E05273 Japan GAAP
前期
23.8億 円
前期比
112.0%
株価
5,730 (07/12)
発行済株式数
350,000
EPS(実績)
740.69 円
PER(実績)
7.74 倍
前期
619.1万 円
前期比
101.8%
平均年齢(勤続年数)
39.2歳(13.4年)
従業員数
112人(連結:134人)
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び連結子会社(株式会社サンプランソフト)、非連結子会社(株式会社Ⅹアーキテクツ)の計3社で構成されており、主に国内の流通業(小売業・卸売業)並びに貿易業務を行っている法人を対象として、自社開発のパッケージ・ソフトウェアを中核ソリューションとするソフトウェア開発とコンピュータ機器の販売並びにシステム導入後のソフトウェア保守とコンピュータ機器保守業務及び不動産賃貸事業を行っております。
当社グループの事業内容は、以下のとおりであります。
事業名 |
事業内容 |
売上構成比率(%) |
当連結会計年度 (自2023年4月1日 至2024年3月31日) |
||
システム開発 |
<株式会社テスク> ・独自のパッケージ・ソフトウェアの開発・販売、ASPサービス 小売業向けパッケージ・ソフトウェア CHAINS、GRIP、SCOOP、WRAPS、Weeks 等 卸売業向けパッケージ・ソフトウェア GROWBS 等 ・自社開発のパッケージ・ソフトウェアを中核ソリューションとした流通業向けソフトウェア開発を一括又は部分的に請け負う受託開発業務 ・システム導入後のソフトウェア保守業務 <株式会社サンプランソフト> ・独自のパッケージ・ソフトウェアの開発・販売、ASPサービス 貿易業務を行っている法人向けパッケージ・ソフトウェア> TRADING ・自社開発のパッケージ・ソフトウェアを中核ソリューションとした貿易業務を行っている法人向けソフトウェア開発を一括又は部分的に請け負う受託開発業務 ・システム導入後のソフトウェア保守業務 |
72.9 |
商品 |
<株式会社テスク> ・コンピュータ機器の販売 ・ハウジング、ホスティング業務 ・クラウドサービス業務 ・サプライ商品の販売 ・コンピュータ機器の保守業務 <株式会社サンプランソフト> ・コンピュータ機器の販売 ・ハウジング、ホスティング業務 ・クラウドサービス業務 ・サプライ商品の販売 |
25.8 |
不動産賃貸 |
・当社所有本社ビルの一部をテナントへ貸与 |
1.3 |
合計 |
100.0 |
(注) パッケージ・ソフトウェア製品名の説明
・CHAINS :チェーンストア基幹業務システム。
・GRIP :チェーンストア情報分析システム。
・SCOOP :店舗業務支援システム。
・WRAPS :店舗無線PDA(EOB)システム。
・Weeks :流通BMS対応 Web-EDIシステム。
・GROWBS :販売管理システム。
・TRADING :輸出入在庫販売管理システム
事業の系統図は次のとおりであります。
※画像省略しています。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
また、当社グループは当連結会計年度より連結財務諸表を作成しております。従いまして、前事業年度との比較分析は行っておりません。
1.財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、原材料価格やエネルギーコストの高騰に伴う継続的な物価上昇や円安による影響に加え、世界各国の金融引締めによる影響など景気の先行き不安定な状況で推移しました。
当社グループが属する情報サービス業界は、クラウドサービスやセキュリティ対策を含めた、デジタル変革に対する投資需要が引き続き継続しているものの、一方で技術力・マネジメント力のあるエンジニア人材の確保が重要な課題となっており、当社グループにおいても就業環境の整備や従業員への教育・育成に力を注ぎ、この課題に対応しています。
このような状況下、株式会社テスクは、主力オリジナルパッケージ・ソフトウェア導入案件の堅調な受注獲得と順調な開発の推進、これに伴うクラウドサービスや保守サポートなどの定常収入案件の増加により売上の安定確保ができたことから、概ね計画のとおりに事業を進めることができました。
また、第2四半期より連結子会社となりました株式会社サンプランソフトも、主力オリジナルパッケージ・ソフトウェア導入案件の順調な開発の推進等により堅調に売上及び利益を確保することができております。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
① 財政状態
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は、18億35百万円となりました。主な内訳は、現金及び預金が11億46百万円、売掛金及び契約資産4億82百万円であります。
固定資産は、22億92百万円となりました。主な内訳は、建物及び構築物が11億24百万円、工具、器具及び備品が1億79百万円、土地が4億61百万円、のれんが90百万円、投資有価証券が1億16百万円であります。
この結果、資産合計は41億28百万円となりました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は、6億61百万円となりました。主な内訳は、買掛金が93百万円、未払法人税等が1億8百万円、前受金及び契約負債が83百万円、賞与引当金が87百万円であります。
