売上高

利益

資産

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最終更新:

E05001 Japan GAAP

売上高

73.9億 円

前期

70.9億 円

前期比

104.2%

時価総額

43.1億 円

株価

2,535 (03/28)

発行済株式数

1,700,000

EPS(実績)

490.17 円

PER(実績)

5.17 倍

平均給与

459.0万 円

前期

463.8万 円

前期比

99.0%

平均年齢(勤続年数)

53.8歳(6.1年)

従業員数

98人

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3 【事業の内容】

当社は、1972年、わが国初の一貫パレチゼーションによる、物流近代化を目指したパレットのプール運営会社として設立されて以来、これの推進、普及活動に取り組んでまいりました。

当社の主たる事業の第一は、木製パレット、プラスチック製パレット及びサポーター、ネステナー、ロールボックス等の荷役・運搬機器のレンタル並びにレンタル方式によるパレットのプール運営であります。

レンタル方式によるパレットのプール運営とは、同一規格のパレットを共同利用、循環運営する社会的仕組みともいえるシステムで、パレットのプール運営会社である当社が、全国各地に設置した約200カ所のデポ(パレットの保管、入出庫、保全管理拠点)に、それぞれパレットを常備して「何時でも」「何処でも」「必要な数だけ」お客様にレンタル提供し、不要になった空パレットは、全国のどのデポでも返却を受けるシステムであります。また、パレットの修理等の保守管理は、当社が行います。

主要事業の第二は、一貫パレチゼーションの推進であります。一貫パレチゼーションとは、製品の出荷から着荷まで、パレット上に積み付けた貨物を解荷、積替えすることなく、一貫してフォークリフト等の機械荷役で輸送、保管を行うことであります。手間とコストのかかる自社パレットをレンタルに切替え、この一貫パレチゼーション方式を採用することによって、企業にとって、輸送コストの低減、荷役作業の軽減、作業時間の短縮等のメリットをもたらします。この一貫パレチゼーションは、物流効率化の有効な手段の一つとして評価されております。

 

[NPPパレットプールシステム]

パレットプールシステムとは、同一のパレットを多くのお客様が共同・循環利用していただくことによって、物流の効率化を図るシステムです。

 

※画像省略しています。

 

23/06/26

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

① 財政状態及び経営成績の状況

当事業年度における国内経済は、新型コロナウイルス感染症による社会活動の制限が緩和され、正常化に向けて動き始めましたが、一方で、ウクライナ情勢等を受けた資源価格の高騰や急速に進んだ円安の影響等により、先行き不透明な状況が続いております。

このような経営環境の中で、物流の2024年問題への対応に向けて、従来のバラ積み・バラ降ろしから「パレット化」で荷役時間を削減しようとする動きが荷主企業において高まりつつあることを背景に、パレットのレンタル需要が年間を通じて好調であったことから、当事業年度のレンタル売上高合計は前期比3億54百万円(5.4%)増の68億95百万円となりました。販売売上は前年度実績を下回りましたが、当事業年度の売上高総額は前期比2億99百万円(4.2%)増の73億94百万円となりました。

費用面につきましては、パレット等のレンタル稼働率の向上とともに、現有貸与資産の有効活用や運用面での効率化を徹底したことにより、保管料、修理費及び運送費が減少しました。これに当事業年度から実施した木製パレットの耐用年数の変更による影響も加わり、営業費用は前期比2億24百万円(3.4%)減の64億10百万円となりました。

この結果、営業利益は9億84百万円(前期比114.0%増)、経常利益は11億17百万円(前期比72.4%増)となりました。当期純利益につきましては、過年度に減損損失を計上した資産の譲渡に伴う税金費用の減少があったため、8億33百万円(前期比205.4%増)となりました。

 

(流動資産)

当期末における流動資産の残高は、19億79百万円(前期比1億5百万円増)となりました。

これは主にその他に含む未収消費税(前期比1億4百万円増)が増加したことによります。

(固定資産)

