E05647 Japan GAAP
前期
103.1億 円
前期比
100.4%
株価
188 (05/07)
発行済株式数
136,358,300
EPS(実績)
-16.90 円
PER(実績)
--- 倍
前期
751.6万 円
前期比
100.7%
平均年齢(勤続年数)
37.9歳(8.1年)
従業員数
130人(連結:150人)
当社の関係会社は、連結子会社4社並びに持分法適用関連会社2社で構成されております。当社グループ(当社及び当社の関係会社)の事業は、ソフトウェア及びハードウェアの企画・開発・販売及びその他のサービス事業であり、単一セグメントであります。
開発方法につきましては、自社で企画した製品について自社で開発するケースと、国内外の開発会社に外注形式で開発委託をするケース、他社が著作権をもつ製品のライセンスを受けて製品化するケースに大別されます。国内外の開発会社に外注形式で開発委託をする場合は、製品のすべて又は一部に対して当社が著作権を保持するのが通常であります。
販売チャネルとしては、当社直販サイト及びAmazon等の国内ウェブサイトにおけるオンラインショップでの販売と、家電量販店等への卸売販売、スマートフォン通信事業者(キャリア)など法人企業向けの製品・コンテンツ提供の3つを軸にしております。
オンラインショップでの販売と家電量販店等への卸売販売におきましては、当社の製品をご購入になりユーザー登録をされた顧客に対して、メールなどを通じたマーケティング活動を実施しております。バージョンアップ製品のほか、自社および他社のさまざまな製品の割引販売等の案内をし、売上の安定化につなげております。
スマートフォン通信事業者(キャリア)など法人企業向けのコンテンツ提供につきましては、株式会社NTTドコモの「スゴ得コンテンツ」など、キャリアが運営するアプリ使い放題サービスに加え、AI通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」を始めとするIoT製品並びにテレワーク関連のハードウェアの販売やレンタル提供を行なっております。
「ポケトーク」などのIoT製品は海外の企業に生産を委託し、全国の家電量販店等への卸売販売、自社オンラインショップでの直接販売等による提供を行なっております。加えて航空会社や鉄道、大型商業施設などインバウンド需要の高い法人企業へのレンタル提供や米国・欧州の子会社を通じた海外への販売を行なっております。
ユーザーからのご意見・要望につきましては、いずれもアンケートなどを通じてユーザーサポート委託先から当社に集められ、製品やサービスの品質向上に活かしております。
以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次の通りであります。
※画像省略しています。
(注)SOURCENEXT Inc.はPOCKETALK Inc.に、Sourcenext B.V.はPOCKETALK B.V.に、それぞれ社名変更しております。
当社グループは単一セグメントであり、セグメントごとの記載をしておりません。当社グループが提供する主な品目別の主要ブランドの概況は下記の通りです。
ポケトーク |
互いに相手の言葉を話せない人同士が自国語のままで対話できるAI通訳機です。73言語を音声・テキストに翻訳し、11言語をテキストのみに翻訳できます。最新モデルの「ポケトーク S」「ポケトーク S Plus」はカメラ翻訳機能を搭載しました。シリーズ累計出荷台数(サンプル等除く)は、100万台を突破しました。AI通訳機以外にもAI通訳アプリ「ポケトーク(iOS 版/ Android 版)」を立ち上げております。 また、「ポケトーク同時通訳(ポケトーク for BUSINESS)」を2023年3月より提供を開始いたしました。今後、インバウンドおよびアウトバウンド市場の回復を見込み、個人・法人いずれも販売数を伸長させていく予定です。 |
ハガキ |
住所録&はがき作成ソフトとして、業界トップシェアの「筆まめ」、コストパフォーマンスに優れる「筆王」、Mac用の「宛名職人」と幅広く取りそろえております。いずれの製品も初めての方でもやさしく使えることが特徴です。従来のメインチャネルは家電量販店でしたが、現在自社ECによるダイレクト販売が大きく上回り、年次自動課金による安定的な収益基盤化も実現しています。 |
セキュリティ |
2003年より自社ブランドのセキュリティ対策ソフトとして展開しております。2006年には、年間更新料0円の「ZEROウイルスセキュリティ」、2011年には性能世界一のビットデフェンダー製エンジンを搭載した「ZEROスーパーセキュリティ」を発売しました。ウイルス対策ソフトののべ登録者数は1280万人を突破しました。 |
いきなりPDF |