固定負債は、17億92百万円となりました。主な内訳は、長期借入金が16億14百万円であります。
この結果、負債合計は、24億53百万円となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は、16億74百万円となりました。主な内訳は、利益剰余金が14億41百万円であります。
なお、自己資本比率は40.6%、1株当たり純資産額は6,020円22銭となりました。
② 経営成績
この結果、当連結会計年度の売上高は26億70百万円、営業利益は3億14百万円、経常利益は3億13百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は2億59百万円となりました。
2.キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、10億86百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、3億66百万円となりました。これは主に、売上債権及び契約資産の増加額1億64百万円、法人税等の支払額97百万円があったものの、税金等調整前当期純利益3億29百万円、減価償却費2億31百万円及び未払消費税の増加額27百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、92百万円となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入36百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入34百万円があったものの、有形固定資産の取得による支出1億43百万円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、2億36百万円となりました。これは、自己株式の取得による支出1億4百万円、長期借入金の返済による支出63百万円、リース債務の返済による支出50百万円があったことによるものであります。
3.生産、受注及び販売の実績
不動産賃貸事業につきましては、金額的重要性が低いため、記載を省略しております。
① 生産実績
当連結会計年度の生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
品目別 |
当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
前期比(%) |
システム開発(千円) |
1,301,354 |
- |
(注)金額は製造原価により算出しております。
② 仕入実績
当連結会計年度の仕入実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
品目別 |
当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
前期比(%) |
商品(千円) |
405,407 |
- |
③ 受注実績
当連結会計年度の受注実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
品目別 |
当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
|||
受注高(千円) |
前期比(%) |
受注残高(千円) |
前期比(%) |
|
システム開発 |
1,694,082 |
- |
778,683 |
- |
商品 |
722,276 |
- |
198,335 |
- |
合計 |
2,416,359 |
- |
977,019 |
- |
(注)継続的役務の提供に関する受注残高は、期末時点における先3カ月間分の売上計上見込金額を記載しております。
④ 販売実績
当連結会計年度の販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
品目別 |
当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
前期比(%) |
システム開発(千円) |
1,946,336 |
- |
商品(千円) |
688,225 |
- |
合計(千円) |
2,634,561 |
- |
(注)当連結会計年度の主な相手先別販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
相手先 |
当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
|
金額(千円) |
割合(%) |
|
イオンアイビス株式会社 |
319,378 |
12.0 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日において判断したものであります。
1.財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
日本経済は先行き不透明な状況が継続していますが、DX推進を追い風にしたIT投資基調は今後も堅調に推移するものと見られています。このような状況下、当社グループの対処すべき課題は、引き続きエンジニアの確保・育成に注力するとともに、株式会社テスクにおいては重要な社会インフラを担われている流通業のお客様に対して、連結子会社である株式会社サンプランソフトにおいては貿易業務に従事されているお客様に対して、システムの側面から支援を続け、安定稼働に努めていくことであると認識しております。
