19.4

埼玉県

1,438

29.2

1,456

28.5

1,360

28.0

1,530

28.8

茨城県

911

18.5

846

16.6

911

18.8

896

16.9

千葉県

338

6.9

374

7.3

338

7.0

403

7.6

合計

4,924

100.0

5,101

100.0

4,846

100.0

5,315

100.0

 (注) 客席数は、各店舗座席数を営業日数で加重平均して計算しております。

f.地域別販売実績

地域

第41期

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

第42期

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

販売高(千円)

構成比(%)

販売高(千円)

構成比(%)

栃木県

1,825,527

28.1

1,990,010

27.5

群馬県

1,245,774

19.2

1,372,263

19.0

埼玉県

1,846,773

28.5

2,086,738

28.8

茨城県

1,085,072

16.7

1,226,292

16.9

千葉県

487,784

7.5

560,777

7.8

合計

6,490,932

100.0

7,236,082

100.0

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、事業年度末現在において判断したものであります。

 また、セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、当社はファミリーレストラン事業の単一セグメントであることから記載を省略いたします。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社の当事業年度の経営成績等は、前事業年度に比べて増収及び営業利益段階では増益となり、経常利益及び当期純利益は減益となりました。増収の要因としては、制限のない営業を行ったこと及び爆弾ハンバーグを中心とした販売促進の取り組みが奏功したことによるものです。営業利益の大幅な増益の要因としては、売上高が堅調に推移し、売上総利益が増加したことによるものです。経常利益及び当期純利益の減益要因としては助成金収入が減少したことが主な要因として考えられます。

 当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、人件費の上昇及び円安等による原材料費や経費の高騰があります。これに対して、労働環境の整備と省力化による人件費の抑制、仕入方法の改善や価格の改訂も含め、お客様にご支持頂ける店舗の開発に取り組んでまいります。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容及び資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当社の当事業年度のキャッシュ・フローは、助成金の受取額の減少及び法人税等の支払額の増加を主因とする営業キャッシュ・フローの減少や有形固定資産の取得による支出の増加を主因とする投資キャッシュ・フローの使用の増加等により、現金及び現金同等物の期末残高は前期とほぼ同額となりました。

 当社の資本の財源及び資金の流動性については、運転資金は、修繕費他営業費用になります。設備資金は、店舗の改装等です。資金については、利益及び内部留保を考慮しながら、最低限の銀行借り入れを活用しております。リースに関しては条件等を考慮して活用する方針です。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、当社の経営陣は決算日における資産・負債の金額、並びに報告期間における収益・費用の金額のうち、見積りが必要となる事項について、過去の実績、現在の状況を勘案して可能な限り正確な見積りを行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これら見積りと異なる場合があります。

 当社の財務諸表で採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1(1)財務諸表 注記事項」に記載しておりますが、以下の会計方針及び見積りが財務諸表に大きな影響を及ぼすと考えております。

 

a.固定資産の減損

 当社は、郊外型レストラン「フライングガーデン」を多店舗展開しており、店舗に係る多額の固定資産を保有しております。

 固定資産の減損については、キャッシュ・フローを生み出す最小単位として店舗を基本としたグルーピングを行っており、固定資産の回収可能価額が帳簿価額を下回った場合には減損処理を行っております。回収可能価額の評価にあたっては、将来キャッシュ・フローや資産グループの時価等の仮定を用いて合理的に見積りを行っておりますが、今後、店舗の業績悪化や地価等の大幅な下落等が生じた場合には、新たに減損損失が発生する可能性があります。