当期末における固定資産の残高は、101億22百万円(前期比16億35百万円増)となりました。

これは主に無形固定資産(前期比38百万円減)が減少したものの、貸与資産(前期比15億7百万円増)及び社用資産(前期比1億31百万円増)が増加したことによります。

 

(流動負債)

当期末における流動負債の残高は、37億67百万円(前期比4億31百万円増)となりました。

これは主に未払法人税等(前期比1億72百万円増)、買掛金(前期比1億18百万円増)及び未払金(前期比93百万円増)が増加したことによります。

(固定負債)

当期末における固定負債の残高は、24億98百万円(前期比5億36百万円増)となりました。

これは主に長期借入金(前期比3億96百万円増)及び長期未払金(前期比1億23百万円増)が増加したことによります。

(純資産)

当期末における純資産の残高は、58億36百万円となり、7億73百万円増加いたしました。

これは主に利益剰余金が増加したことによります。

 

 ② キャッシュ・フローの状況

当期末の現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は7億48百万円(前期比1百万円減)となりました。

営業活動の結果増加した資金は31億65百万円(前期は27億50百万円の収入)となりました。

これは主に、税引前当期純利益11億29百万円、減価償却費22億3百万円等によるものであります。

投資活動の結果減少した資金は36億12百万円(前期は27億21百万円の支出)となりました。

これは主に木製パレットをはじめとする貸与資産の増備及び取替え等に要した支出36億39百万円等によるものであります。

財務活動の結果増加した資金は4億46百万円(前期は1億41百万円の支出)となりました。

これは主に長期借入金の返済による支出9億85百万円及び割賦債務の返済による支出4億14百万円を長期借入による収入14億円及びセールアンド割賦バックによる収入5億13百万円が上回ったことなどによるものであります。

 

キャッシュ・フロー指標のトレンドは下記のとおりであります。

 

 

第47期
(2019年3月期)

第48期
(2020年3月期)

第49期
(2021年3月期)

第50期
(2022年3月期)

第51期
(2023年3月期)

自己資本比率(%)

39.7

43.3

48.0

48.9

48.2

時価ベースの自己資本比率
(%)

15.8

19.7

28.6

17.2

32.7

債務償還年数

1.6

1.5

1.4

1.5

1.5

インタレスト・カバレッジ・レシオ

88.6

97.6

101.7

110.7

112.4

 

*自己資本比率:自己資本/総資産

*時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

*債務償還年数:有利子負債/営業キャッシュ・フロー

*インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い

(注)1.各指標は、いずれも財務数値により計算しております。

      2.株式時価総額は、期末株式終値×期末発行済株式総数(自己株式控除後)により算出しております。

        3.営業キャッシュ・フローは、キャッシュ・フロー計算書の営業キャッシュ・フローを使用し、有利子負

     債は貸借対照表に計上の利子を支払っている全ての負債を対象としております。

 

 

 ③ 生産、受注及び販売の実績

当社はパレットレンタル事業のみの単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載に代えて、種類別の記載をしております。

   a. 生産及び受注の実績

  当社は、パレットレンタル業を営んでいるため、生産及び受注については該当ありません。

 

   b. 貸与資産の貸与能力

  当社の営業の主力を占める賃貸用資産の保有高(取得価額)は次のとおりであります。

 

種類

当事業年度
(2023年3月31日現在)

前期比(%)

数量(千枚)

金額(千円)

パレット

3,491

18,858,884

+10.1

その他物流機器

1,882,695

+13.1

合計

20,741,580

+10.4

 

(注) その他物流機器については、その形状、種類が一様でないため、数量の記載を省略しております。

 

   c. 貸与資産の購入実績

  当事業年度の種類別内訳を示すと次のとおりであります。

 

種類

当事業年度

(自  2022年4月1日

至  2023年3月31日)

前期比(%)

数量(千枚)

金額(千円)

パレット

470

3,349,305

+65.8

その他物流機器

304,918

△31.8

合計

3,654,223

+48.1

 

(注) その他物流機器については、その形状、種類が一様でないため、数量の記載を省略しております。

 

 

   d. 販売実績

 当社はパレット及び物流関連機器等の賃貸並びに販売を全国の事業所を通じて行っております。

 