PDFの作成・変換・編集が簡単に行なえる定番ソフトとして、販売本数20年連続第1位を獲得するロングセラー製品です。企業など法人での導入実績は1万社以上、企業のDX/ペーパーレス化の取り組みにおいて、文書管理の効率アップやコスト削減、テレワークの拡大に貢献しています。電子帳簿保存法の改正もあり、法人への販売をより伸長させていく予定です。 |
360度webカメラ |
360度カメラとエコーキャンセリングマイク、スピーカーを搭載した会議用webカメラです。カメラが全体を映し出すとともに、AIが声や動きを360度の広範囲で認識し、発言者に自動フォーカスします。 シェアNo.1の「Meeting Owl Pro」に加え、自社開発製品の「KAIGIO CAM360」を2022年4月にリリースしました。360度カメラ市場は昨年比1.2倍に伸長しており、当社製品が主導しております。 |
オートメモ |
文字起こしAIボイスレコーダーです。録音した音声をAIがテキストに変換し、その内容を文字で読むことができ、検索することも可能です。録音データはクラウド上に保存されます。2022年1月にリリースした「AutoMemo S」の販売が好調で、製品別累計販売台数・金額シェアNo.1を獲得しています。 2022年8月下旬にはスマートフォンアプリをリニューアルし、アプリ上でも音声録音、および自動文字起こしができるようリニューアルしました。登録アカウント数は2022年3月末の1.8万人から6.6万人と3.6倍に伸長しております。 |
スマート留守電 |
「スマート留守電」は留守番電話のメッセージを聞けるだけでなく、文字でも読めるサービスです。文字化したメッセージをLINEやメールなどへ自動転送、電話帳に登録されていない番号の発信元を表示などの機能を備えています。携帯電話一次代理店経由にて全国携帯電話ショップ570店舗以上で販売開始しました。 結果として1年間でユーザー数を6.3万人から8.0万人の約1.27倍に伸長しております。 |
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
(経営成績)
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高が103億47百万円(前期比0.4%増)となりました。「POCKETALK(ポケトーク)」や「オートメモ」などハードウェア製品の販売が好調に推移したものの、PCソフト市場の下落の影響で売上高は前期と同水準で推移しました。
販売費及び一般管理費につきましては、テレワーク体制の定着に伴うオフィス面積縮小による地代家賃の減少や業務委託費の削減などがあった一方で、今後の事業拡大に対応するための人件費の増加、「ポケトーク」のTVCMの実施やデジタルマーケティングに注力した事による広告宣伝費の増加等がありました。結果、販売費及び一般管理費は75億48百万円(前期比9.6%増)となりました。
この結果、当連結会計年度の営業損失は25億74百万円(前期営業損失22億59百万円)となり、経常損失は25億37百万円(前期経常損失21億28百万円)となりました。非支配株主に帰属する当期純損失が2億23百万円となり、親会社株主に帰属する当期純損失は23億3百万円(前期親会社株主に帰属する当期純損失35億2百万円)となりました。
(財政状態)
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較し3億42百万円減少し、196億39百万円となりました。主な要因は現金及び預金の増加10億33百万円、商品及び製品の減少9億1百万円、前渡金の減少2億29百万円、売掛金の減少1億85百万円によるものです。
負債は、前連結会計年度末と比較し2億85百万円減少し97億36百万円となりました。主な要因は短期借入金の減少10億円、長期借入金(1年内返済予定を含む)の増加3億8百万円、その他流動負債の増加3億46百万円によるものです。
純資産は、前連結会計年度末と比較し56百万円減少し99億3百万円となりました。主な要因は利益剰余金の減少23億3百万円、連結子会社の第三者割当増資等による資本剰余金の増加18億23百万円、非支配株主持分の増加2億62百万円、新株予約権の増加58百万円によるものであります。
② 連結キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ10億33百万円増加し、64億84百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度は、3億30百万円の支出であったのに対して、当連結会計年度は、1億70百万円の収入となりました。主な要因は、棚卸資産の減少による収入が8億41百万円増加したことによるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比べ支出が19億38百万円減少し、9億99百万円の支出となりました。主な要因は、投資有価証券の取得による支出が14億55百万円減少したこと、ソフトウエアの取得による支出が3億9百万円減少したことによるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比べ収入が22億10百万円減少し、16億9百万円の収入となりました。主な要因は、短期借入金の純増加が33億円減少したことによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループは、生産活動を行なっておりませんので、生産実績は記載しておりません。