当社グループは、主に国内の流通業(小売業・卸売業)並びに貿易業務を行っている法人のお客様の業務システム構築に事業を特化し、流通業並びに貿易業務を行っている法人の経営課題及び業務課題を正しく理解した的確な営業活動、オリジナルパッケージ・ソフトウェアである「CHAINS Z」、「GROWBS Ⅲ」及び「TRADING」への継続的な投資による機能強化及びクラウドサービスや保守サポートなどの定常収入が得られる継続ビジネスの充実と受注の拡大に努め、「量販型の流通業並びに貿易業務を行っている法人のお客様に特化した総合ITベンダー」として、高付加価値なソフトウェアを提供できる専門性の高い社員を育成し、地に足を付けて以下に挙げる施策に取り組むことで、社会から必要とされる会社としてあり続ける努力を継続してまいります。
① 競争力を維持・向上させるための製品開発投資の拡大
当社グループとしての安定的な収益基盤の確保という観点から、当社グループのオリジナルパッケージ・ソフトウェア及びクラウドサービスの新規開発及び機能強化を一層推進し、高付加価値のある競争力の高い製品のラインナップを充実化してまいります。
② 新しいテクノロジーの採用
ユーザーに従来以上に大きなメリットをもたらす革新的なサービスを提供するため、また、今後も変化していく市場ニーズに機敏に対応していくために、当社グループのオリジナルパッケージ・ソフトウェア及びクラウドサービスに利用するテクノロジーの更新をしてまいります。
③ 利用料モデルの拡大
これまでも利用料モデルを推進し、定常収入比率は毎年増加傾向にありますが、保守サポートをより一層充実させて顧客満足度を高めるため、また、経営に安定化をもたらすために、従来以上に定常収入が見込まれる事業領域での受注拡大を速やかに実現していきます。
④ 専門性の高い人材の育成及び確保並びに業務効率化の実現
株式会社テスクにおいては、流通業のお客様の経営課題・業務課題を正しく理解した的確な提案をすることができる専門性の高い人材を育成・確保するため、テクニカルスキル、ビジネススキル、及びプロジェクトマネジメントスキルの向上に資する社員教育のほか、新規の人材採用に対し、従来以上に経営資源の投入を行ってまいります。
株式会社サンプランソフトも同様に、貿易業務を行っているお客様のソフトウェア開発に特化し、品質の高いパッケージを提供し続けるため、オリジナルパッケージ・ソフトウェアの製品開発、利用料モデルの拡大、専門性の高い人材の育成及び確保並びに業務効率化に取り組んでまいります。
当連結会計年度も、主要顧客である流通業のお客様からの受注に支えられ、前事業年度に引き続き、非常に良い決算を締めることができました。
この理由は、数年前から継続かつ安定的に、オリジナルパッケージ・ソフトウェアである「CHAINS Z」や「GROWBS Ⅲ」の大型プロジェクトの受注ができていることや、新サービスである「商談.net」や「Safri」の受注が増加してきたこと、これらの開発を順調に進めて着実に検収・納品できていることによるものです。
そして、これらは納品後にクラウドサービスとして提供するため、定常収入につながり、売上・収益の底上げができていることも要因の一つです。
また、第2四半期より連結子会社となりました株式会社サンプランソフトも、主力オリジナルパッケージ・ソフトウェア導入案件の順調な開発の推進等により、堅調に売上及び利益を確保することができております。
2.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
1)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 2.キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
2)資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループは、運転資金及び投資資金については、基本的には自己資金を活用することとしております。しかしながら、株式会社テスクにおいては事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、金融機関からの借入により資金調達をおこなっております。必要な運転資金は、金融機関との当座貸越契約を締結し十分な借入枠を有しております。
当社グループは、長期的なプロジェクトを受注した際には、中間金を回収するなど、流動性を高めることとしており、流動性資金の水準を十分に確保しております。
当社グループの運転資金需要の主なものは、商品の仕入代金、ソフトウェアの開発費用及び一般管理費があります。株式会社テスクにおいては、販売目的ソフトウェアの開発に関わる無形固定資産及びクラウドサービスを提供するためのハードウェア等に対する固定資産投資等があります。
また、株式会社テスクが2020年9月に取得した本社ビルの取得資金については、返済期間30年の長期借入金として借入れることにより、資金面の安定化を図りつつ、融資利率を10年間固定化することにより、金利変動リスクを低減しております。
3.重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。