種類別

当事業年度

(自  2022年4月1日

至  2023年3月31日)

前期比(%)

金額(千円)

賃貸

レンタル

パレット

6,184,094

+4.2

 

 

その他物流機器

710,951

+17.3

 

6,895,046

+5.4

販売

割賦

630

△95.5

 

商品

173,343

△25.2

 

再製品

125,452

△2.9

 

299,426

△20.2

 

利用運送収入

173,036

+12.2

 

付帯事業収入

26,694

+7.9

 

合計

7,394,204

+4.2

 

(注) 1.販売数量は、販売形態及び取扱品目が多岐にわたり表示が困難なため記載を省略しております。

2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

 

相手先別

前事業年度

(自  2021年4月1日

至  2022年3月31日)

当事業年度

(自  2022年4月1日

至  2023年3月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

㈱プライムポリマー

1,590,730

22.4

1,509,159

20.4

日本通運㈱

788,462

11.1

685,150

9.3

住友化学㈱

839,324

11.8

639,127

8.6

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。また、この財務諸表の作成にあたる見積りにつきましては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で行われている部分があります。

これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらとは異なることがあります。

 

 

② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

経営成績の分析

(売上高)

当事業年度の売上高総額は、73億94百万円で前期比2億99百万円(4.2%)の増収となりました。これは、新型コロナウイルス感染症による社会活動の制限が徐々に緩和され、経済回復とともに、商品の保管・輸送用のレンタル需要が高まったことが主な要因であります。この結果、主要業務であるレンタル売上高は前期比3億54百万円(5.4%)の増収となり、年間を通じて好調に推移しました。

(売上原価・売上総利益)

当事業年度の売上原価は、53億25百万円で前期比3億13百万円(5.6%)の減少となりました。これは、原油価格や木材価格の高騰の影響を受けながらも、現有貸与資産の有効活用や運用面での効率化を徹底したことで、保管料・修理費及び運送費が減少したことに加え、当事業年度から実施した木製パレットの耐用年数の変更により、減価償却費が減少したことが主な要因であります。

この結果、売上総利益は20億68百万円で、前期比6億13百万円(42.1%)増加しました。

(販売費及び一般管理費・営業利益)

当事業年度の販売費及び一般管理費は、10億84百万円で前期比88百万円(8.9%)増加しました。これは、フクLOWシステム他、DXの推進のための経費増加が主な要因であります。

この結果、営業利益は9億84百万円で、前期比5億24百万円(114.0%)増加しました。

(営業外損益・経常利益)

当事業年度の営業外損益は、紛失補償金による収益減等により、前期比55百万円減少しました。この結果、経常利益は11億17百万円で、前期比4億69百万円(72.4%)増加しました。

(特別損益・当期純利益)

当事業年度の特別損益は、前期に社用資産の減損処理があったこと等により、前期比2億34百万円増加しました。この結果、当期純利益は8億33百万円で前期比5億60百万円(205.4%)増加しました。

 

③ 経営戦略の現状と今後の見通し

「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況及び1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営3カ年計画2024」に記載のとおりであります。

 

④ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社の当事業年度のキャッシュ・フローは「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

当社の運転資金需要のうち主なものは、貸与資産の回送や修理・洗浄等のメンテナンス費用のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、設備資金需要は、パレット等の貸与資産の取得によるものであります。

当社の資金調達の源泉は、主に営業活動によって獲得した現預金であり、売上高の約1.0カ月分を安定的な経営に必要な手元預金水準としており、それを超える分については銀行等の金融機関からの借入と合わせて、運転資金及び設備資金に配分することとしております。このうち借入による資金調達に関して、運転資金については短期借入金で、貸与資産を中心とする設備投資については、長期借入金、割賦契約に基づく長期未払金により調達しております。

なお、当事業年度末における借入金及び長期未払金(割賦)を含む有利子負債の残高は46億78百万円となっております。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は7億48百万円となっております。

また、株主還元については、財務の健全性に配慮しながら「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載の方針に則って実施してまいります。