E00776 Japan GAAP
前期
2.56兆 円
前期比
100.5%
株価
7,104 (05/01)
発行済株式数
1,984,995,865
EPS(実績)
239.02 円
PER(実績)
29.72 倍
前期
886.5万 円
前期比
98.8%
平均年齢(勤続年数)
41.3歳(19.2年)
従業員数
3,881人(連結:27,274人)
当社グループは、当社、子会社135社及び関連会社12社(2025年3月31日現在)により構成され、塩化ビニル樹脂、か性ソーダ等の製造・販売を主体とする「生活環境基盤材料事業」、半導体シリコン、希土類磁石、フォトレジスト、マスクブランクス、合成石英製品等の製造・販売を主体とする「電子材料事業」、シリコーン、セルロース誘導体、金属珪素等の製造・販売を主体とする「機能材料事業」、信越ポリマーグループの事業およびエンジニアリングをはじめとする各種役務提供を行う「加工・商事・技術サービス事業」を営んでおり、当社及び関係会社が製造・販売等を分担し、相互に協力して、事業活動を展開しています。
事業内容と当社及び主な関係会社の当該事業における位置付けは、おおむね次のとおりです。
なお、次表の区分は、「第5 経理の状況 1.(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一です。
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区分 |
主要製品及び商品名 |
主要な会社 |
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生活環境 基盤材料 事業 |
塩化ビニル樹脂、か性ソーダ、 メタノール、クロロメタン、 ポバール |
国内 |
当社、鹿島電解㈱、鹿島塩ビモノマー㈱、日本酢ビ・ポバール㈱、 その他4社 (計8社) |
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海外 |
シンテックINC.、シンエツPVC B.V.、CIRES,Lda.、 シンエツインターナショナルヨーロッパB.V.、K-Bin,INC.、 その他2社 (計7社) |
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電子材料 事業 |
半導体シリコン、希土類磁石 (電子産業用・一般用)、 半導体用封止材、 LED用パッケージ材料、 フォトレジスト、 マスクブランクス、 合成石英製品 |
国内 |
当社、信越半導体㈱、直江津電子工業㈱、長野電子工業㈱、 三益半導体工業㈱、直江津精密加工㈱、信越石英㈱、 その他3社 (計10社) |
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海外 |
シンエツハンドウタイアメリカINC.、S.E.H.マレーシアSDN.BHD、 台湾信越半導体(股)、シンエツハンドウタイヨーロッパLTD.、S.E.H.シャーラムSDN.BHD.、 シンエツエレクトロニクスマテリアルズシンガポールPTE.LTD.、 シンエツマグネティクスフィリピンInc.、 シンエツマレーシアSDN.BHD.、 シンエツマグネティックマテリアルズベトナムCo.,Ltd. その他18社 (計27社) |
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機能材料 事業 |
シリコーン、 セルロース誘導体、金属珪素、 合成性フェロモン、 塩ビ・酢ビ共重合樹脂、 液状フッ素エラストマー、 ペリクル |
国内 |
当社、日信化学工業㈱、 その他9社 (計11社) |
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海外 |
シンエツシリコーンズタイランドLTD.、 アジアシリコーンズモノマーLTD.、 信越有机硅国際貿易(上海)有限公司、韓国信越シリコーン㈱、 台湾信越シリコーン(股)、 シンエツシリコーンズオブアメリカINC.、 SEタイローズ GmbH & Co. KG、SEタイローズ USA,Inc.、 シムコアオペレーションズPTY.LTD.、 その他22社 (計31社) |
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加工・商事・ 技術サービス 事業 |
樹脂加工製品、 技術・プラント輸出、 商品の輸出入、 エンジニアリング |
国内 |
当社、信越ポリマー㈱(東証プライム上場)、 信越エンジニアリング㈱、信越アステック㈱、 信越ファインテック㈱、 その他21社 (計26社) |
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海外 |
シンエツポリマー(マレーシア)SDN.BHD.、 シンエツポリマーヨーロッパB.V.、 シンエツポリマーアメリカINC.、 蘇州信越聚合有限公司、 その他27社 (計31社) |
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《事業系統図》
※画像省略しています。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の経営成績、財政状態及びキャッ
シュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度の業績は、売上高は、前期に比べ6.1%(1,463億1千2百万円)増加し、2兆5,612億4千9百万円となりました。営業利益は、前期に比べ5.9%(410億6千7百万円)増加し、7,421億5百万円となり、経常利益も、前期に比べ4.2%(333億1千5百万円)増加し、8,205億4千3百万円となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に比べ2.7%(138億8千1百万円)増加し、5,340億2千1百万円となりました。
セグメントごとの経営成績の概要及びその分析等は、次のとおりです。
生活環境基盤材料事業
塩化ビニルに関しては、昨年4~6月において主要地域で価格が上昇し、7~9月でさらに水準の改善ないし維持することができましたが、10~12月では地域によって様相が異なりました。今年1~3月でも値上げできた地域とそうでない地域に分かれました。か性ソーダについては、昨年4~6月で値上げを実施し、その後しばらく一進一退の情勢が続きましたが、今年1~3月で改善が見られました。
その結果、当セグメントの売上高は、前期に比べ3.1%(312億9千6百万円)増加し、1兆415億7千1百万円となり、営業利益は、前期に比べ9.5%(304億9千5百万円)減少し、2,914億6千6百万円となりました。
電子材料事業
