売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E00842 Japan GAAP

売上高

262.3億 円

前期

349.3億 円

前期比

75.1%

時価総額

130.8億 円

株価

2,145 (07/12)

発行済株式数

6,099,192

EPS(実績)

-587.13 円

PER(実績)

--- 倍

平均給与

654.9万 円

前期

669.3万 円

前期比

97.8%

平均年齢(勤続年数)

47.1歳(19.9年)

従業員数

377人(連結:1,112人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社15社、関連会社5社及びその他の関係会社1社により構成されており、機能性顔料、電子素材の製造・販売の事業を主たる業務としております。

 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。

 

(1)機能性顔料

 磁性粉末材料及び各種着色材料等の製造・販売を当社が中心となって行っております。

 東京色材工業㈱は、有機顔料の製造・販売を行っております。

 また、中国における事業活動として、浙江華源顔料股份有限公司は、無機顔料等の製造・販売を行っております。

 

(2)電子素材

 当社は電子機器の素材としてのフェライトコンパウンド・フェライト材料等の製造・販売を行っており、戸田塑磁材料(浙江)有限公司及び戸田工業アジア(タイランド)Co.,Ltd.は、フェライト磁性コンパウンド等の製造・販売を、浙江東磁戸田磁業有限公司は、ボンドフェライト材料の製造・販売を行っております。戸田イスCORPORATIONは磁性材料の製造・販売を、戸田麦格昆磁磁性材料(天津)有限公司は希土類磁性コンパウンド等の製造・販売を、江門協立磁業高科技有限公司は射出成型磁石等の製造・販売を行っております。

 また、戸田アドバンストマテリアルズInc.及び㈱セントラル・バッテリー・マテリアルズはリチウムイオン電池用正極材料の前駆体の製造・販売を行っております。BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社は、リチウムイオン電池用正極材料の製造・販売を行っております。

 美戸先進材料股份有限公司は、化成品の原料を製造・販売しております。

 

 なお、主要な関係会社における異動は以下のとおりであります。

(電子素材)

 当連結会計年度において、当社が所有する種類株式を普通株式へ転換したことにより持分法適用関連会社であった戸田イスCORPORATIONの議決権総数の過半数を取得いたしました。これにより、同社及びその子会社1社を連結の範囲に含めております。なお、みなし取得日を2023年12月31日としているため、当連結会計年度においては、同社の2023年12月31日時点の貸借対照表のみを連結しており、連結損益計算書に同社の業績は含まれておりません。

 

 

 事業の系統図は、次のとおりであります。

 

※画像省略しています。

 

 

24/06/27

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度(以下、「当期」という)における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

①経営成績の状況

 

売上高

(百万円)

営業利益

(百万円)

経常利益

(百万円)

親会社株主に帰属する当期純利益又は

親会社株主に帰属する当期純損失(△)(百万円)

1株当たり

当期純利益又は

1株当たり

当期純損失(△)(円)

当期

26,234

117

1,168

△3,581

△620.00

前期

34,934

1,367

3,349

3,268

566.50

増減率(%)

△24.9

△91.4

△65.1

 

 当期の業績は、売上高は26,234百万円(前期比24.9%減)、営業利益は117百万円(前期比91.4%減)、経常利益は1,168百万円(前期比65.1%減)、親会社株主に帰属する当期純損失は3,581百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益3,268百万円)となりました。

 

セグメント別の状況は、次のとおりであります。

 

売上高

セグメント利益

前期

(百万円)

当期

(百万円)

増減率(%)

前期

(百万円)

当期

(百万円)

増減率(%)

機能性顔料

14,730

8,124

△44.8

2,001

838

△58.1

電子素材

20,653

18,569

△10.1

2,389

2,560

7.2

消去又は全社

△448

△459

△3,023

△3,281

合計

34,934

26,234

△24.9

1,367

117

△91.4

 

(機能性顔料)
 複写機・プリンター向け材料、触媒向け材料の売上は市場における需要回復が遅れた影響を受けました。また、前期において戸田聯合実業(浙江)有限公司の出資持分を譲渡したこと等から、売上高は前期比44.8%減の8,124百万円、セグメント利益は前期比58.1%減の838百万円となりました。

 

(電子素材)
 磁石材料、誘電体材料ともに上期は市場回復の遅れ等に伴う在庫調整の影響を受けたものの、下期より徐々に需要回復の傾向にあります。特に、世界最高レベルの磁気特性を持つ希土類ボンド磁石材料の売上は、主に自動車用途として前期より伸長いたしました。しかしながら、LIB用材料の製造を営んでいる当社の連結子会社において、需要変動の影響を受けたこと等から、売上高は前期比10.1%減の18,569百万円となりました。一方、セグメント利益は製品価格是正活動の効果等により前期比7.2%増の2,560百万円となりました。

 

②財政状態の状況

 

前期

(百万円)

当期

(百万円)

増減

(百万円)

資産合計

52,016

53,714

1,698

負債合計

35,456

39,189

3,733

純資産合計

16,559

14,525

△2,034

 

 当社グループの当期末における資産は、有形固定資産が2,655百万円減少したものの、受取手形及び売掛金が1,105百万円、原材料及び貯蔵品が1,064百万円、関係会社出資金が1,716百万円増加したこと等から、前期末に比べ1,698百万円増加いたしました。

