売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E00842 Japan GAAP

売上高

349.3億 円

前期

353.3億 円

前期比

98.9%

時価総額

125.6億 円

株価

2,060 (04/24)

発行済株式数

6,099,192

EPS(実績)

535.81 円

PER(実績)

3.84 倍

平均給与

669.3万 円

前期

701.9万 円

前期比

95.4%

平均年齢(勤続年数)

47.3歳(20.2年)

従業員数

374人(連結:846人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社13社、関連会社6社及びその他の関係会社1社により構成されており、機能性顔料、電子素材の製造・販売の事業を主たる業務としております。

 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。

 

(1)機能性顔料

 磁性粉末材料及び各種着色材料等の製造・販売を当社が中心となって行っております。

 東京色材工業㈱は、有機顔料の製造・販売を行っております。

 また、中国における事業活動として、浙江華源顔料股份有限公司は、無機顔料の製造・販売を行っております。

 

(2)電子素材

 当社は電子機器の素材としてのフェライトコンパウンド・フェライト材料等の製造・販売を行っており、戸田塑磁材料(浙江)有限公司及び戸田工業アジア(タイランド)Co.,Ltd.は、フェライト磁性コンパウンド等の製造・販売を、浙江東磁戸田磁業有限公司は、ボンドフェライト材料の製造・販売を行っております。戸田イスCORPORATIONは磁性材料の製造・販売を、戸田麦格昆磁磁性材料(天津)有限公司は希土類磁性コンパウンド等の製造・販売を、江門協立磁業高科技有限公司は射出成型磁石等の製造・販売を行っております。

 また、戸田アドバンストマテリアルズInc.及び㈱セントラル・バッテリー・マテリアルズはリチウムイオン電池用正極材料の前駆体の製造・販売を行っております。BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社は、リチウムイオン電池用正極材料の製造・販売を行っております。

 美戸先進材料股份有限公司は、リチウムイオン電池用正極材料等の原料を製造・販売しております。

 

 なお、主要な関係会社における異動は以下のとおりであります。

(機能性顔料)

 当連結会計年度において、当社の連結子会社であった戸田聯合実業(浙江)有限公司は、当社が保有する持分の全てを譲渡したことに伴い、連結の範囲から除外しております。

 

(電子素材)

 当連結会計年度において、当社の連結子会社であった戸田磁鉄(深圳)有限公司は、清算が結了したことに伴い、連結の範囲から除外しております。

 

 事業の系統図は、次のとおりであります。

 

 

※画像省略しています。

 

 

23/06/29

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度(以下、「当期」という)における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

①経営成績の状況

 

売上高

(百万円)

営業利益

(百万円)

経常利益

(百万円)

親会社株主に帰属

する当期純利益

(百万円)

1株当たり

当期純利益

(円)

当期

34,934

1,367

3,349

3,268

566.50

前期

35,332

2,519

4,184

3,116

540.59

増減率(%)

△1.1

△45.7

△20.0

4.9

4.8

 

 当期の業績は、売上高は34,934百万円(前期比1.1%減)、営業利益は1,367百万円(前期比45.7%減)、経常利益は3,349百万円(前期比20.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,268百万円(前期比4.9%増)となりました。

 

セグメント別の状況は、次のとおりであります。

 

売上高

セグメント利益

前期

(百万円)

当期

(百万円)

増減率(%)

前期

(百万円)

当期

(百万円)

増減率(%)

機能性顔料

13,568

14,730

8.6

2,124

2,001

△5.8

電子素材

22,226

20,653

△7.1

3,285

2,389

△27.3

消去又は全社

△461

△448

△2,890

△3,023

合計

35,332

34,934

△1.1

2,519

1,367

△45.7

 

(機能性顔料)
 第3四半期連結会計期間において、連結子会社であった戸田聯合実業(浙江)有限公司の出資持分を譲渡したものの、市場の需要は前期に引き続き旺盛であり、主に複写機・プリンター向け材料、塗料向け材料、触媒向け材料が好調に推移したことから、売上高は前期比8.6%増の14,730百万円となりました。一方、セグメント利益については、原材料・エネルギー価格高騰の影響及び売上商品構成の変化により、前期比5.8%減の2,001百万円となりました。

 

(電子素材)
 世界最高レベルの磁気特性を持つ希土類ボンド磁石材料の売上は主に自動車用のモーター用途として、前期より伸長いたしました。また、2021年8月13日に子会社化した江門協立磁業高科技有限公司は年間を通じて業績に寄与いたしました(前期は第3四半期連結会計期間より損益計算書を連結)。しかしながら、半導体不足及びICT機器の需要低迷による在庫調整等の影響により、誘電体材料等の売上が低迷いたしました。加えて、原材料・エネルギー価格高騰の影響により、売上高は前期比7.1%減の20,653百万円、セグメント利益は前期比27.3%減の2,389百万円となりました。