半導体市場は、調整局面からの回復は用途・分野によりまだら模様でした。そのような事情のなか、伸びの強い市場にシリコンウエハー、フォトレジスト、マスクブランクス等の半導体材料を出荷することに注力しました。希土類磁石は、堅調なハードディスクドライブ用の需要に応える一方、車載市場への拡販に努力しました。
その結果、当セグメントの売上高は、前期に比べ9.9%(838億7千万円)増加し、9,343億1千2百万円となり、営業利益は、前期に比べ19.3%(525億9千5百万円)増加し、3,247億6千万円となりました。
機能材料事業
汎用製品群で中国経済の不振に起因する在庫調整や市況軟化が続きましたが、引き続き機能性の高い製品群の販売を増やすことで収益を補うことに努めました。
その結果、当セグメントの売上高は、前期に比べ5.5%(233億9千2百万円)増加し、4,486億4千2百万円となり、営業利益は、前期に比べ17.7%(150億1千8百万円)増加し、1,000億2千2百万円となりました。
加工・商事・技術サービス事業
半導体ウエハー関連容器は工程内用を中心に需要が堅調に推移しました。自動車関連製品ではEVバッテリー用延焼防止クッションの生産を開始しました。
その結果、当セグメントの売上高は、前期に比べ6.0%(77億5千3百万円)増加し、1,367億2千2百万円となり、営業利益は、前期に比べ19.2%(46億3千5百万円)増加し、287億9千1百万円となりました。
また、財政状態ですが、当連結会計年度末(以下「当期末」という。)の総資産は、前連結会計年度末(以下「前期末」という。)に比べ、4,886億2千7百万円増加し、5兆6,366億1百万円となりました。主に、円安に伴う在外連結子会社資産の円換算額の増加、及び高水準な投資が続いたことによる有形固定資産の増加によります。
当期末負債合計は、前期末に比べ751億1千5百万円増加し、7,990億1千6百万円となりました。
当期末純資産合計は、前期末に比べ4,135億1千2百万円増加し、4兆8,375億8千5百万円となりました。主な増減内訳は、親会社株主に帰属する当期純利益5,340億2千1百万円、円安に伴う為替換算調整勘定の増加2,677億6千3百万円、減少として配当金の支払2,047億2千4百万円、自己株式の取得1,939億8千8百万円です。
この結果、自己資本比率は82.7%から0.1ポイント低下し、82.6%となり、1株当たり純資産額は、前期に比べ242円31銭増加し、2,375円48銭となりました。
投下資本利益率(ROIC)は19.4%から1.2ポイント低下し、18.2%となり、自己資本利益率(ROE)は、12.8%から0.8ポイント低下し、12.0%となりました。年間配当金は、前期に比べ6円増の1株当たり106円の予定です。これにより、純資産配当率(DOE)は4.9%から0.2ポイント低下し4.7%となり、配当性向は38.5%から0.8ポイント増加し39.3%となる予定です。
②キャッシュ・フローの状況
当期末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前期末に対して49.6%(2,926億1百万円)増加し、8,827億3千6百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度の営業活動の結果得られた資金は8,819億3千4百万円(前期比1,267億5千1百万円増加)となりました。これは、税金等調整前当期純利益8,262億2千9百万円、減価償却費2,383億5千7百万円などにより資金が増加した一方、法人税等の支払額が1,870億2千万円などで資金が減少したものです。
投資活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度の投資活動の結果使用した資金は1,425億5千3百万円(前期比9,566億5千5百万円減少)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出4,394億7千3百万円、定期預金の純減額3,288億3千7百万円などによります。
財務活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度の財務活動の結果使用した資金は4,549億5百万円(前期比854億3千9百万円増加)となりました。その内容は、配当金の支払額2,047億2千4百万円、自己株式の取得による支出1,939億8千8百万円などです。
③生産、受注及び販売の実績
当社グループ(当社及び連結子会社)は、市場の変化に柔軟に対応して生産活動を行っており、生産実績は販売実績と傾向が類似しているため、記載を省略しています。また、当社グループは主として見込み生産を行っているため、受注実績を記載していません。
販売実績については「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお、文
中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度において、米国で連邦準備理事会が政策金利の引き下げを開始し、米国景気が総じて堅調さを維持したものの、新政権の打ち出す関税ほかの政策が個人消費や企業投資を下振れさせる傾向が見られ始めました。欧州では金融緩和がなされるとともにドイツが財政出動することを決め、経済情勢の改善が期待されるようになりました。中国がようやく景気対策を講じ始めましたが、供給過剰が政策の一環としてなされているかのようで輸出は収まりませんでした。貿易摩擦が地政学的リスクを高めており、注意は怠れません。そのような情況の中にあって当社は、顧客との意思疎通を密に保ち、求められる品質の製品を安定供給し、機敏な販売を遂行しました。その結果、営業利益は前期に対し6%の増益となり、経常利益も4%の増益となりました。海外子会社からの配当を今期から実施したことに基づく税金費用の一時的な増加にもかかわらず、純利益でも3%の増益となりました。事業の成長と業績の伸長に一段と力を注いでいきます。そのためにも、顧客にとって価値ある製品の開発を急ぎ、かつ顧客と市場からの要望・需要に適時に応えられるよう、中長期の展望を持って投資を積極的に実施していきます。
セグメントごとの経営成績及び財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「(1)経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
当社の連結会計年度末の現・預金及び譲渡性預金を含む有価証券(流動資産)の合計額は1兆8,116億7千9百万円(期間が3カ月を超える分を含む)と流動性を十分に確保しています。また、「1.主要な経営指標等の推移(1)連結経営指標等」に記載のとおり、安定的に「営業活動によるキャッシュ・フロー」を獲得していることから、当面の間は運転資金や設備投資への対応も問題ないと考えています。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5.経理の状況 (重要な会計上の見積り)」に記載しています。