E00584 Japan GAAP
前期
54.9億 円
前期比
96.9%
株価
967 (03/28)
発行済株式数
3,092,623
EPS(実績)
151.71 円
PER(実績)
6.37 倍
前期
499.2万 円
前期比
101.5%
平均年齢(勤続年数)
46.1歳(18.1年)
従業員数
130人(連結:340人)
当社グループ(当社および当社の関係会社)は、当社と連結子会社3社(オーベクステクノロジー株式会社、オーベクスメディカル株式会社および天津奥貝庫斯技研有限公司)およびその他の関係会社1社の計5社で構成されております。テクノ製品(サインペン先、コスメチック用ペン先)およびメディカル製品(医療機器)の製造販売を主な事業内容とし、さらに不動産の賃貸をしております。
その他の関係会社である昭和化学工業株式会社は、当社発行済株式総数の15.24%を所有しておりますが、役員兼務以外の関係(販売、技術、生産、人事等)はありません。
当社グループの事業に係わる位置付けおよびセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。
事業の系統図は、次のとおりです。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要および経営者の視点による分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりましては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績や現状を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。
また、特に重要な会計上の見積りは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
当社グループの当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ3.1%減の5,315百万円となりました。テクノ製品事業では、中国を含めたアジア地域の売上が好調に推移したものの、ヨーロッパ地域および国内売上が伸び悩みました。メディカル製品事業では、長期化したコロナ禍の影響により営業活動に制約がかかる中、プロモーション活動および収益確保に注力しました。その結果、国内売上高は前連結会計年度に比べ6.4%減の2,041百万円、海外売上高は0.9%減の3,273百万円となりました。
販売費及び一般管理費は、コロナ禍による営業活動の自粛が緩和されつつあるものの、物流コストを含めた物価の高騰が続いており、当連結会計年度は1,256百万円(前連結会計年度は1,256百万円)となり、営業利益は売上の減少により前連結会計年度に比べ11.8%減の623百万円となりました。
経常利益は、補助金収入はありましたが、為替差益の減少などにより、前連結会計年度に比べ12.1%減の639百万円となりました。
親会社株主に帰属する当期純利益は、固定資産売却益はありましたが、前連結会計年度に比べ12.5%減の469百万円となりました。
営業利益率は11.7%となり、前年同期比1.2ポイント減少しました。経常利益率は12.0%となり、前年同期比で1.2ポイント減少しました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
(テクノ製品事業)
テクノ製品事業では、筆記具用サインペン先、コスメチック用ペン先などの筆記具分野や化粧用途の部材を製造販売しております。当連結会計年度は、中国を含めたアジア地域の売上が好調に推移したものの、ヨーロッパ地域および国内売上が伸び悩んだ結果、売上高は前連結会計年度に比べ4.4%減の3,894百万円、セグメント利益は6.2%減の831百万円となりました。セグメント利益率は21.4%となり、前連結会計年度に比べ0.4ポイント減少しました。
海外売上割合の高いテクノ製品事業では、既存顧客に加え成長市場である中国および新興国へ積極的な営業活動を進めております。新型コロナウイルス感染症は収束しつつありますが、サプライチェーンの混乱は続いており、物流コスト、エネルギー価格および原材料価格の高騰などによりグローバル市場は引き続き環境悪化が懸念されます。このような事業環境を背景として、原材料および生産体制の見直しによる価格競争力の向上や高付加価値商品の開発が当面の課題になると判断しており、生産性向上によるコストダウン、開発力の強化などに注力してまいります。
(メディカル製品事業)
メディカル製品事業は、長期化したコロナ禍の影響により営業活動に制約がかかる中、プロモーション活動および収益確保に注力しました。その結果、当連結会計年度の売上高は前連結会計年度に比べ0.7%増の1,420百万円、セグメント利益は30.4%減の102百万円となりました。セグメント利益率は7.2%となり、前連結会計年度に比べ3.2ポイント減少しました。
主力製品のベセルフューザーは、麻酔領域および化学療法領域向けの製品が高い評価を得ております。長期化したコロナ禍の影響を受けて売上は低調に推移しておりますが、新型コロナウイルス感染症が収束するにつれて回復基調に向かうものと判断しております。引き続き、公開講座や学界におけるプロモーション活動に努めるとともに、医療従事者との連携強化や取引先との協働による製品開発や新診療分野への拡販を推進し、グローバル市場への展開を目指してまいります。もう1つの主力製品であるガイドワイヤーは、積極的な営業活動の継続と品質の維持に努めてまいります。
メディカル製品事業では、医療機器の販売を通じて患者様の痛みからの解放や健康回復に繋げることが、社会貢献の一環となることと認識しており、今後も医療機器の提供という継続的な社会貢献を通じて、企業価値の向上を図ってまいります。
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ113百万円減少し、9,328百万円となりました。これは主に、有形固定資産155百万円などが減少したことによるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ530百万円減少し、3,494百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金157百万円、未払法人税等125百万円、長期借入金103百万円などが減少したことによるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ416百万円増加し、5,833百万円となりました。これは主に、利益剰余金325百万円などが増加したことによるものであります。
自己資本比率は62.5%となり、前連結会計年度に比べ5.2ポイント増加しました。
③ キャッシュ・フローの状況並びに資本の財源及び資金の流動性についての分析
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ47百万円減少し、2,388百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、338百万円の資金の増加(前年 1,000百万円の資金の増加)となりました。これは主に、法人税等の支払額271百万円はあるものの、税金等調整前当期純利益680百万円などがあったことによるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、183百万円の資金の減少(前年 189百万円の資金の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の売却による収入109百万円はあるものの、有形固定資産の取得による支出270百万円などがあったことによるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、205百万円の資金の減少(前年 265百万円の資金の減少)となりました。これは主に、長期借入れによる収入1,050百万円はあるものの、長期借入金の返済による支出1,153百万円、配当金の支払による支出76百万円などがあったことによるものであります。
当社グループの主要な資金需要は、製品製造のための原材料費、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用並びに当社グループの設備投資等に係る投資であります。
これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金のほか、金融機関からの借入による資金調達にて対応していくこととしております。
また、グループ内での資金管理は当社が一元管理を行うことで、資金効率の向上を図っております。
イ 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 金額は、販売価格によっております。
2 セグメント間取引については、相殺消去しております。
ロ 受注実績
受注生産は行っておりません。
ハ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) セグメント間取引については、相殺消去しております。