b.受注実績
当社グループは、受注生産を行なっておりませんので、受注状況は記載しておりません。
c.販売実績
当社グループの事業は、単一セグメントであるため、販売実績については製品分野別に記載しております。当連結会計年度における製品分野別の販売実績及び総販売実績は次の通りであります。
製品分野 |
販売高(千円) |
前年同期比(%) |
ポケトーク |
2,462,605 |
17.9 |
セキュリティ |
806,153 |
3.4 |
ハガキ |
1,399,549 |
1.1 |
ソフトその他 |
3,886,368 |
△9.4 |
ハードその他 |
1,793,003 |
1.6 |
合計 |
10,347,679 |
0.4 |
(注)1 販売チャネル別の状況
販売チャネル |
販売高(千円) |
前年同期比(%) |
オンラインショップ |
5,254,489 |
5.8 |
家電量販店 |
1,637,282 |
△23.7 |
法人営業 |
2,431,337 |
△1.3 |
その他 |
1,024,570 |
40.1 |
合計 |
10,347,679 |
0.4 |
2 主な相手先別の販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が、100分の10未満のため、記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。
この連結財務諸表の作成に当たり、経営者の判断に基づく会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りが必要となります。
これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表作成のための重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。また、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(経営成績)
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が長期化する中で、各種制限の段階的な緩和により、経済活動は緩やかに持ち直しの動きが見られました。2022年10月11日より入国規制が完全撤廃されて以降、訪日外客数は増加が続いております。一方で、出国日本人数の戻りは芳しくなく、アウトバウンド需要の回復は依然として緩やかな状態が続いております。2023年4月29日に水際対策が撤廃され、2023年5月8日にCOVID-19の感染症法上の分類が5類へ移行された影響により、今後インバウンド・アウトバウンド需要の回復がさらに加速することが期待されます。諸外国においても、経済活動の規制緩和や出入国の規制撤廃の動きが進み国境をまたぐ人の往来の回復はCOVID-19以前の水準にむけて進んでいます。一方で、ウクライナ情勢の長期化や急速な為替変動に伴う原材料価格の上昇や金融資本市場の変動等が続き、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く環境は、2022年4月~2023年3月におけるパソコン出荷台数は前年比96.4%で推移しました(2023年4月、JEITA調べ)。また観光目的の国際的な移動の制約も依然続いており、2022年4月~2023年3月の訪日外客数は8,521,662人(COVID-19 影響前の2019年比69.3%減、前期比2,940.0%増)となり、出国日本人数は4,254,152人(COVID-19 影響前の2019年比76.5%減、前期比606.2%増)となりました(2023年4月、日本政府観光局調べをもとに当社作成)。
こうした状況の中、当社グループのAI通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」の国内の販売台数は、国境をまたぐ人の往来に係る規制が撤廃されたことによるインバウンド需要の拡大や、今後の更なるインバウンド・アウトバウンド需要回復への期待もあり、家電量販店チャネルを中心に前期比で増加しました。また、海外市場においても、特に米国において教育機関、医療機関、公共機関、そのほか企業等における非ネイティブへの対応ニーズといった内需主導によって「ポケトーク」事業の成長が引き続き牽引され、当連結会計年度においては、米国における売上高は昨対比49.2%増となりました。