 負債は、借入金が1,586百万円、その他流動負債が2,216百万円増加したこと等から、前期末に比べ3,733百万円増加いたしました。

 純資産は、その他有価証券評価差額金が701百万円、為替換算調整勘定が648百万円増加したものの、親会社株主に帰属する当期純損失3,581百万円等から、前期末に比べ2,034百万円減少いたしました。

 以上の結果、1株当たりの純資産は前期比345.17円減少して2,399.20円となり、自己資本比率は前期比4.7ポイント減少して25.8%となりました。

 

③キャッシュ・フローの状況

 

前期

(百万円)

当期

(百万円)

増減

(百万円)

営業活動によるキャッシュ・フロー

833

△645

△1,478

投資活動によるキャッシュ・フロー

△375

△1,429

△1,054

財務活動によるキャッシュ・フロー

187

1,184

997

現金及び現金同等物期末残高

8,476

7,943

△533

 

 当期末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は7,943百万円となり、前期末より533百万円減少いたしました。

 当期における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。


(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 営業活動によるキャッシュ・フローは△645百万円(前期は833百万円)となりました。これは主に、仕入債務の減少額819百万円、法人税等の支払額423百万円等によります。


(投資活動によるキャッシュ・フロー)
 投資活動によるキャッシュ・フローは△1,429百万円(前期は△375百万円)となりました。これは主に、関係会社株式の払込による支出1,015百万円、有形固定資産の取得による支出1,381百万円等による資金の減少が、貸付金の回収による収入1,020百万円等による資金の増加を上回ったこと等によります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
 財務活動によるキャッシュ・フローは1,184百万円(前期は187百万円)となりました。これは主に、長期借入れによる収入4,560百万円、その他金融負債に係る収入1,852百万円等による資金の増加が、長期借入金等の返済による支出4,402百万円、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出777百万円等による資金の減少を上回ったこと等によります。

 

 

④生産、受注及び販売の実績

(1)生産実績

 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

生産高(百万円)

前年同期比(%)

機能性顔料

7,906

△31.4

電子素材

16,605

△12.2

合計

24,512

△19.5

 (注)1 金額は、平均販売価格によっております。

2 当連結会計年度において、生産実績に著しい変動がありました。これは、主に機能性顔料セグメントにおいて戸田聯合実業(浙江)有限公司が当連結会計年度より連結の範囲から除外されたことおよび電子素材セグメントにおいてLIB用材料の製造を営んでいる当社の連結子会社が需要変動の影響を受けたこと等によるものであります。

 

(2)受注実績

 当社グループの主要製品については主に見込み生産を行っております。

 

(3)販売実績

 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(百万円)

前年同期比(%)

機能性顔料

8,119

△44.9

電子素材

18,115

△10.4

合計

26,234

△24.9

 (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。

2 当連結会計年度において、販売実績に著しい変動がありました。これは、主に機能性顔料セグメントにおいて戸田聯合実業(浙江)有限公司が当連結会計年度より連結の範囲から除外されたことおよび電子素材セグメントにおいてLIB用材料の製造を営んでいる当社の連結子会社が需要変動の影響を受けたこと等によるものであります。

3 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

BASF Toda America LLC

5,645

16.16

3,227

12.30

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当期末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

(a)経営成績の分析

 当期における当社グループを取り巻く事業環境は、コロナ禍からの脱却による社会経済活動の正常化を背景に個人消費の持ち直しと雇用情勢の改善により、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、長期化するウクライナ情勢や中東地域を巡る地政学的リスクの高まり、各国での物価高騰に対する金融引き締め、中国経済の減速等、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。

 こうした状況のもと、当社グループにおきましては、中期事業計画「Vision2023」の目標達成に向けて、各事業の成長及び拡大を図ってまいりました。また、収益改善の取組みとして製品価格の是正活動、継続的な原価低減活動及び諸経費の削減等も注力いたしました。

 しかしながら、機能性顔料事業、電子素材事業ともに需要変動の影響を受けたこと及び前期において戸田聯合実業(浙江)有限公司の出資持分を譲渡したこと等により、当期の売上高及び営業利益は前期を下回りました。なお、前期の連結損益計算書に計上されている戸田聯合実業(浙江)有限公司の売上高は5,352百万円、営業利益は470百万円であります。

 営業外収支においては、為替が円安に振れたこと等の利益を押し上げる要因はあったものの、持分法適用関連会社の収益が減少いたしました。また、特別損益において前期は戸田聯合実業(浙江)有限公司の出資持分を譲渡したことによる関係会社出資金売却益933百万円を計上した一方、当期は当社が保有する事業用資産及び共用資産等を減損処理したことによる減損損失4,869百万円を計上いたしました。

 以上のことから、売上高は26,234百万円(前期比24.9%減)、営業利益は117百万円(前期比91.4%減)、経常利益は1,168百万円(前期比65.1%減)、親会社株主に帰属する当期純損失は3,581百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益3,268百万円)となりました。

 なお、セグメント別の経営成績については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載しております。

 

(b)財政状態の分析

 当期の財政状態につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載しております。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当期におけるキャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。また、当期における金融機関からの借入状況は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 ⑤ 連結附属明細表 借入金等明細表」に記載しております。

 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりです。

 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資、関係会社への投融資等によるものであります。

 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。

 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入れを基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入れを基本としております。

 

③経営成績に重要な影響を与える要因

 当社の経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。

 

④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。また、この連結財務諸表の作成にあたり必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しておりますが、見積りには不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。

 詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。