 

②財政状態の状況

 

前期

(百万円)

当期

(百万円)

増減

(百万円)

資産合計

51,292

52,016

724

負債合計

37,333

35,456

△1,877

純資産合計

13,958

16,559

2,601

 

 当社グループの当期末における資産は、受取手形及び売掛金が2,917百万円、長期貸付金が1,022百万円減少したものの、現金及び預金が514百万円、原材料及び貯蔵品が631百万円、その他流動資産が656百万円、のれんが363百万円、関係会社出資金が1,857百万円増加したこと等から、前期末に比べ724百万円増加いたしました。

 負債は、借入金が1,068百万円増加したものの、支払手形及び買掛金が2,002百万円、その他流動負債が413百万円、長期未払金が471百万円減少したこと等から、前期末に比べ1,877百万円減少いたしました。

 純資産は、非支配株主持分が813百万円減少したものの、親会社株主に帰属する当期純利益3,268百万円等から、前期末に比べ2,601百万円増加いたしました。

 以上の結果、1株当たりの純資産は前期比588.55円増加して2,744.37円となり、自己資本比率は前期比6.3ポイント増加して30.5%となりました。

 

③キャッシュ・フローの状況

 

前期

(百万円)

当期

(百万円)

増減

(百万円)

営業活動によるキャッシュ・フロー

903

833

△70

投資活動によるキャッシュ・フロー

△1,138

△375

763

財務活動によるキャッシュ・フロー

913

187

△726

現金及び現金同等物期末残高

7,527

8,476

949

 

 当期末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は8,476百万円となり、前期末より949百万円増加いたしました。

 当期における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。


(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 営業活動によるキャッシュ・フローは833百万円(前期は903百万円)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益4,347百万円等による資金の増加が、棚卸資産の増加額1,547百万円、法人税等の支払額597百万円等による資金の減少を上回ったこと等によります。


(投資活動によるキャッシュ・フロー)
 投資活動によるキャッシュ・フローは△375百万円(前期は△1,138百万円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,738百万円等による資金の減少が、連結の範囲の変更を伴う関係会社出資金の売却による収入731百万円、貸付金の回収による収入681百万円等による資金の増加を上回ったこと等によります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
 財務活動によるキャッシュ・フローは187百万円(前期は913百万円)となりました。これは主に、長期借入れによる収入5,730百万円等による資金の増加が、短期借入金の純増減額664百万円、長期借入金等の返済による支出3,746百万円、利息の支払額265百万円、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出814百万円等による資金の減少を上回ったこと等によります。

 

 

④生産、受注及び販売の実績

(1)生産実績

 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

生産高(百万円)

前年同期比(%)

機能性顔料

11,529

3.2

電子素材

18,908

0.8

合計

30,438

1.7

 (注) 金額は、平均販売価格によっております。

 

(2)受注実績

 当社グループの主要製品については主に見込み生産を行っております。

 

(3)販売実績

 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(百万円)

前年同期比(%)

機能性顔料

14,723

8.6

電子素材

20,210

△7.2

合計

34,934

△1.1

 (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。

2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

BASF Toda America LLC

6,013

17.02

5,645

16.16

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当期末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

(a)経営成績の分析

 当連結会計年度における当社グループを取り巻く事業環境は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、徐々に経済活動が正常化に向かい、景気に緩やかな持ち直しの動きが見られました。一方で、原材料及びエネルギー価格の高騰による物価上昇、供給面での制約、ウクライナ情勢の長期化、世界的な金融引き締めによる海外景気の下振れ等、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 こうした状況のもと、当社グループにおきましては、半導体不足及びICT機器の需要低迷の影響により、売上高は前期を下回りました。

 利益面においては、売上高の減少に加え、原材料・エネルギー価格及び輸送費高騰の影響により営業利益及び経常利益は前期を下回ったものの、連結子会社であった戸田聯合実業(浙江)有限公司の出資持分を譲渡したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は前期を上回りました。

 以上のことから、売上高は34,934百万円(前期比1.1%減)、営業利益は1,367百万円(前期比45.7%減)、経常利益は3,349百万円(前期比20.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,268百万円(前期比4.9%増)となりました。

 なお、セグメント別の経営成績については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載しております。

 

(b)財政状態の分析

 当期の財政状態につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載しております。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当期におけるキャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。また、当期における金融機関からの借入状況は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 ⑤ 連結附属明細表 借入金等明細表」に記載しております。

 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりです。

 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資、関係会社への投融資等によるものであります。

 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。

 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入れを基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入れを基本としております。

 

③経営成績に重要な影響を与える要因

 当社の経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。

 

④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。また、この連結財務諸表の作成にあたり必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しておりますが、見積りには不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。

 詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。