「ポケトーク」ブランドの新製品として、2022年4月に「ポケトークアプリ(iOS 版/ Android 版)」を発表しました。2022年9月には、「ポケトークアプリ」を、世界26の国と地域において新たに販売開始いたしました。また、2023年3月の新製品発表会では、法人向けのビジネスシリーズ「ポケトーク for BUSINESS」の「同時通訳」をOpenAI社の技術を活用して、発表・販売開始しました。
そのほかのIoT製品については、2022年4月に360度webカメラの自社新ブランドとして、「KAIGIO CAM360(カイギオ カム360)」を発売しました。これまで取り扱っていた360度webカメラ「Meeting Owl Pro(ミーティングオウル プロ)」と合わせ、360度webカメラ市場の開拓と拡大を進め、360度webカメラシリーズの売上高は前期を上回りました。
また、AIにより音声を自動的に文字起こしするボイスレコーダー「AutoMemo S(オートメモ エス)」の販売が好調に推移し、「オートメモ」シリーズの売上高は前期比で増加しました。「オートメモ」の端末購入者から、サブスクリプション型文字起こしサービスへの加入率が高く、累計アカウント数は6万5千人(2023年3月末時点)を突破しました。「オートメモ」端末販売による収益と合わせて、サブスクリプション型サービスから得られる継続的収益の基盤も拡大してきています。
ソフトウェアでは、当社主力ソフトウェア製品であるセキュリティ、「いきなりPDF」、年賀状ソフトの売上が好調に推移し前期売上高を上回りました。しかし、パソコン出荷台数が減少するなどパソコンソフトを取り巻く市場が下落している影響によりソフトウェア全体の売上高は前期比で減少しました。
これらの結果、当連結会計年度の売上高は103億47百万円(前期比0.4%増)、売上総利益49億73百万円(前期比7.4%増)となりました。
販売費及び一般管理費につきましては、テレワーク体制の定着に伴うオフィス面積縮小による地代家賃の減少や業務委託費の削減などがあった一方で、今後の事業拡大に対応するための人件費の増加、「ポケトーク」のTVCMの実施やデジタルマーケティングに注力した事による広告宣伝費の増加等がありました。結果、販売費及び一般管理費は75億48百万円(前期比9.6%増)となりました。
この結果、当連結会計年度の営業損失は25億74百万円(前期営業損失22億59百万円)となり、経常損失は25億37百万円(前期経常損失21億28百万円)となりました。非支配株主に帰属する当期純損失が2億23百万円となり、親会社株主に帰属する当期純損失は23億3百万円(前期親会社株主に帰属する当期純損失35億2百万円)となりました。
当社グループはIoT製品、ソフトウェアの企画・開発・販売及びその他のサービス事業の単一セグメントでありますが、各販売チャネルの営業概況は以下の通りです。
なお、当連結会計年度より、販売チャネルの区分を変更しております。従来「家電量販店」に区分しておりました他社オンラインショップ販売を「自社オンラインショップ」に追加し、名称を「オンラインショップ」に変更しております。このため、前年同期との比較については、変更後の数値に組み替えて比較を行なっています。
ア)オンラインショップ
当チャネルでは、当社直販サイト及びAmazon等の国内ウェブサイトにおけるオンラインショップにおいて、「ポケトーク」や「オートメモ」をはじめとするIoT製品、年賀状ソフトやセキュリティソフトなどのソフトウェア製品等の販売を行なっております。
当連結会計年度はハードウェア製品の販売が好調に推移しました。「オートメモ」のほか、360度webカメラシリーズ(「カイギオ カム360」、「ミーティングオウル プロ」)が牽引し、売上高が前期よりも増加しました。一方で、ソフトウェア製品では、年賀状ソフトの自動継続版、「いきなりPDF」の販売が好調に推移したものの、PCソフト市場下落の影響で売上高が前期よりも減少しました。
この結果、当チャネルの売上高は52億54百万円(前期比5.8%増)となりました。
イ)家電量販店
当チャネルでは、主に全国の家電量販店において、個人ユーザー向けのIoT製品及びパソコンソフト等の販売を行なっております。
当連結会計年度は「ポケトーク」、「オートメモ」、「カイギオ カム360」などの主力ハードウェア製品の販売が好調に推移し売上高は前期比で増加しました。一方で、PC出荷台数などの市場下落の影響が大きく、年賀状ソフトを含むソフトウェア製品の販売は前期に比べ減少しました。
この結果、当チャネルの売上高は16億37百万円(前期比23.7%減)となりました。
ウ)法人営業
当チャネルでは、法人向け「ポケトーク」を始めとするIoT製品並びにweb会議関連のハードウェアの販売・レンタル提供や、パソコンソフト・スマートフォンアプリの使い放題サービス等の提供を行なっております。当期より、スマート留守電を中心とするスマートフォンアプリケーションの月額販売にも注力しております。
当連結会計年度は360度webカメラシリーズ(「カイギオ カム360」、「ミーティングオウル プロ」)や「オートメモ」といったハードウェア製品の販売が好調に推移しました。一方、ソフトウェア製品では「いきなりPDF」の販売が好調に推移したものの、アプリ使い放題サービスの縮小等の影響が上回り売上は前期に比べ減少しました。
この結果、当チャネルの売上高は24億31百万円(前期比1.3%減)となりました。
エ)その他
海外では米国や欧州のAmazon及び法人直接販売取引を中心に「ポケトーク」の販売が拡大しております。特に米国では、2021年8月に「ポケトーク」の米国HIPAA(Health Insurance Portability and Accountability Act)への準拠を宣言して以降、セキュリティの高さに関する認知が高まっており大型の法人取引につながっています。また、2020年の米国Newsweek誌「パンデミックにおけるGood company 50社」に選出されて以降「ポケトーク」自体のブランド認知が高まっており、Amazonをはじめとする個人・法人のオーガニックな販売増につながっています。当連結会計年度における米国での販売は前期を上回り、売上高9億8百万円(前期比49.2%増)となりました。
この結果、「その他」の売上高は10億24百万円(前期比40.1%増)となりました。
(財政状態)
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較し3億42百万円減少し、196億39百万円となりました。主な要因は現金及び預金の増加10億33百万円、商品及び製品の減少9億1百万円、前渡金の減少2億29百万円、売掛金の減少1億85百万円によるものです。
負債は、前連結会計年度末と比較し2億85百万円減少し97億36百万円となりました。主な要因は短期借入金の減少10億円、長期借入金(1年内返済予定を含む)の増加3億8百万円、その他流動負債の増加3億46百万円によるものです。
純資産は、前連結会計年度末と比較し56百万円減少し99億3百万円となりました。主な要因は利益剰余金の減少23億3百万円、連結子会社の第三者割当増資等による資本剰余金の増加18億23百万円、非支配株主持分の増加2億62百万円、新株予約権の増加58百万円によるものであります。
(連結キャッシュ・フローの状況)
(単位:千円)
|
通期 |
増減 |
|
2022年3月期 |
2023年3月期 |
||
営業活動によるキャッシュ・フロー |
△330,875 |
170,943 |
501,819 |
投資活動によるキャッシュ・フロー |
△2,938,066 |
△999,341 |
1,938,725 |
財務活動によるキャッシュ・フロー |
3,820,313 |
1,609,350 |
△2,210,963 |
現金及び現金同等物期末残高 |
5,451,092 |
6,484,572 |
1,033,480 |
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ10億33百万円増加し、64億84百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度は、3億30百万円の支出であったのに対して、当連結会計年度は、1億70百万円の収入となりました。
主な要因は、棚卸資産の減少による収入が8億41百万円増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比べ支出が19億38百万円減少し、9億99百万円の支出となりました。
主な要因は、投資有価証券の取得による支出が14億55百万円減少したこと、ソフトウエアの取得による支出が3億9百万円減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比べ収入が22億10百万円減少し、16億9百万円の収入となりました。
主な要因は、短期借入金の純増加が33億円減少したことによるものであります。
(資本の財源及び資金の流動性)
当社の資本の財源及び資金の流動性については、主として自己資金によって充当し、必要に応じて外部から資金調達を行なっております。
当連結会計年度末における借入金を含む有利子負債の残高は72億49百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は64億84百万円となっております。
経営の安定性を示す自己資本比率は、当連結会計年度において46.9%(前連結会計年度比1.1ポイント減)となっており、財務の安全性が保持されております。
今後も、当社のさらなる成長と安定的な財務体質の構築を実現し、喜びと感動を広げる製品を世界中の人々へ提供することで利益の最大化につとめて参ります。